White Hart Lane(ホワイト・ハート・レーン) | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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White Hart Lane(ホワイト・ハート・レーン)
開場1899年
閉場2017年
収容可能人数36310人
アクセス White Hart Lane駅(London Overground Lea Valley Line)から徒歩約10分


  


上:外観
下:内装
(手ぶれのひどい写真で申し訳ありません)

1899年から2017年までのトッテナム・ホットスパーの本拠地として知られ、サポーターからはThe Lane(ザ・レーン)の愛称で呼ばれていたスタジアム。36310人収容可能だった。

トッテナム・ホットスパーは1882年に創設され、スパーズの愛称で知られる。誕生して以来、一貫してロンドン北部にあるトッテナムに本拠地を構えてきたチームで、1899年にチームの本拠地としてホワイト・ハート・レーンが作られた。

チームのスローガンはAudere est Facere(英語だとTo Dare is to Do)。1950年代から60年代前半で、ロングボールを中心とした肉弾戦が主流だったイングランドでグラウンダーのパスをベースとするスタイルを導入し一世を風靡したチームで、全盛期にリーグ優勝2回を経験している。60年代以降になると全盛期の輝きは失われたが、FAカップ優勝8回、リーグカップ優勝4回、カップウィナーズカップ優勝1回、UEFAカップ優勝2回を経験するなど、たまにタイトル争いに絡んでくる。

2010年代になって定期的に中位以上の順位に入ってくるほど力をつけ、ファンが増えていたのだが、そのためホワイト・ハート・レーンでは手狭な印象が強くなっていき、2016-17シーズンを最後にこのスタジアムを取り壊して真横に新しい大規模スタジアムを作ることが決定された。2017-18シーズンは、ウェンブリー・スタジアムをホームスタジアムとして使用。当初は1年間だけの予定だったのだが、工期が伸びに伸びたため2018-19シーズン終盤までウェンブリーを使用し、新しいホームスタジアムであるトッテナム・ホットスパー・スタジアムは2019年4月にようやく開場した(2016-17シーズンも、チャンピオンズリーグのホームゲームだけは全てウェンブリーで開催していた)。

基本的にスパーズの試合でしか用いられなかったが、ウェンブリー・スタジアムが建て替えられていた2001年にイングランド代表の国際親善試合を開催したことがある。

客席の最前列がピッチの真横まで降りてくる、典型的なイングランドのスタジアムであり、臨場感は他のスタジアム同様に素晴らしかった。ただし、スタジアムの屋根を支える支柱が客席の真ん前にたてられていて、座る場所によってはこれが視界に入ってしまうといった、気の利かないところもいかにもイングランドらしいスタジアムではあったが。サポーターの熱気も素晴らしく、プレミアリーグの雰囲気を味わうには申し分ないスタジアムだった。

スパーズと言えば、アーセナルとのライバル関係で有名である。この2チームの直接対決はノースロンドン・ダービーと呼ばれ、試合のチケットは獲得がとても難しいプラチナチケット。1913年にアーセナルが、当時南ロンドンに会った兵器工場廟からロンドン北部に移って以来のライバル関係なので、イーストロンドン・ダービーほどではないが罵り合いやケンカは当たり前と言う危険な雰囲気が漂う。

ロンドンでも郊外の方にあるスタジアムなので、やや交通の便が悪い。最寄駅はロンドン・オーバーグラウンドのホワイト・ハート・レーン駅だが、その次に近い駅であるロンドン地下鉄ヴィクトリア・ラインのセブン・シスターズ駅からは歩いて30分かかる。また、スタジアム内に食事の売店がなかった。

平均的なイングランドのサッカースタジアム同様、中は安全だが、ホワイト・ハート・レーンから北に行った地域には治安の悪いところもあるので、そっち方面に行く事は避けたほうがいい(2011年夏のロンドン暴動が始まったのがトッテナム北部だった)。新しいスタジアムも作られた場所はほとんど同じ場所なので、観戦に訪れる場合は少し注意した方がいいだろう。まあ、ロンドン中心部の逆方向なので、普通にしていればそっちに行くようなことはないとは思うが。

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