思った以上によろしくない | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


2018年の浦和レッズのシーズンは、1勝2引き分け3敗という成績でスタートしてしまいました。前のブログでは、最初の6試合でできるだけチームの課題をあぶりだしてほしいと書いたのですが、思った以上に課題が多そうです。しかも、ここまで結果が出ていないということもあってメンタルの部分でも影響が心配されます。

ミハイロ・ペトロビッチ前監督のチームをさらに強くする過程で苦しんでいます。攻撃的で面白いサッカーをするものの、受け身になるととにかく脆いという弱点を抱えていた、ペトロビッチ・サッカーのいいところを継続しつつ、堅実性を植え付けようとしてきた堀孝史監督ですが、今のところは攻守に中途半端なチームになってしまったと言わざるを得ません。

ラインを高い位置で保って高い位置からボールを取りに行くのか。それとも低く下げてブロックを作り、相手を止めるのか。そのあたりの共通意識が中途半端なので、相手がスピードに乗ってアタッキングエリアに侵入するシーンを多く見受けます。かと言って、前任者の時ほどボールを持つわけでもないので、攻撃の時間を長くすることで失点も減らすという戦い方もできません。

目下最大の課題は、攻撃のバリエーションを増やすことではないでしょうか。今のチームはボールを持った時のアクションが少なすぎて、ボールを保持できなくなっています。さらに言うならば、アタッキングゾーンに入った時に相手を崩すバリエーションが少ないので、全体的に攻撃の迫力を欠いています。これまでさんざん守備のもろさから負け続けていますが、それでもここ数年のレッズのサッカーは攻撃的なサッカーを標榜して勝ち続けてきたというのが前提条件としてあったのも事実。後ろから選手達がどんどんと追い越して、ボールを回すダイナミックなサッカーが見たいです。

選手の使い方も少し変えていった方がいいかもしれません。スリーバックの左右にいる選手も攻撃に参加するペトロビッチ・サッカーでは槙野智章選手はストッパーを努めましたが、フォーバックでの適性はサイドではないでしょうか。1対1に強く、前に出てボールを取りに行くのが槙野選手のスタイルですが、その積極性が仇となって裏を取られることが見受けられます。マウリシオ選手と岩波拓也選手のセンターバックの方が安定するのではないでしょうか。

ここまでは3週間近く中3日で試合が続いたため、課題があってもなかなかそれを修正する時間がなかったですが、Jリーグは来週末は試合がなく、2週間のお休みが入ります。本気でまだタイトルの複数獲得を狙っているのであれば、ここが正念場です。逆にここで修正できなければ、5月半ばまで中3,4日の過密日程が続くのでさらに負けが重なることになります。そうなれば、今季の目標は残留に切り替えざるを得なくなるでしょう。

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