老犬トレー | 疲れたおじさんのブログ

疲れたおじさんのブログ

もう少し頑張って数年後は海外ノマドを始めます

来週末に短い夏休みをとってシャバへ一時帰国の予定で、午前中はそのスケジュールを考える。主にお金関係がメインで、あとは薬とか本とかの買い出し、歯の検査。こちらでインプラントの作業をしていてようやく終わるのだが、どうやらその過程で別の差し歯を削られてしまったらしく、らしくというのは毎度のように聞けば聞くほど謎が増えるのでどうしてそうなったのかよくわからず、つまりその解答を知るために日本の歯医者で検診をすることにしたのであった。

 

日本への帰国を考えて、老後の棲家を探しているのだが、候補地としては函館とかユーカリが丘とか勝沼とか宇都宮とか、私の資金でギリ2LDKサイズのマンションを買えて自然もあり医療設備も不安にならない、そんな場所を望んでいる。で、マンションを買って、月に5万くらい稼ぎつつ、あとはNISAと年金で暮らす。ブックオフで本を買い、たまに東京に出て丸善で本を買い、Netflixを見まくり、YouTubeで歴史関係の動画を見て、年に数回国内旅行をして、自分でもYouTubeチャンネルを始めて、まあそんな暮らしが出来たら良いのだが、と考えている。

 

が、このような暮らしはエキサイティングではないだろうなあと思ったりしてしまう。このような暮らしは、真面目に働けば数年後には可能になるのであるが、それを待ち望む俺、は存在しなくて、死ぬまでの余生をなるべく楽しく過ごす期間になるだけだろうな現状を考えるとそれも良いかな、みたいに思うのである。日本は快適で安心で安全で清潔で楽しくて美味しいものばかりでサブカルが充実していてお笑いがあり自然が豊かで医療体制もしっかりしていて保険制度がしっかりしていて外国人も多く素晴らしい国で、ありがたいことに我が祖国、にも関わらず。

 

最近はフラフラもなくなり、これはおそらく、あえて無理に働かない、あえて長く寝るようにする、あえて肉や米や油物を食べない、あえて納豆を毎日食べる、あえて面倒な交際はしない(謎会議には出ないことにした)、が効果を出してきているのだと思う。あるいはようやく新コロナが体から減りつつあるのか。で、なんだか最近はまたやる気が出てきて、最後に大きな花火を上げたい、それがダメなら引退で、それが出れば次につながるだろう、そうすればまだ勝負できるのではないか、人生やはりゼロか100だな、と思い始めている(バカだね)。

 

自分の生きがいを考えると、それはもちろん研究になる、のではなくて、おそらく私は「海外で戦っている俺」が好きで、その手段として研究者としての職業があるのではないか。もし、仮に、運良く、まあそんなことはありえないけれど、日本の有名研究所からオファーがあった場合、俺は喜んで日本に戻るだろうかと思うと、そうではなくて、それはつまり「最高の環境で研究をする」ことよりも「外国でサバイブする」ことを望んでいるからだろう。「外国でサバイブする」ということは、「リタイアメントビザをとって海外でのんびり暮らす」は含まれない。海外の職場でかなりのプレッシャーの中で自分の望む結果を出せるかどうか、がやりがいなのである。

 

なので、頭のフラフラと常にゲーリーとたまに血便と恐怖のゼロ政策がなければ、まだまだファイティングポーズを崩すつもりはない。のであるが、やはり体調が安定しないのは超不安。まあ4んでも誰も困らないので特に問題はないのだが。なんとか、折り合いをつけて、自分なりの戦いをまだ続けていきたいものである。

 

ということで、まだ若かった時に読んだ北方謙三の「挑戦シリーズ」だ。私の生き方は、サブカルや冒険小説やハードボイルドによって規定されてしまったと考えており、挑戦シリーズ(ハードカバー)はたしか中野ブロードウェイ入り口近くにあった古本屋で運命的に購入したと記憶している。この古本屋は歴史や哲学からミステリやSFが充実しており、島田御大の超名作「異邦の騎士」(ハードカバー)もここで運命的に手に入れたのであった。挑戦シリーズでは18歳だった主人公に対して老刑事が老犬トレーのテーマと共に現れるのであった。当時は主人公の年齢であった私は、今はこの刑事と同じ立場にある。