頑張ったのに…… | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


2017-18シーズンのB3リーグ・レギュラーステージが終了し、埼玉ブロンコスは、20勝12敗の4位となりました。

レギュラーステージを通じていい時期も悪い時期もありながら、ブロンコスは選手、スタッフ、フロントが一丸になって頑張ってくれました。B3リーグのチームの中に、勝てない相手はいない。今年のチームは、そう言えるチームでした。bjリーグ時代にはシーズンで5勝程度しかできず、何を目標にチームを応援すればいいかわからなくなかった時期と比べれば、大きな進歩でした。ですが、それだけに、4位という、チームの実力や頑張りが報われない結果になってしまったことが、とにかく悔しいです。

ステージ最後の4週は、東京八王子トレインズ大塚商会アルファーズと同率首位という状態で迎え、トレインズとの連戦で始まりました。しかしながら、連敗してはいけない相手にホームで連敗してしまうという結果に……。トレインズ相手にはここまで互角の戦いができていたし、ブロンコスの調子がよく、トレインズの調子が落ちていた状況で迎えた対戦だっただけに、とにかく痛恨の結果となってしまいました。翌週のアルファーズとの試合も、初戦でいきなり敗れてしまい、試合後のインタビューで上田雅也主将が悔し涙を流してしまうほど痛い3連敗を喫し、この結果レギュラーステージの優勝の芽がかなり厳しくなってしまいました。

アルファーズとの第2戦では、第1クオーターに得た9点のリードを最後まで保ちながら意地の勝利を見せてくれました。レギュラーステージ優勝に望みをつなぎたいアルファーズからすれば、この試合も勝ちたいところだったと思いますが、そんな相手に何度も追いすがられながらも何とか逃げ切ったのです。強豪相手でもどうしても勝ちたい、という試合で負けてしまうことが多かったブロンコスですが、この勝利で一皮むけてくれればと思ったのですが……。

この時点では、レギュラーステージの結果次第ではファーストステージとの勝点の合計でトレインズに次ぐ2位に浮上するチャンスが残っている状況でした。これからB2のチームが複数、経営不振などの事情でライセンスをはく奪される可能性もあるわけで、そうなったときに昇格できるかもしれないようにするためには、できるだけ高い順位で終わりたい。そんな状況で、3月9日、10日の豊田合成スコーピオンズとの試合を迎えました。

ところがそのスコーピオンズ戦で、またも痛恨の連敗。試合の入りが悪く、序盤で奪われたリードを最終的にひっくり返すことができずに敗れるという、今シーズンの負けパターンの典型例のような試合を2試合連続でしてしまいました。9日の第1試合では、アルファーズが最下位の東京海上日動ビッグブルーに不覚を取り、数字の上ではアルファーズを抜いてレギュラーステージ2位に上がるチャンスが残っていたのに……。それどころか、同じ週には東京エクセレンスが連勝したため勝率で並ばれ、当該チーム同士の成績からエクセレンスが3位、ブロンコスが4位に転落するという、とにもかくにも悔やんでも悔やみきれない結果になってしまいました。次の週、ブロンコスが東京サンレーヴスと試合をする前にエクセレンスがビッグブルーに連勝してしまったので、4位が確定。大事なところで勝てなければ結果は残せないですね。

レギュラーステージを優勝したトレインズは昨年度のライジングゼファー福岡金沢武士団のように他のチームを完全に圧倒したわけではないですが、それでもファーストステージとレギュラーステージを優勝しました。レギュラーステージでも、3試合を残した状態で優勝を決めたのは見事としかいいようがなく、ファイナルステージで大コケをしない限りはB3リーグ年間優勝が見えてきている状態です。

ホームアリーナとして使っているエスフォルタアリーナ八王子はB2の基準は満たしていますし、今年はホームゲーム平均集客数もリーグトップ。シーズン開幕前にB2ライセンスが降りていなかったのですが、今季のこれまでの成績が鑑みられて3月14日にこのライセンスが降りました。B2・B3入替戦への出場権を与えられてしかるべきチームなので、心よりお祝いしたい結果だったと思います。

とは言え、ブロンコスもトレインズが活躍するところを指をくわえて見ているだけではいけません。ファイナルステージでは、レギュラーステージのお返しをするくらいでなくては。

上田雅也主将は、ここまでずっと「俺達はB2昇格を狙っているから、信じてほしい」と語っていました。にもかかわらずファースト・レギュラーステージと立て続けに4位で終わって、自力での入替戦出場は困難な状況に陥って。

これで腸が煮えくり返っていなければ、ファイナルステージで意地を見せようという気にならなければ、上田主将が言い続けてきたことが本気だったとは到底信じられないと言わざるを得ません。だから、ファイナルステージは優勝がノルマだと思って戦ってほしいです。

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