Bリーグ開幕! | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

Bリーグの開幕戦、代々木第一体育館で東京アルバルク対沖縄ゴールデンキングスの試合が行われました。

 

テレビで見ている限りでは、会場の雰囲気が伝わりづらい所もありましたが、試合自体は面白かったです。全体的に一枚上手に見えたアルバルク東京に琉球ゴールデンキングスが食い下がり、残り1分になるまで結末が解らない試合でした。滅多に味わえない舞台ということで選手の皆さんも大変だったかと思いますが、まずはお疲れ様でした。これから日本のバスケ界は、まだ見ぬ地平へと足を踏み入れていきます。5月まで、濃厚なシーズンになりそうですね。

 

木曜日は、埼玉ブロンコスの2016-17シーズン開幕前最後のプレシーズンマッチも調布で行われました。ブロンコスと東京サンレーヴスのゲームでは、開幕戦の裏カードと呼ぶにもおこがましいかもしれませんが。

 

夏場の段階では、今年もブロンコスは期待薄かと思わされました。福岡は積極的にB1、B2のチームに所属する選手達を獲得し、東京も去年ブロンコスで1試合平均13得点近くを記録した亀崎光博選手を獲得し、リーグ屈指の外国籍選手だったアンドレ・マレー選手と契約を更新していました。鼻息の荒いライバルと比べて、ブロンコスは去年加わった選手達と契約を継続する方針でチームを作り、外国籍選手も9月初頭にようやく揃った状況。しかも、全体的にガードの選手が多く、去年の最大の敗因だったインサイドの弱さを修正するような補強が少なかった。

 

ただ、9月に入ってチームの運営側が情報発信に力を入れ始めている印象を受けます。ここ数年は、深夜に放送されているブロンコスの情報番組が唯一の情報発信源のような感じだったので。他のチームが試合当日のスコア速報をTwitterで細かく発信していたのに対して、ブロンコスは全くと言っていいほどSNSを活用できておらず、自分のチームの試合情報を対戦相手のSNSで取得していました。こんな初歩的なことにスタッフを割くお金もないのか、と寂しくなったのですが、今年はTwitterで試合速報を発信するようになっています。プレシーズン最初の2試合では試合中の情報更新が遅く、クオーターが終わって10分くらい経たないとスコアが上がってこなくてやきもきさせられましたが、今日の試合ではスピーディーになっていたのでよかったです。上げられた情報に書き損じが多かったことと、チームのホームページとリンクされていないところは修正すべきかと思いますが、情報発信に関しては間違いなく以前よりも良くはなっているので、嬉しいです。

 

また、去年Broncos Beatという番組を作っていたケーブルテレビプロバイダーのJCOM埼玉さんが、Broncos Off Beatというネットコンテンツを作ってくれて、YouTubeを通じて練習の様子やインタビューなどの情報を発信してくれるようになりました。やはり、こういうのが見易くなると、私のような「ブースタークラブには入っていないけどブロンコスはフォローしている」というファンにとってもチームがぐんと身近に感じられます。

 

ブロンコスは今日でプレシーズンマッチが終わりですが、今日はサンレーヴスに16点差の完敗でした。もちろん、bjリーグが発足して11年間、ひたすらリーグの底辺をさまよい続けたブロンコスが、B3に入ったからって楽観できる要素は全くありません。ブロンコスは今日でプレシーズンマッチは最後ですが、この試合ではサンレーヴスに16点差をつけられての完敗でした。夏場のチーム作りに関しても、未知数の不安要素は山のようにあります。

 

ただ、サッカーのワールドカップでも、大会1週間前の練習試合でいい試合をしたチームが、開幕の時期にコンディションのピークを合わせられずに負けることが少なからずあります。開幕までの10日間、チームの課題をできるだけあぶり出して、それを修正すると同時に、コンディションのピークを開幕戦に合わせてくれれば何も問題はありません。むしろ今の時期は、夏場に身体を苛め抜いた疲労のピークが来ているくらいの方が、ちょうどいいのかもしれません。なので、チームの方向性や可能性がある程度見えたのであれば、あまりこの時期の練習試合の内容・結果は気にしていません。

 

不安要素はいっぱいあるけど、それでも勝てないとは思っていません。一喜一憂せず、ただ開幕週での勝利を期待するだけです。

 

開幕週で勝つことは、このシーズンはかなり重要だと思います。bjリーグでは、開幕してからしばらく勝てず、モチベーションを失った外国籍選手が移籍してチーム力が下がり、シーズン全体で5、6勝しかできないということを繰り返していました。ましてや、今季は力の差があまりない(はず)の相手とのリーグ戦になるので、シーズン序盤にしばらく勝てなくなければそのショックは選手にとってもファンにとっても去年よりも大きなものになると思います。開幕戦で結果が出なければ、プレシーズンからやって来たことが正しかったのか疑念が生じて、勝てない流れがしばらく続いてしまうかもしれません。

 

そんなことになってしまえば、ブロンコスの将来が本格的に危なくなってしまうかもしれません。だからこそ、選手やスタッフの皆さんには開幕戦にすべてをかけるつもりで準備をしてほしい。逆に言えば、2015年のラグビーワールドカップや、リオ五輪の7人制ラグビーの日本代表のように、開幕戦にコンディションを合わせて勝てば、その勢いでその後の試合もしばらく乗り切れるのではないかと思うのです。春日部での開幕戦、吉報を期待しています!

 

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