今日も一日穏やかに晴れた。最低気温は6度、最高気温は14度。
予備校に自由と個性あり、という話のつづき。予備校は高校と大学の境に位置しているわけだが、単に高校の内容を復習するというわけではなく、部分的にではあれ大学の内容を先取りしている、ということもできる。ただ一番の特徴は学問への好奇心を刺激するだけの力量のある講師が担当しているということで、そこから受講者は霊感を吹き込まれて学問への積極的な動機付けを得ることになるわけである。
だがその次に控える大学はどうか、というと、のんびりしているか、就職のための予備校になっているか、といったところだろう。そこはいつの間にか、アセスメント、アセスメントテスト、アセスメントプラン、ファカルティ・デヴェロップメント、シラバス、カリキュラム・ツリー、ジーピーエー、モデルカリキュラム、ルーブリック、アクティヴラーニング、・・・などといった聞きなれないカタカナ語が飛び交う世界になってしまった。これはつまり画一化された世界を示していて、自由な学芸からは隔たった場所になっているということである。
つまり、高校から大学へ、という表の世界は不自由で画一化された世界であり、その境に位置する予備校は「日陰者に徹すべし」という掟を守って、個性と自由を保っている、というわけである。この事態をいい換えるならば、予備校に限らず、この世で学問をしようと思えば、日陰者に徹するほかはないということである。