<注意!!>

この記事は電子工作がド素人の人間が書いています。こんな解決法あるよーだったり、ここ間違ってない?だったりありましたら、ぜひ教えてください!!!

 

挨拶

 皆さん初めまして。今年から姿勢系に配属になったB2の佃和寿と申します。大学では桜と新歓の真っ盛りということで、私も年甲斐もなく?新歓に行ってきました。2年ぶりのサッカーは本当にしんどいですね。

 SSSRCの新歓といえば、最近新入生もちらほら説明会に来られて、古典制御なのか現代制御なのかとか3回くらい聞かれております。これは(いい意味で)大変なことになるぞ、と非常に期待が膨らんでおります(それと同時に彼らの佃に対する期待はどんどんしぼんでいくでしょう)。新入生教育でみなさんにお会いできることを楽しみにしております。

 ところで今回の記事では、自分の担当している磁気トルカについてお話させていただきたいと思います。

 

磁気トルカとは?

 知らない方もいらっしゃると思うので、初めに磁気トルカについて簡単に説明します。磁気トルカとは衛星の姿勢を変更するのに使われるものです。構造は非常に簡単で、鉄心にコイルを巻くだけで磁気トルカは完成します。簡単すぎて拍子抜けされた方も多いかもしれません。

まるでゴ〇ブリのような磁気トルカ(BBM)

 

 例にもれず動作原理も簡単です。なんと磁気トルカの動作原理は方位磁針と動作原理は同じです。方位磁針を磁場の中に置くと磁力線に沿うように針が動くかと思います。これは針を磁力線に沿わせるように回転させる力が働いているためですが、この力をつかって磁気トルカでは制御を行うのです。

 この力を使って具体的にどう制御を行うか?まで話し始めると長いので、今回は磁気トルカの出力をどう制御するか?ということを書いていこうと思います。(ここからちょっと専門的になります、、、)

 

磁気トルカが生み出す力を制御する

 磁気トルカが生み出す力はそれに流れる電流に比例します。つまり流れる電流の量を変えれば生み出す力を変えることができるということです。

 じゃあどうやって電流量を変えるかといえば、磁気トルカにかける電圧を変えることで行います(電流を自在に変えれるのならいいのですが、そんなやり方私は知りません。)。

 じゃあどう電圧を変えるか?といえば、私たち姿勢系ではモータドライバを使う、、、つもりでした。モータドライバにはある問題があることが発覚したのです。

 

 モータードライバはPWM制御によって出力電圧を制御しますが、ここで私たちが日頃大変お世話になっている有識者様から、磁気トルカの制御に細かくON・OFFを繰り返すPWM制御を使うのはよくないというご指摘をいただきました。電流を流しているコイルに、急に電流を流さないようにすると逆起電力が働きますね。これが悪さをするんじゃないかというのが私の見立てです(ほかに考え得る原因がありましたら教えてください!!!)。例えば逆起電力でモータドライバが壊れれば、磁気トルカを用いた姿勢制御は実施不可能です。

 

※ただ磁気トルカを制御するのにモータドライバを使っている小型衛星は意外とあるものでして、、、どうしているのでしょうか。

 

制御方法の変更

 ではどうするのか。いまのところ考えているのは2つあります。

  • コイルにダイオードをつけて、逆転/正転の切り替えにはスイッチングで対応する。
    • コイルにダイオード(逆起電力がドライバ等に逆流しないようにする)をつけると、逆転/正転の切り替えができなくなるので、別でモータドライバから流す電流の向きを変えてあげないといけない。
  • アナログの制御回路を作る
    • 可変型レギュレータ+デジタルポテンショメータ+Hブリッジ回路を作る

可変型レギュレータ+デジタルポテンショメータの回路図

 

 今取り組んでいるのは後者ですが、問題点もあります。可変型レギュレータ+デジタルポテンショメータ(デジタル制御できる可変抵抗)だと出力できる電圧の最小値が1.5V程度になってしまいます。ここに関してはバイアス電源をかけてあげることで0V~の出力電圧を出せるようになる、らしいですが、まだちゃんと確認しておりません。とりあえず計算したのちに思った通りの動きをするかをLTspiceで確認しつつ、日本橋に繰り出して部品をゲッツしていきたいと思っています。

はじめに

どうも,こんにちは.M2の船田です.

 

最近は就活でバタバタしていました.面接でよく聞かれる質問は就活の軸についてでした.

自分の中で何を大切にして今後活動しているかを明確にしておくためにも,この就活の軸は重要だなーと感じました.

 

磁気センサの軸

さて,磁気センサにも軸がありますが,これも重要だという話です.

 

よくセンサに書かれているこのマークが検出軸を表してます.

 

ただ,この表記と実際の検出軸が完全に一致していることはほとんどありません.理想はX, Y, Zの3軸がそれぞれ直交している状態です.しかし実際は製造上の過程で誤差が生じて,少しずつ軸がずれてXr, Yr, Zrとなります.これが厄介です.定数のバイアスに加えて,軸が傾いていることによる誤差が測定データに含まれてしまいます.

 

理想の軸(黒) 実際の検出軸(赤)

 

データへの影響

実際にどのような影響があるかを以下に示しましょう.ある公称軸周りに一回転させながら磁気データを取得すると仮定したシミュレーションの結果です.3軸が直交している理想の軸の場合,左の図のように綺麗な円を描くはずです.しかし軸がずれている場合,右の図のように楕円になってしまいます.

 

理想の軸               ずれている軸

 

データ較正

そして,データの較正が大変なのです.理想の軸の場合,定数バイアスのみなので,綺麗な円を平行移動するだけで較正できます.しかし楕円の場合,軸の傾きを特定して楕円を綺麗な円に変形させる補正が必要です.このため,データを検出する3軸それぞれが公称軸X, Y, Zの3軸からどれだけの角度傾いているか,3×3=9個の未知数を特定しなければなりません.そして,電圧値から単位をテスラに変える倍率や定数バイアスなども特定しなければなりません.様々な方向にセンサの向きを変えて,測定して,連立方程式を解いて,未知数を明らかにするわけです.大変だ......

 

最後に

というわけで,就活もセンサも軸がずれていると苦労するということです.

あと一年ですが,今後も補正,頑張っていきます.

どうもこんにちは.この記事の書き出しを考えるのに5分かかっているB3の鳥羽です.

 

今回はつい先日打ち上げたばかりのハイブリッドロケット2号機「翠」の話をしたいと思います.

ハイブリッドロケット初号機「東雲」の打ち上げから早半年.色々大変だったんだよー?

 

 

<目次>

  • 「翠」の始まり
  • 開発はやっぱり大変
  • 遂に打ち上げがやってきた!
  • 終わりに

 

 

 「翠」の始まり

 

 9月上旬に念願のハイブリッドロケット初号機の発射を成功させた僕たちCOLOURSプロジェクト.その一部始終については以下のアメブロを見てもらったら分かるんですが…

 

 
パラシュートちゃんと開いてないのよ.データもちゃんと取れてないのよ.
これでおしまいってわけにはいかないよね.

 ってわけでこれらを今一度ちゃんと達成しようということでハイブリッドロケット2号機の開発が始まりました.目標は主に下の二つ.

  • パラシュートをちゃんと展開しよう!
  • 飛んでる最中のデータ(加速度,GPS,etc.)を取ろう!

 ただ,次の打ち上げを半年後に設定しちゃったせいで時間がギリギリなんですよね.基本は「東雲」の設計を踏襲しつつ,ちょっと改善を加えることにしよう…と思っていたんですが…

 

 

 開発はやっぱり大変

 

 まずは「東雲」の設計を参考に機体の設計を考えてみました.

 前回の課題点として,組み上げが面倒で整備もしにくいという問題がありました.そこで前回二つに分かれていた機体を上部(パラシュート),中部(電装),下部(エンジン)の三つに分割しました.

 さらに,上部と中部はレールを用いて中身をスライドして出せるようにしました.その方がかっこいいしね.

 

 次に,電装部は基板の向きを縦向きに変えました.前回配線がぐちゃぐちゃで断線の危険もあったのでPAコネクタを使って,基板間の配線をまとめるようにしました.

 また,データを安定して取れるようにFRAM(高耐久のメモリ)を導入したほか,無線機を用いたダウンリンクで,リアルタイムでデータをパソコンに入れれるようにしました.

 

 あれ,なんか変えるとこ多くない?

 今までにない半年間での打ち上げということもあり,なかなかシビアなスケジュールでの開発となってしまいました.みんなお疲れさまだ…

 

 

 遂に打ち上げがやってきた!

 

そうやって遂に出来上がったハイブリッドロケット2号機「翠」がこちらです!

 

 

 

 なかなかかっこいいんじゃないですか?

 今回は,前回苦戦した現地審査(当日にちゃんと前に審査してもらった安全な機体ですよーということを確認する審査)も割とスムーズに突破し,打ち上げを迎えることが出来ました。(まぁ、実は打ち上げ目前で一回失敗したんですけど…それはご愛嬌)

 

 

 結果は…無事打ち上げ成功!また,パラシュートもちゃんと開いてくれましたし,機体もある程度無事に回収できました.まだFRAMでデータが取れているのかは確認できていませんが…ダウンリンクは出来ていました.

 

 X(旧Twitter)では打ち上げの動画を投稿していますので,是非見てください!

 

 

 

 終わりに

 さて,半年間という短い期間での開発でしたが,無事打ち上げることが出来て大変良かったかなと思います.しかもただ打ち上げただけじゃなくて,いくらか成長出来たところもあったりして.

 もちろん改善点もたくさんありますけどね.

 

 2度の打ち上げを経て,COLOURSプロジェクトも大分盛り上がってまいりました.でも,そろそろ難しい所にも挑戦していかなくてはなりませんね…まぁ,期待していてください.

 

 それでは長々とお付き合いいただきありがとうございます.

 これからも応援(あと出来れば…寄付の方も)よろしくお願いします!