■玄済寺説明板より
玄済寺は山号を黄龍山と称する、釈迦如来を本尊とする毛利元就の第十一子、毛利秀包が開基の曹洞宗の寺である
はじめ豊浦郡豊北町に創建されたが、寛永二年(1625)秀包の孫、元包がここ吉敷に移封された時、寺もこの地へ移った
開基秀包は元就の子として、安芸国郡山城で出生、後に小早川隆景に養われた
隆景に従って軍功があり、豊臣秀吉から偏諱を得て秀包とした
秀吉の九州征伐に功があり、久留米城主となった
文禄の役では、碧蹄館で戦い、帰国後知行十三万石の大守となった
関ケ原の戦いには、豊臣方の将として戦ったが敗戦後剃髪し、大阪から船で帰国途中病となり下関で没した
三五歳
その後裔は吉敷毛利家として栄えた
その玄済寺の裏山に、吉敷毛利家の墓所があるから行ってみたよ
3代毛利元包
吉敷入りした最初の当主ですね
寛永2年(1625)家督相続
同年家中の知行地再編により、当時藩執政を務めていた母の兄・毛利秀元の意向で、藩主が参勤交代で通行する街道・萩往還の後背の要地吉敷郡吉敷に移り、以降通称吉敷毛利家と呼ばれ、代々藩の一門家老を務めた
一族の菩提寺黄龍山玄済寺を吉敷に移している
4代毛利就直
長州藩一門家老・毛利元法の次男として生まれ、後に吉敷毛利元包の養子となり、寛文11年(1671)家督相続
元禄12年(1699)越前松平家が長州藩主毛利綱広の五男監物元重を越前へ連れ去り、一族の松平伊織を養子に押し付けようとした際、毛利就直は国司広直とともにこれを回避するため奔走し、柳沢吉保ら幕閣にも運動して毛利家の血統を守っている
17代毛利忠三
13代毛利元潔/15代毛利元一
嘉永元年(1848)家督相続
藩主毛利敬親に仕え当職、留守居役、城代等の要職を歴任
安政以降、郷校憲章館に稽古引立役を置いて学生を監督
本藩からは高杉晋作や山縣有朋、井上馨などが憲章館を訪れて学んでいる
文久3年(1863)阿川毛利熙徳の弟・広悌の子・親直を養嫡子とする(のちの上野五郎)
明治に入り藩副執政、大参事を経て明治3年(1870)家督を親直に譲るも明治7年(1874)親直が離籍したため再家督
明治9年(1876)長州藩士山本信一の子・重輔(のちの男爵)を養子に迎える
藩主の毛利斉元より偏諱の授与を受けて元一と名乗っている
別名、元潔
14代毛利親直は離籍後、上野五郎と改名し、西南戦争で戦死している
天神山に墓地がある
(明治20年吉敷旧藩主毛利元潔は、吉敷招魂社に親直と毛利登、久岡忠吉の霊を合祀した、との記録も残されている)
16代毛利重輔
長州藩士山本信一の子で親直の義弟にあたり、明治9年元一の養子に迎えられる
明治17年家督
渡米し鉄道技師となって鉄道建設事業の多くに関与し、日本鉄道副社長となる
明治33年(1900)男爵授爵
明治34年(1901)碓氷線の逆行事故で事故死
12代毛利房謙
父は厚狭毛利就宣、養父は毛利房裕、正室は益田親愛の娘
実兄に毛利房晁、毛利房嘉、子に元一、元亮、益田親祥(はじめは桂氏を継承して桂親澄と称し、のち益田親施養子となる)がいる
文化9年(1812)養父・房裕の死去により家督を相続
文化14年(1817)仁孝天皇即位式の奉献使を務め御所に参賀する
文政9年(1826)年当職(国家老・執政)となる
天保7年(1836)郷校憲章館を設立
9代毛利房直
右田毛利家当主毛利就任の次男、養父は毛利就兼
正室は就兼の三女
養子に毛利熙載、毛利包詮
8代毛利就兼
父は右田毛利広定、養父は毛利就将
安永2年(1774)養父・就将の隠居により家督を相続
11代毛利房裕
長州藩士繁沢就貞(のちの阿川毛利家当主毛利就貞)の子
養父は毛利包詮、養子に毛利房謙
文化2年(1805)家臣子弟の教育のために儒学者服部伝厳を学頭として郷校憲章館を設立
憲章館からは幕末に成瀬仁蔵らの人材を輩出している
初代毛利秀包と2代毛利元鎭の供養塔
この2人は吉敷を所領する前の人物だからか、供養塔のみ
初代秀包はキリシタン大名だったね
洗礼名シマオ・フィンデナオ
墓所は下関の普賢寺
その息子の2代元鎮も
洗礼名はフランシスコ
元鎮は早くに隠居して、案外長い余生を送ったらしい
墓所は下関市豊田殿居の殿居小学校の近くに案内があるそうで、見龍寺には説明板があるみたい
隠居後の元鎮に近侍した松村家の裏山にあるそうよ
って、やっぱり似たようなことが書かれてました
境内には蔦の葉が綺麗でね
アイビ－って、こんなに綺麗な葉を咲かせるんだね
なんか、視線を感じると思ったら…
あっ……あっ……
カオナシかよっ∑(OωO; )
びっくりしたなぁ～もぉ
宮崎駿曰く、カオナシは誰の心にも存在するそうですよ
