エスフォルタアリーナ八王子 | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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エスフォルタアリーナ八王子/八王子市総合体育館
開場2014年
収容可能人数2000人(メインアリーナ)/700人(サブアリーナ) ※どちらも固定席のみ
アクセス狭間駅(京王高尾線、京王バス高28系統)より歩いてすぐ
高尾駅(JR中央線・中央本線)より徒歩約15分

(写真は、*1となっていれば2017年3月19日のB3リーグ、東京八王子トレインズ埼玉ブロンコスの試合から。*2となっていれば2018年12月12日のB2リーグ、東京八王子ビートレインズ信州ブレイブウォーリアーズの試合から。*3となっていれば2023年3月24日のB3リーグ、東京八王子ビートレインズさいたまブロンコスの試合から)



外装(*1)

東京都八王子市にある総合体育館。

2014年10月に新装オープンした総合体育館で、一見するときれいなスポーツクラブと見間違えるくらい充実した設備である。アリーナ2面にスタジオ2面、トレーニング室に会議室、そしてランニングコースがあり、体育館の外にも球技ができる屋外運動場がある。全国各地の総合体育館の例にもれず、イベントがないときはこれらの施設が一般開放されている。正式名称は八王子市総合体育館だが、スポーツジム経営及び地方自治体の体育施設の管理業を専門としているエスフォルタ社が命名権を獲得したことから、エスフォルタアリーナ八王子という呼称がかなり一般的になっている。

設備の整ったアリーナが2つあるので、競技スポーツのイベント会場としても質がいい。2016年にはここが日本ハンドボール選手権の会場になったのだが、メインとサブの両アリーナを使用して、大会初日から4日目まで1日8試合ごとというスケジュールを回し切った。2019年には東京体育館が東京オリンピックに向けた改装工事で一時的に使用できなかったため、例年東京体育館で行われているバスケのウィンターカップの代替会場として武蔵野の森スポーツセンターとともに使用された。

2015年に誕生したプロバスケチーム、東京八王子ビートレインズ(2017-18シーズンまで東京八王子トレインズ)がここをメインのホームアリーナとして使用している。ホームゲームでは、メインアリーナを使用することもあれば、サブアリーナを使用することもある。

トレインズは、発足初年度はNBL傘下のNBDL所属で、2016-17シーズンに日本に2つあったプロリーグ(NBLとbjリーグ)が統合されてBリーグが誕生すると、最下層のB3リーグに割り当てられた。2017-18シーズンにリーグ優勝を果たし、入替戦も勝利したことから、2018-19シーズンはB2に昇格したものの、この頃から財政難が深刻化していたこともあって、1年でB3に降格した。その後、経営陣刷新などの大胆な改革を決行してチームを立て直し、再浮上のきっかけを伺っている。経営的に苦しい中でも、アリーナMCやチームスタッフによる丁寧な解説とホスピタリティ、明るいチアリーディングチーム、そしてどんなに苦しくても会場で声を張り上げるブースターなど、現場の人々の情熱が随所に感じられるチームで、ホームゲームの雰囲気は申し分ない。


ビートレインズのマスコット「トレンチー」と、チアリーディングチーム「Raily's(レイリーズ)」のパフォーマンス(*3)

また、同じく東京西部を拠点としていたプロバスケの東京サンレーヴスも、2017-18シーズン以降毎年何試合かホームゲームを行っている。このチームは、2020年から起こったコロナ騒動の影響を受けて2019-20シーズンに一度活動を停止し、2020-21シーズンからしながわシティスポーツクラブのバスケットボール部門として活動を再開することになり、B3リーグに復帰した2021-22シーズンには数試合ホームゲームをこの会場で開催した。








上:メインアリーナ内装・南側および西側スタンドを臨む(*2)
中上:メインアリーナ内装・東側スタンドを臨む(*2)
中下:メインアリーナの試合の眺め(*2)
下:フロアから南側スタンドを臨む(*3)

メインアリーナは固定席が2000個しかなく、イベントの際にコートサイドにひな壇やパイプ椅子などを展開しても3000人は容れられない。ゴール裏にも客席があって客席がフロアをぐるりと囲む型なのだが、その割には客席が少ないという印象を受ける。B2レベルであれば申し分ないが、B1リーグのホームアリーナ基準には大きく不足していると言わざるを得ない。また、フロアの面積が広く、特にバスケのコートを敷くとゴール裏がのスペースが少し余るので、そのあたりに座るとコートが遠く感じられる。極力メイン・バックスタンド側コート中央付近に座った方がいいだろう。

とは言え、2000人強が収容可能な中規模のアリーナなので、屋外スポーツと比べれば格段に試合のアクションは見やすい。客席がコートから少し高い位置に設置されている分、フロアが俯瞰で見られるし、座席の座り心地もいい。音響も申し分なく、アリーナDJの言っていることや音楽も聞き取りやすかった。




上:サブアリーナ内装(*1)
下:サブアリーナの試合の眺め(*1)
(上の2枚の写真は、)

サブアリーナは固定席700個。バックスタンド側にしか固定席がないが、パイプ椅子を展開すれば1500人ほどは収容できそうである。メインアリーナ同様に音響が優れているが、メインアリーナよりもさらにコンパクトなので歓声がよく響く。また、メインアリーナよりもコンパクトな分客席とコートの距離は更に近く、試合は見易い。スタンドもほどよく嵩がとられているので、コートが俯瞰で見える。

エスフォルタアリーナ八王子の最寄り駅は、京王高尾線の狭間駅で、駅の目の前にある。JR中央線の高尾駅からでも歩いて15分ほどなので、充分徒歩圏内で、交通の便は悪くない。まあ、そうは言っても八王子までとなると都心から50分近くはかかるので、東京都西部に住んでいないとここまで来るのは大変だが、自治体の体育館はもともと市内の人々にスポーツレクのためのインフラを提供するためにあり、スポーツイベントのベニューとなることが唯一最大の目的ではない。最寄駅のすぐ近くにあるだけ十分である。

周辺に定食屋・レストランはあまりないが、すぐ近くに実質的にショッピングモールと言っても過言ではないほど大きなイトーヨーカドーがあり、その中にファストフード店もいくつか入っている。ビートレインズの試合のときには会場で食事の屋台も出るので、イベント時の食糧調達もそれほど大変ではないだろう。

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エスフォルタアリーナ八王子公式ホームページ
東京八王子ビートレインズ公式ホームページ