Spurs in Wembley | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


11月中、実は1ヶ月間イギリスに滞在していました。もう少しで帰国なのですが、このブログを書いている時点ではまだロンドンにいます。

そういうわけで、2017年11月25日、応援しているトッテナム・ホットスパーのホームゲームを見に行きました。

しかも、2017-8シーズンは本拠地ホワイト・ハート・レーンが建て替え中ということで、ホームゲームは全てサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで行われます。「応援するチームがウェンブリーで戦うところを見る」というのは多くのサッカーファンの夢ではないかと思うのですが、奇しくもその機会を得ることができました。

ただ、試合は開始早々にスパーズはミスから失点し、べた引きする対戦相手のウェストブロミッジ・アルビオンを攻めあぐねて同点に追いつくのがやっと。降格圏内に漬かっている相手から勝点3を勝ち取ることができず、かなり不完全燃焼間の残る試合となってしまいました。

そういう内容だったからというところもあるのかもしれませんが、今回の観戦の全体的な印象も正直微妙なものだったと言わざるを得ませんでした。「イングランドサッカーの聖地」であるウェンブリーを、期間限定とはいえ1つのチームがホームスタジアムとして利用するのは、正直どうかと思ってしまいます。

2年前に初めてウェンブリーで試合を観戦した時は、フットボール・リーグワン(イングランド3部リーグ)の昇格プレーオフ決勝の試合で、レベルも低く空席も目立つ状態だったのですが、それでも来場している両チームのサポーターは大事な試合を特別な場所で戦うことに浮足立っていました。その独特な空気こそが、ウェンブリーの聖地たるゆえんなのではないかと思います。

ですが、今季はスパーズは2週間に1回はここに来るので、サポーターからも聖地で試合を見ているという感じはありませんでした。盛り上がりに欠ける試合だったので、スタジアム内のエネルギーもいまひとつ。ウェンブリーはとにかく大きいので、スタジアム全体が盛り上がるとすさまじい雰囲気になるのでしょうが、盛り上がらないと声が響かずちょっと寂しい感じになってしまいます。ホワイト・ハート・レーンはウェンブリーよりもはるかに小さいですが、それだけにスタジアム全体の声援が圧縮されて全身に降り注ぐような感覚を得られて、雰囲気が素晴らしかった。

次にウェンブリーに来るときは、FAカップやリーグカップの佳境の試合を見に、最高の雰囲気を味わいに来たいところです。今は、新しいホームスタジアムの完成が待たれるばかり。

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