今日も一日雨で、気温は20度前後でほぼ一定だった。

 

昨日取り上げたモントゥーとボストン交響楽団のライヴを収録した8枚組CDには一回のコンサートがほぼそのまま記録されているものがあるので、それを聴いてみた。

 

 ■1951年12月1日   ボストンシンフォニーホール

  ①ワーグナー  「パルジファル」前奏曲

  ②ドビュッシー 「聖セバスチャンの殉教」より

                                          「ユリの庭」「法悦の踊りと第1幕終曲」

  ➂ワーグナー 「神々のたそがれ」より「夜明けとラインへの旅」「葬送行進曲」

  ④ドビュッシー 「映像」より「ジーグ」

  ⑤ドビュッシー 「遊戯」

 

第二次大戦後モントゥーが初めてボストン響を指揮したのは1951年1月26日のことだった。その時の録音は収録されていないが、同年12月の演奏を聴くことができる。プログラムはアンチ・ワーグナーのドビュッシーとワーグナーを一体化させたような感じである。モントゥーはブラームスとともにワーグナーを特に好んでいたということもあって、こうした構成になったのだろう。聴いてみると、各作品にオーケストラの弦楽合奏や木管・金管楽器が活躍する場面があって、「お披露目」のような意味合いもあったのか、と想像する。この5曲のトータルの演奏時間は66分ほどだが、当日は最後に「タンホイザー」序曲が演奏されたようなのだが、残念ながらこのセットには収録されていない。

 

 ■1958年3月1日   ボストンシンフォニーホール

  ①プロコフィエフ    古典交響曲

  ②ストラヴィンスキー  ペトルーシュカ(1911年版)

  ➂チャイコフスキー   交響曲第4番

 

つづいて、8枚組セットの最後に収録されている録音で、ロシアもの三曲である。たぶんこの曲順だろう想像して並べてみた。

最初の古典交響曲はステレオ録音で収録されている。テンポは速く、生き生きとしている。そしてステレオ録音の効果で、弦楽合奏のしなやかさ、管楽器の輝き、そして分離のよさといった点で、大変聴きやすい。

つづく「ペトルーシュカ」はモントゥーが初演した際のオリジナル版による演奏だが、随分とテンポが速い。このテンポで踊ることができたのだろうかと疑問も残るが、演奏会用ということで、効果を高めてのことなのかもしれない。この演奏もステレオ録音で収録されていて、鮮烈な音質で楽しむことができる。

最後のチャイコフスキーは翌年のRCA録音に近いものがあるが、演奏の緊密性という点ではこのライヴ録音の方がおもしろいと思った。同日の収録にもかかわらず、この演奏だけモノラル音源という点は少し残念だが。

 

モントゥーは1951年から1963年まで「首席客演指揮者」としてボストン響に定期的に登場し、夏のタングルウッド音楽祭や欧米ツアーではシャルル・ミュンシュとともに指揮にあたったということである。