今日は朝は曇り、昼前後は一時晴れ、強風になって再び曇り、その後は雨。最高気温は30度で相変わらず蒸し暑かったが、夕方から気温は低下して22度まで下がった。

 

ベーム指揮ロンドン交響楽団によるザルツブルク音楽祭のライヴ録音の残りの演奏も聴いてみた。

 

■1973年8月10日   祝祭大劇場

  ①モーツァルト  交響曲第35番「ハフナー」

  ②モーツァルト  ヴァイオリン協奏曲第7番(Vn.ヘンリク・シェリング)

  ➂ブラームス   交響曲第2番

 

モーツァルトの交響曲「ハフナー」も型のしっかりとした演奏だが、やはり終楽章の速いテンポがベームらしいところか。シェリングの独奏によるヴァイオリン協奏曲第7番という選曲は大変珍しい。そもそもこの作品はモーツァルトによるものかどうか疑問がもたれていて、実際に聴いてみてもモーツァルト作品の特徴は感じられず、おもしろくなかった。最後のブラームスも型を重視したスタイルで、ていねいにすすむが、終楽章の盛り上がりはベームの「方程式」そのものだ。

 

 

■1975年8月5日       祝祭大劇場

  ①シューマン  ピアノ協奏曲(P.エミール・ギレリス)

  ②シューマン  交響曲第4番

 

ピアノ協奏曲の独奏は神妙に始まるが、全体としてロマンティックな音色ではないと思った。交響曲の方はがっしりとした構築性を保ちながら、きっちりとすすむ。重厚感のある演奏だが、終楽章のコーダは随分と煽る。これもベームのスタイルなのだろう。

 

ロンドン交響楽団との三回のライヴはいずれも立派な演奏なのだが、よそ行きのベームといった感じもあって、定型を突き破る熱気はあまり感じられなかったように思った。