交流戦終了 | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


3週間にわたる交流戦が終わりました。

セ・リーグ首位の広島東洋カープを相手に連敗スタートとなった埼玉西武ライオンズ。ですが、最後の試合を何とか勝つと、続く東京ヤクルトスワローズ読売巨人軍とのカードで5勝1引き分けという数字を残して波に乗ると、続く横浜DeNAベイスターズとのカードも勝ち越しました。最後に戦った阪神タイガース中日ドラゴンズとのカードで連続で負け越してしまいましたが、下位とのゲーム差を保ったままリーグ戦に戻れます。


打席に立つエルネスト・メヒア選手。対するは東京ヤクルトスワローズの原樹里投手。

この時期、6月2日に神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズ埼玉西武ライオンズの試合を見に行きました。初回に幸先よく先制したものの、先発したエース菊池雄星投手が3回からリズムを崩して逆転を許してしまいました。他の先発がやや心もとない中、菊池までが負けたら勝てなくなってしまう、と肝が冷えましたが、その後は少しずつ攻撃からリズムを取り戻し、菊池も5、6回は全く危なげない投球。そして迎えたラッキーセブンで、ここまで好投していたヤクルト先発の原樹里投手を捕まえ、逆転に成功しました。わずか1点のリードだったので、まだ予断は許さない状況でしたが前日も登板した牧田和久投手、ブライアン・シュリッター投手、増田達至投手の勝ちパターンの継投でこのリードを守り切り、勝ってくれました。

菊池投手は、3・4回に点を取られて相手にリードを許すことが多いのですが、毎試合2失点以下で抑えてくれるので、彼が投げているときは味方も安心して攻撃に挑めている印象です。欲を言うならば、味方が得点するまで失点しない、リードしたらそれを保ち続けられるピッチングをしてくれるのが理想ですが、まあそこはまだまだ成長の余地があるということで。防御率は現在リーグトップですし、エースとして独り立ちしつつあると言ってもいいのではないでしょうか。


この日、1点のリードで最終回にリリーフし、見事抑えた松田達至投手。打者は横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手

6月11日には、西武ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの試合を見に行きました。この試合は、2時間半で終了するというスピード感のある投手戦でした。近郊を破ったのは4回、先頭打者の金子侑司選手がレフト前にヒットを放ち、左翼手が処理の際に見せたわずかなスキを突いて二塁打に。これを送った後に、秋山翔吾選手が放ったサードゴロで三塁手がホームで刺したもののランナーがこれをかいくぐりセーフ。タイミングがきわどかったのでビデオ判定になりましたが、覆らずにこれが決勝点となりました。ベイスターズは完投1失点と好投した今永昇太投手を援護できず。ライオンズはブライアン・ウルフ投手が7回76球無失点と好投し、8回シュリッター、9回増田の継投で零封しました。増田投手は、6月4日のヤクルト戦で4点のリードを9回に追いつかれ(結果は引き分け)、9日のDeNAとの試合でも9回に逆転を許すなど、最近2連続でブロウンセーブを喫していましたが、この日は1点のリードを守ってくれました。

ここまでチームを支えてくれたリリーフ陣が交流戦に入って少し打たれ始めていますが、それでも試合後半をリードすればある程度計算が立ちます。交流戦の時期では、勝ちパターンの投手が苦しむ中で平井克典投手も台頭してくれました。それに、リリーフが少し疲れ始めている中で、他の選手達が奮起してくれました。攻撃では、交流戦に入ってから復帰した金子侑司選手が早速持ち味のスピードを存分に発揮してくれていますし、ヒットの多さが売りの秋山翔吾選手がホームランを量産して得点面でも活躍(その甲斐あって、交流戦後半からは3番を任されている)。また、序盤戦にややホームランが伸び悩んだエルネスト・メヒア選手も交流戦で6本のホームランを打ち、調子を持ち直しています。

先発陣では、交流戦第2戦から一軍登録された岡本洋介選手が2戦2勝と頑張ってくれました。十亀剣投手も、リズムのいい投球ばかりではないですが、それでも3試合で2勝と、彼にできる限りのことをしてくれています。ただでさえ先発の駒が少ない中、多和田真三郎投手や高橋光成投手が負傷離脱していて、それでも勝ち星を拾えているのはローテーションで序列が下の方の投手が頑張ってくれたおかげだと思います。

1週6試合を3週連続で戦った、タフな交流戦が終わりました。少しの急用の後、金曜日から、またパ・リーグが再開されます。相手は強豪、ソフトバンクホークス。引き続き大変なシーズンが続きますが、オールスター休みまで何とか上位3チームのうちにいたいところです。