シンリアル異世界オジサン

昨夜は元職でお世話になった某若手先生と会食。アメリカ東海岸ボストンの某世界的有名大学で7年間ポスドクをして、パートナーも働いておりダブルインカム、子供を2人産んで、アパートも購入、グリーンカードも取得、という立場を捨ててこちらにもどり色々とあり今のポストに就いたのであるが「正直、ボストンが恋しいよ」と。ここでは書けないようなアレ関係の事情でここには書けないようなトラブルを抱えており、加えて「捏造先生の件は、とてもショックでこれからどうすれば良いのか分からんよ」と。「お前は良いタイミングで異動出来たと思うよ」と。

 

私より若くて、私より優秀で、私より働いて、私より業績を出している研究者が報われないのはやはりシステムがどこかおかしいのではないか、と思うのだけれどそんなことは言えず。

 

そして、自分は本当に運が良かったのだと思うのである。あるいは、人とは違う選択をしてきたので、常にギリギリのところで生き延びてこられたのかもしれない。

 

つまり逆張りキャリアなのだろう。36歳で当時の素晴らしいポストを辞めてアメリカにポスドクに行くことにした。ボス(某旧帝国大学のエライ先生)に「君は馬鹿か。36歳でポスドク?ここに残れば准教授まではいけるのだぞ。私を裏切るつもりなのか?もし君がそれでも海外に行きたいのならば、私の目が黒いうちは日本に戻れることはないと思いたまえ。私の全ての力を使って君が日本で働けないようにしてやるからな」と言われても逆張りを選んだ。50歳でアメリカから異世界転生を選ぶ時も「50歳で別の国に移動ですか?しかも偉大なるC国?えー。。。」と周囲に言われながらも転生することを逆張り。そして56歳で異世界内での異動でも「56歳で転職は無理ゲーでは。ウケる。うぷぷ」と言われながらも運良く異動先を見つけることができて前張り。実家が太く無く才能も無くコネも無く若くも無く美貌も無くカーテンも無く花を入れる花瓶も無くそのようなオジサンが勝負するには前張りするしかないのではないかという結論。

 

今日から新しい学生が来る。

メロリンキューこと山本元議員が高速道路を時速149キロでぶっ飛ばしていたそうで、氏のことを総理候補と思っていた私としてはショックである。このようなささいなネタで優秀な人材が潰れてしまうのはどうにかした方が良いのではないか。中道もそろそろ本腰を入れて政界再編への会合を開くための準備組織について討論する場を設置する予定なようで、つまりは近いうちに私が予想するような連立政権誕生かもしれなくてその時はメロリンキューこと山本元議員がキーパーソンの一人だと思っていた次第であります。56歳の私としては高齢者の高齢者による高齢者のための政権誕生を期待しているのではやく中道に政権を取ってもらいたい。的な。高齢者の高齢者による高齢者のための強力な政権が誕生したらそれは私にとってはユートピアであるが若い人にとってはデストピアがあろう。そういうSFがあれば面白そうである。

 

昨夜は現世で購入した筒井康隆「九十歳のあとさき」を再読。私が中学3年のときに氏の全集が刊行されて、毎月1冊ずつ発売され、たしか1500円だったと思うが、近所の本屋に取り寄せてもらい、少ない小遣いを使って購入したのであった。ジーザスクライストトリックスターの公演を渋谷のジアンジアン(だったと思う)まで見に行き(夜の公演で、中学生なので怖かった)、新宿の東急文化会館(かな、駒劇前の建物で、射的とか入っていた)で行われた深夜のイベントに参加し、といわゆるツツイストであった。私は最近になり氏の小説を再読し始めている。氏は今、高齢者用のセンターで暮らしており、体が不自由で車椅子の生活をしているそうで、本書はその日々に関するエッセイ集。

 

 

 

午後は、共同研究先からの学生とディスカッション、その後、論文2の筆頭著者の別の(豆粒ほどの小さな)論文に関するディスカッション。論文1のデータについて考察。

 

船戸与一のベトナムが舞台の小説を読んでいて、ベトナムについて興味が出てきて、YouTubeで調べると、なかなか住み心地が良さそうであり、毎度のようにマイブーム到来である。ダナンという街が良さそうで、とにかく海が綺麗なので驚く。自分的にはフィリピンブームは過ぎつつあり、しばらくはダナンに行くことが妄想ネタになりそうである。そういう金曜午後。

しかし文春はすごい。スクープ連発でピューリツァー賞を取れるのではないだろうか。我々世代だと「疑惑の銃弾」キャンペーンが印象に残っているだろう。のちに島田荘司によってその顛末はまとめられており、それを読んだ時はひたすらため息であった。我々一般人は文春のような権力に逆らわずにヘコヘコしながら生きるできである、と学ぶ。

 

 

大学時代の先輩で、(私だけ、だど思いきや実は)皆に煙たがられていた少しナルシストの正義の味方がいたのだが、彼は某通信社に入社して活躍しており世界平和のための取材を続けている、なので、報道の人にも逆らわない方が良いと思うのである。

 

朝一で論文1の筆頭著者とオンラインミーティング。なかなか進まぬものである。

 

そういえば、宇宙最大のエンタメプラットフォームBiliBiliにおいて「ガス人間」がすでにアップされており、流石!、である。基本的にネットフリックスの新作はすぐにアップされるので、おそらくBiliBiliが資本援助しているのだろう。なんだと?違法アップロードだというのか?そんな筈があるわけがないではないか。失礼なことを言うな。将来は、世界中の配信会社はBiliBiliの傘下に入るのではないかと予想する次第であります。昨夜はユージオダのドラマを観たのだが、どうやら1作で完結するようなので少し残念。BiliBiliで評価されれば続きも作成されるかもしれない。

今日はどういうわけか異世界通信に問題なくGoogleのAIが使える。今日使えても、明日使えない。朝使えても、昼過ぎには使えない。という具合なので、この機会に色々と質問するのであった。

 

腎臓に関する論文をこれまでに何報か出して(ジャーナルの表紙に2回採用されているのだ)、その結果を元に薬の開発ができないだらうかと考えたりして、その可能性についてAIに問い合わせる。少し前なら論文をひたすら読んで情報を確認してという(楽しいけれど大変な)作業をして数日、数週間、数ヶ月かかったものである。わしが学生の頃はわざわざ別の大学の図書館に論文を探しに行って、そこのコピー機で1000枚くらいプリントアウトしたものじゃ。お目当ての論文をようやく見つけた喜びはなんともいえんかったよ。そこの大学の食堂で独りニヤニヤしながらランチを食べてラボに帰ったりしてな。などという思いではどうでもよくて、わずか数秒で知りたかった情報が出てくるのであった。

 

ポドサイト、という特殊な細胞に問題があると腎臓の病気が生じるのだが、それに対する有効な手立てはまだない。メカニズムもよくわかっていない。新しく来る学生にやらせる論文3のテーマはこれに関連しており、大きなネタになるのではないかと考えており、そこから先に繋がらないものかと、AIとやりとりしながら考える。長い間知りたかった情報が数秒で出てきて、なるほどそういうことかと。

 

 

 

ちなみに私が使用しているモニターはポドサイトの電子顕微鏡観察像を背景に使っている。あまり知られていないのだが、とても奇妙な姿をしており、見ていて飽きない。興味のある方は「ポドサイト」「SEM」で検索してみてください。