【4年生の想い】主務 堀川慎仁『応援の科学』 | 立教大学体育会サッカー部日記

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立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~




《4年生引退企画〜4年生の想い〜》


本日は、この1年間誰よりもチームの事を考え行動し続けてきた主務、堀川慎仁(MF/桐光学園高校)が担当します。

彼なしでは今年の立教サッカー部は語れません。

1年の頃から人一倍熱い想いを持ちながらチームの為にとあらゆる事に取り組んで来た彼は、引退を間近に迎えた今、何を想い何を語るのか。



☆Vol.31 主務 堀川慎仁☆
『応援の科学』




我らが主務堀川慎仁。
おれ今年になって仲良くなった気がする。ああ見えても仕事が早く、要領が良い。そのため、空いた時間でよく遊ぶ。関東リーグでは、その広い視野を活かし、観客席にどんな若い女性が来ているかをチェックしている。
鍛えあげられたアウト回転のシュートと反発ステップ、そして3人目の動きで、マネ日記もサッカーも有終の美を飾れるか。(4年副務 三原佑太)


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本日引退ブログを務めます主務の堀川です。「主務」って打つと予想変換で「の堀川です」と出てくるのですがそれももう使うことがないと思うと寂しい気がします。

引退ブログも残り2人ですね。
最後の方でよかったとつくづく思います。なんでかって、書いた内容をニコニコした顔で木村コーチがいじってくる姿が目に浮かぶからです、、、もう被害者は30人くらいいるんじゃないかなー、、、笑。
選手との距離が近いところが木村コーチの魅力ですよね。ボール回しの時は本当に子供で卑怯で同じところではやりたくありませんが。笑

みんなあまり知らないと思うのですが、キムさんの私服?オフィスカジュアル?みたいな服装はとってもオシャレです。サイズ感、アイテム共に申し分なしです!笑 
おっとこのままでは木村コーチの紹介ブログになってしまいますね。。この辺で軌道修正しておきます。



知能レベルは中二病の宮岸君と同じですが(彼の文章は好きです)最後までお付き合いいただけると幸いです。




まずは今シーズンチームの運営、リーグの運営、審判、ビデオ撮影、補助学生他諸々に携わってくれた選手、マネージャー本当にありがとう。今年は41年ぶりの関東リーグで分からない事もたくさんあったけど、みんなのおかげで無事終える事が出来そうです。特に富士見での関東リーグ運営は駐車場、応援席のキャパ、アップ場問題等たくさんの課題はありましたが補助学生の2年生、1年生が良く動いくれて無事運営する事ができました。

補助学生の動きを見ていると臨機応援に対応してくれる選手が多数いて能力が高いなと思った事を覚えています。何かを運営する能力、仕事をやりきる能力があるってとても魅力的だなと思います。




冒頭触れましたが僕は主務をやってきました。僕が主務になった理由は誰よりも仕事ができて、誰よりもピッチの中で輝ける選手になりたかったからです。

サッカーをしている限り、選手としてピッチの中で輝くことは誰もが目指す事だと思います。僕はそれをピッチの外でもやりたかった。そうする事でチームの仕事をやらされている物から自らチームのためにやる物にしていきたいと思っていました。あの人があれだけやっているなら自分もやらないとなと思ってもらえるように。
サッカーをしている以上、サッカーの実力がその人の影響力に関係していると思っています。(もちろんそれだけではない)

なので、関東リーグのピッチの中で輝く事が出来なかったのは後悔です。
関東リーグに出場しないとなると日曜日にやる事はただ一つ。全力で応援する事です。

応援にはもんのっっすごいパワーがあると思っています。関東リーグを応援していてもヒシヒシと感じるし(僕の中での応援ベストゲームは後期立正大学戦)、自分の肌で感じる事ができたのは今年唯一出場した公式戦の新人戦、中央大学戦です。
中央大学のグランド開催だったため立教の応援がいたわけではなく、僕が応援されているわけではありませんが中央大学の選手が大きな声で応援していました。


応援がある試合では練習試合にはない緊張感や責任感、なにか物語の主人公になれた感覚、うわぁサッカーしてるなー、俺生きてるなー(大げさかな)という感覚をもってプレー出来ます。みんな言いたい事は分かると思います。
応援はサッカーの11対11というルールを破れる唯一の方法です。こう考えると応援そのものが「競技」なのかもしれません。

という事で応援について少し考えて見たいと思います。(もう少しお付き合い下さい)





応援という言葉に注目してみました。

「応援」という言葉は、
    

 「応」える、声「援」


という漢字を書きます。
応援は声を出している側なのに、漢字はされている側の漢字を書きます。面白いですよね。(お前は金八先生か!)
漢字を見ると声援を送られたら「応える」事は絶対条件かのように思えます。声援を送られたら、貰った側は応えなければいけない。

ではどうやったら声援に応えられるのか。1番分かりやすい応え方は試合に勝つ事でしょう。みんなで勝利を分かち合う時間は、何にも変えがたい高揚感を与えてくれます。

しかし応援されたら毎試合勝てるチームは、サッカーの世界にはありません。世界最高と言われるチームでも応援されて負ける事はあります。

そんな時に送られた声援に応えられる物があるとすればそれは、その人の人間的魅力ではないでしょうか。それは応援してくれる人が身近であればある程。僕たちの学生スポーツを応援してくれる人は身近な人が多いはずです。家族や学内の友人、90分間立ち続けて大声を出している人たちは同じチームのメンバーです。僕たちはピッチの中だけで同じ時間を過ごしている訳ではありません。同じ学校に通い、同じロッカーを使い、同じ組織に属している人間です。

そこで人間的魅力は発揮できているでしょうか。人間的魅力というと少し曖昧になってしまいますが簡単な事です。チームのため、人のために時間を使って何か行動できているでしょうか。関東リーグに限らずどのリーグ戦に出て、応援されるという事はサッカーの技術と共に、人間的魅力を磨き続けなければいけないのではないでしょうか。

サッカーだけをしていればいい、結果だけを追い求めていればいい時代はもう終わったのかもしれません。(スポーツは真剣勝負を全力で勝ちに行く事が大前提)
どんな人間が、どんな思いを背負って、どんな人達と一緒に勝利するかが大事なのかもしれません。


関東リーグを見てみると立教大学の応援は上位にランクインするでしょう。しかしまだ全員が本気で声を出せている訳ではないです。
大学サッカーをしている人間はサッカーが好きか、サッカーに自信があるか、その両方の人間がいると思います。その人間が自分じゃない誰かが出る試合を本気で応援する事は簡単な事ではないです。自分だってサッカーをしたいし、プライドだってあるし嫉妬してしまうかもしれません。

そんな中いつも先頭に立って声を出し続けてくれた応援団長2人は最高にかっこいいし、本当に感謝しています。
ありがとう。



応援されるようなプレーをする。全員応援団長みたいに応援する。
時間が許す限りどんなリーグでも見に行く、応援する。
応援されるような人間になる。


大学はたくさんの時間があるからこそ、その時間をサッカーに、サッカー部に注いで魅力的な人間になってほしい。





最後になってしまいましたが、いつもグランドに足を運んで頂いているOB、OG、保護者の皆様ありがとうございました。
現場で応援していただくことは選手の何よりの力になります。
(母ちゃん試合に出てないのに関東リーグに来てくてありがとう。これから少しずつ恩返しさせていただきます。恥ずかしいのでカッコのなかで言わせて頂きます。)




立教大学サッカー部は41年ぶりに踏み込んだ関東リーグという大舞台で確かな一歩を踏み出しました。
立教大学サッカー部はここで足踏みをする訳にはいきません。紫は同志社大学でも明治大学でもなく立教大学の色です。
来年も関東に、Iリーグに、サタデーに、個人的には新人戦に、最高の応援の力で紫の風が吹き荒れる事を願って引退の文章とさせて頂きます。






次回は、身長も器のでかさも規格外の我らがキャプテンようすけ(加藤陽介/仙台育英高校)
打点の高いヘディングと扁平足から繰り出されるサイドチェンジは一級品である。一年中黒い彼はキャラ作りのために日サロに通ってるのではと疑ってしまうほどに黒い。そんな彼が引退間近の今何を思うか非常に注目である。





生きてるなーって思った試合(新人戦vs中央大学)


応援ベストゲーム(リーグ戦18節vs立正大学)


主務 堀川慎仁




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