【4年生の想い】栗原由佳『決意』 | 立教大学体育会サッカー部日記

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立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~


《4年生引退企画〜4年生の想い〜》


マネージャーのトリを飾るのは、我らがチーフマネージャー栗原由佳(東京女学館高校)です!

人一倍強い気持ちを持って4年間取り組んできた由佳。誰よりも選手の為を想い戦って来た彼女は、実は様々な局面で影でこっそり涙を流すほど、涙もろいのです。

そんな彼女の『決意』の強さが滲み出ている"最後のマネ日記"、ご覧下さい。



☆Vol.28 栗原由佳☆
『決意』



1円のずれも許さない、経理女王。彼女のおかげで立教サッカー部の財政は成り立っている。
本年度よりチーフマネージャーを務めその威厳は倍増。彼女の作るスポーツドリンクは絶品だ。
一歩ピッチの外にでればワイドパンツが似合う乙女に変身。しかし理想の高さがゆえ4年間彼氏ができることはなかった、、、(4年主務 堀川慎仁)


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いつもマネージャー日記をご愛読いただき、ありがとうございます。

大学初日からずっと一緒、4年間苦楽を共にしてきた最強の同期である石井美咲から紹介していただきましたマネージャーの栗原由佳です。

面食いと言われる私が今ハマっているのはドラマ「中学聖日記」の黒岩くんです。
黒岩くんの魅力を語りたいところですが、これが4年間で最後の投稿となるので割愛させていただきます。
気になる方はぜひドラマをご覧ください。





『原動力』

この4年間、辛くて逃げ出したくなってもみんなが一生懸命頑張る姿を見ていれば自分も頑張ることができた。
サッカーをしているみんなが大好きだった。
関わってくださった全ての方にありがとう。



という感動的な文章を書いて最後の投稿にしようと思っていました。
何を書こうか迷いに迷って何日か前からそんな内容で書き始めていましたが、内容を変えて私の決意を述べることにします。


本当は関わってくださった方々にありがとうを伝えたいのですが、みなさんへの感謝の気持ちは引退してから伝えさせてください。


今までチームや選手のことを伝えてきたので自分自身のことを書くのはとても恥ずかしく、きっとあの人たちにいじられるんだろうなと怯えながら引退前最後にこの場をお借りして書きたいと思います。





『決意』


先ほども述べたように、書こうと思っていた内容を変更することにした。
理由は私と同じく今日が投稿日であるトレーナー斎藤が早めに文章を送ってくれて、一昨日の時点で読むことができたのだが、それを読んで不安になってしまったからだ。
その文章の終盤、スタッフのみんなへ宛てたメッセージの中に「選手と一緒に闘おう。」という一文。
その一文を見て私にはチームに対して熱い想いがないとか、一緒に闘っていないとか周りから思われているのではないかと思った。


入部してから先輩のマネージャーに言われたことがある。

「得点が入ったり、勝ってもガッツポーズして喜んじゃダメ。」


これは決して嬉しくても自分の感情を押し殺して振る舞わなければいけない、ということではなく、自分の感情を出す前に目の前にある仕事をしなければならない、ということである。
得点後の喜ぶ表情をカメラで撮影したり、水を飲みに来る選手もいれば、コーチから交代の指示があり急いで交代用紙を書いて提出しなければいけない時があるので、それにすぐ対応できるように常に準備しておく。
試合中どんなに感情的になってしまいそうでも、第一にマネージャーとしての仕事をしなければならない。
「まずは喜んでもいいじゃん」とか様々な意見があると思うが、これが立教のマネージャーのスタイルとして確立されていた。

劇的ゴールが決まって喜んでいる選手ではなく別の方向を見ている私が写った写真や、同点ゴールが決まりコーチが立ち上がってガッツポーズする隣で微動だにせず写真を撮り続ける私が写る動画が残っている。
「なんでもっと喜ばないの?」と聞かれたこともある。


周りから見たら冷めていると思われているのかな、と不安になってしまった。

決して冷めているわけではない。心の中でガッツポーズしてる。
喜びを体で表現するその一瞬でも無駄にしたくなかった。こんな気持ちが果たして試合結果に左右するのかわからないが、選手が全力で戦っているときに自分の行動が一瞬でも遅れて試合に影響させたくなかった。



この4年間、どのカテゴリーのどの試合も選手と一緒に闘ってきたつもりだ。
練習や試合だけに集中できる最適な環境を届けたい、とにかく試合に勝ちたいという気持ちで日々を過ごしてきた。
少しでも選手のモチベーションが上がったり、勝ちに繋がると思うことがあれば自分なりにやってみた。
自分が全力を尽くさずに負けるのが嫌だったから。

だから選手と同じように勝ったときは本気で嬉しかったし、負けたときは本気で悔しかった。もしかしたら選手以上かも。


もう負けたくない。


夢や目標もなく何となく生きてきた自分が大学生になってこんな気持ちになるとは、何かに対して本気になれるとは思ってもいなかった。


毎日みんなを見ていると心動かされる瞬間にたくさん出会う。ここには書ききれないくらいたくさん。
全てではないけれど、みんなの様々な葛藤や努力を知っているからこそ、勝ったときのみんなの最高にいい笑顔を見ると何とも言えない気持ちになる。
マネージャーをやっていてよかった、頑張ってきてよかったと思える瞬間だ。




日々目標に向かって努力し続け、自分の為に、誰かの為に一生懸命プレーする姿で私の毎日を豊かにしてくれたみんなと過ごせるのもあと5日となった。
最後までみんなと一緒に闘いたい。私の闘いはまだ終わっていないから。
残りの時間、練習もSat.リーグ最終節もその他の試合も自分ができることを全て出し切る。




そして11月24日、私のマネージャー人生最後の日。相手は圧倒的な強さを見せる中央大学、厳しい戦いになることは間違いない。

だけど負けたくない。最高の瞬間を最高の仲間とともに味わいたい。


だからいつも通り、自分がやるべき仕事を行う。チームのために、一瞬も無駄にせず。

ピッチで戦う11人の選手、サブの選手、監督、コーチもスタッフも応援の選手も、応援してくださる方みんなの力を信じて、

最後まで諦めずに戦えば結果はついてくるとみんなが教えてくれたから、



試合終了のホイッスルが鳴るまで選手と一緒に闘う。



最後は「幸せだったね〜」と嬉し涙を流しながら美咲と涼果といつものように3人で帰りたい。





次はMr.止める蹴ること副務の三原佑太(MF/錦城高校)です。
都学連学生幹事、副務、そして関東リーガーとして、様々な形でチームに貢献してきた彼だからこそ見える景色があったのではないでしょうか。
発想力豊かなクリエイターとしてもチームを盛り上げてくれました!ユーモア溢れる文章を期待しています。




人生最高の瞬間


昨日の写真

大好きな同期と大好きな先輩からもらった花




4年チーフマネージャー 栗原由佳