Stadion Feijenoord(スタディオン・フェイエノールト) | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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Stadion Feijenoord(スタディオン・フェイエノールト)
開場1935年
収容可能人数47500人
アクセスRotterdam Stadion駅(試合のある日のみ使用可能。Nederlandes Spoorwegen
[オランダ鉄道]Sprinter、Intercity線)から歩いてすぐ
Stadion Feijenoord駅(Tramlijn[トラム]23番および12番[12番は試合のある日
のみ運行])より歩いてすぐ
Breeplein駅(Tranlijn[トラム]2番)より徒歩約5分

(写真は全て、2017年12月2日に行われた、オランダリーグ1部[エールディビジ]Feyenoord Rotterdam[フェイエノールト・ロッテルダム]対Vitesse Arnhem[フィテッセ・アーネム] の試合より)



上:外観
下:内装


オランダのプロサッカーチーム、フェイエノールト・ロッテルダムの本拠地。このスタジアムがある地域の名前がそのままチーム名になっている。オランダ原語の綴りではFeijenoordで、スタジアム名はこちらに倣っているが、チーム名は発音の英語表記でFeyenoordに改められている。「ファイエノールト」と言った方がよりオランダ語の発音に近いが、綴りの英語発音がオランダ国外では一般的になっており、日本のメディアでもそれにならった「フェイエノールト」という表記が多い。スタジアムは、その形から「De Kuip(デ・クイプ、オランダ語で「風呂桶」の意味)」の愛称で知られている。

フェイエノールトは1908年に創設されたが、1920年代にはすでにオランダリーグ優勝を果たすなど国内有数のクラブに成長しつつあった。そこで、そのチームにふさわしいスタジアムを建設しようという機運が生まれ、当時の会長だったレーン・ファン・ザントフリートが主導して計画され、1935年に完成した。当時はまだ、消防や事故防止の意識が薄く、敷地内に入るだけ椅子を詰め込んだため65000の固定座席があり、立ち見も合わせると7万人弱が収容できたとのこと。だが、安全基準をクリアすべく51117人に減らされ現在に至る。

オランダ屈指の大都市ロッテルダムにあることもあって、サッカーオランダ代表のホームゲームを主催することも多い。1963年にはヨーロッパ・カップウィナーズカップ決勝の、2002年にはUEFAカップ決勝の舞台となり、奇しくも後者ではフェイエノールトが優勝している。また、2000年にベルギーとの共催で行われた欧州選手権では決勝を含む5試合の会場となった。1993年にビアホール、博物館、フェイエノールトのチーム事務所も併設された。現在は、株式会社スタディオン・フェイエノールトという独立した会社が管理運営を行っている。2014年に、スタジアムの拡張工事が行われることが決定し、2019年に着工、2022年に63000人収容可能なスタジアムに生まれ変わる予定である。

フェイエノールトは、アヤックス・アムステルダムPSVアイントホーフェンと並ぶオランダサッカー国内三強の一角で、リーグ戦優勝14回、カップ戦優勝12回をはたしている。1970年代にオランダがヨーロッパサッカー界でも台頭した時期にはチャンピオンズカップ(1969-70)とUEFAカップ(1973-4)も果たしており、2001-2シーズンに2度目のUEFAカップ獲得を果たした時には小野伸二選手がチームの中心選手として活躍していたので、日本のファンにとってはなじみ深いチームかもしれない。オランダで最も熱狂的なサポーター集団を有するとも言われており、アムステルダムとロッテルダムがオランダ最大の都市であることから、アヤックスとのライバル関係はとくに有名。対戦は「De Klassieker(デ・クラシケル)」と呼ばれ、注目を集める。





上:試合の眺め
中:ゴール裏。発煙筒が大陸ヨーロッパのスタジアムっぽい
下:バックスタンド。

5万人収容ということで、大型スタジアムだが大きすぎるわけではなく、上の方に座ってもピッチが近く、試合の様子はよく見える。真上の写真をみていただければわかるかもしれないが、第一層メインスタンドとバックスタンドの客席とピッチの間には比較的大きな空間があるので、ここにプレハブ席を入れている。このプレハブ席の後ろの席は、ピッチから遠い上に俯瞰で見れなそうで、ここに座るくらいなら、お金を多めに出してプレハブ席に座るか、第二層に座った方がよさそうである。スタジアムがコンパクトな分、歓声もよく響き、フェイエノールトのサポーターがかなり熱狂的であることも手伝ってスタジアムの雰囲気も良好だった。

チケットは、フェイエノールトの公式ホームページでインターネットで購入した。チケットは自分のメールに送信されてくるので、これを印刷していけば入場できる。最近ヨーロッパではこのようなEチケット制をとるチームが増えてきている印象で、日本からのチケットの手配も以前と比べて非常に楽になった。ただ、フェイエノールトは人気クラブなので、直前ではチケットが売り切れてしまう可能性がある。観戦をご検討されている場合、手配はお早めにされた方がいいだろう。

ロッテルダム中心部に近く、中央駅から20分くらいで着く。スタジアムまで徒歩5分圏内の場所に駅がいくつかあり、電車とトラムの路線が4つ止まることもあって、交通アクセスは良好である。

フェイエノールト・ロッテルダムの公式ホームページ
スタディオン・フェイエノールトの公式ホームページ