これまで紙の上の図でしかなかった我が家が、だんだんと形になっていきます。
それは、嬉しい反面「思った通りに出来るかな?」という不安との戦いでもあります。
我が家はキッチンの上に吹抜けがあり、そこには天窓が設置されています。この部分は北側斜線に沿う形で、かなり急勾配な天井になっています。
そのキッチン部分の吹抜け、打ち合わせ時に使っていた図面と契約時の図面では天窓の位置がずれていました
※図面を元にデフォルメしています
これ、契約時も契約後も全く気づきませんでした。いつ気づいたか?それは外周りが出来上がり、屋内の大工工事が進み、石膏ボードが取り付けられてからです (はやく気づけよ!)
この吹抜けは勾配天井ですから、北側が低く南に行くほど高くなるという天井になります。北側斜線に対応して、すっごい急角度で。この 展開図のように。
※展開図を元にデフォルメしています
設計士さんも吹抜けの展開図を提示してくれていましたが、そこには天窓の記載はありませんでした(省略されていました)。
さてさて、図面読解能力の高い方なら、もう問題点がおわかりかもしれませんね。しかし、私の能力では、これの意味する事を理解できていませんでした
後になって、よくよく考えればわかった事なのですが。
天窓を付ける場合のセオリーは、吹き抜けの上の方が暗くならないように、高い位置に天窓を付けるらしいです。しかし、うちのような吹抜けの形状の場合、高い位置に付けると困った問題が発生します。
実際には、吹抜けの天井の上には、断熱材やら鉄骨やらが入っていて、結構な厚みがあり、その上に屋根がのっかっています
※しつこいけどデフォルメです
うちの吹抜けの形状は、梁を避けるために吹抜けの壁面がちょっとのけぞったような形をしています。
なので、吹抜けの一番高い位置に天窓を付けてしまうと こんな事になってしまうのです
※デフォルメ、デフォルメ
実際には、吹き抜けに上を照らす照明を付けるので、それと干渉すると窓は全く見えないと思います。
しかし、これでは「何のための天窓」という状態なので、現場監督が色々と考えて、この
ように天井の石膏ボードを貼ってくれました。
※吹き抜けというよりダクトにしか見えませんな
北側の安定した光が天窓から入射し、壁に反射して降りてくるので、天窓の採光効果は活かされているとの説明でした
だけど、この施工、構造体の関係から窓の部分しかできず、この 写真のように凸凹した状態になってしまいます。吹抜けのスッキリ感が全体的に台無しになってしまいました
もともと打ち合わせしていた時、図面から考えると、こんな 感じかな
と想像していたのです。
※このシルエットの女性はMS-WORDの図形描画機能で描きました
もっとも、その時には天井と屋根の間がどの程度の厚みがあるのかとか、そういう事は全く考えていませんでしたので、正確には、こんな 程度にしか思っていませんでした。
※シルエットの人が変わりましたね
設計士さん曰く、低い位置に天窓を付けると、吹き抜けの上の方が暗くなるので・・・と言う事なのですが、
昼間の話なんだし、別にいいのではない?(恐怖を感じるような暗さじゃないよね)と思います。
吹抜けの上向き照明は付けてるんだし
しかし、図面から立体を想像する能力は人並み程度にはあると思っていたのですが、自分の能力の無さに愕然としました。と言うより、契約時に図面の確認漏れがあった事と、屋根の角度や天窓について深く考えなかった事を後悔しています。
でも正直、「天窓の位置ずらしたのは、さすがに説明してもらわないとわからないよなー。間違い探ししてるけじゃないんだから」とも思うのです。
(設計士さんにも言い分はある)
まだほとんどスケルトンに外壁が付いた程度だった頃、「天窓ついたー」って喜んでたのが懐かしいです。せめてあの頃気づいてたらなー(後だから言える事だけど)。
その頃の記事は→ 現場見学:家の中見せてもらえました(3階編)
長くなったので、続きはまた書きますねー