こんにちは、あるいはこんばんは。SSSRC、COLOURSロケットプロジェクトの鳥羽です
(スパイファミリー風)
タイトル見てもらったら分かると思いますが、今回はハイブリッドロケット打ち上げのお話!
初打ち上げ、すったもんだの一部始終をお話ししますよー
東雲
”東雲”というのは、今回打ち上げたハイブリッドロケット初号機ちゃんの名前です。ロケットのプロジェクト名が「COLOURS(カラーズ)プロジェクト」なので、ロケットの名前も色(前回は”千草”)に統一しようぜ!ということでこの名前に決まりました。(和名の色統一、思ってるよりバリエーション無くね?ってなってるのは内緒)
ロケットの構造とか電装などの中身の話は
こことか↓
あと(ちょっと昔だけど)こことか↓
第19回秋加太共同実験
”東雲”を打ち上げる舞台は、和歌山県の加太という場所で行われる「第19回秋加太共同実験」です。9月5日~9月8日、日本各地からロケットを打ち上げたい団体が集まり、一緒に協力して打ち上げ実験を行います。
↑出発直前の様子
ちなみに徹夜で”東雲”の調整をしていたので、既に寝不足
共同実験初日(9月5日)は実験準備。ランチャーの立ち上げや、当日各団体や運営が使用するテントの設営等を行います。これがまぁ結構な力仕事で…体がクラゲレベルにふにゃふにゃな僕はまるで戦力になりませんでした(無念…)。ちなみにイノシシが檻に捕まってたりと結構愉快な所です
↑オリノナカノ・イノシシ(どうやら子供らしい)
実験二日目(9月6日)。この日から打ち上げが始まります。二日目の打ち上げ団体は高知工科大学のRaSKさんと東京工業大学のCREATEさん。僕は実際にハイブリッドロケットの打ち上げを見るのは初めてだったので、大分テンションが上がってました。
最初に打ち上げたのはRaSKさんのハイブリッドロケット”MK-S 彗”。やっぱり迫力が凄いですね!しっかりパラシュートも開いて綺麗に減速落下していて、見事な打ち上げでした。
↑"MK-S 彗"の打ち上げ
(引用:加太共同実験運営のX:https://x.com/kada_space/status/1831928032266952828)
しかし、CREATEさんの"C73-J"は、トラブルが発生し打ち上げることが叶いませんでした。そう、当日に問題が発生して打ち上げられないということは往々にして起こるのです(僕らの「千草」もそうだったし)。
実験三日目(9月7日)。ついに僕らのロケットの打ち上げです。”東雲”の最終調整を仲間に託し、僕はGSE(ロケットを飛ばすための設備みたいなやつ)の準備に取り掛かります。
ロケット本体、及びGSEの準備は滞りなく…はないですが何とか進み、ランチャーに通すところまで行きました。さぁ、あとは酸化剤を充填し、打ち上げるだけだ…!
↑ランチャーに”東雲”を通し、持ち上げているところ
っとここでトラブル発生!酸化剤として充填したN2Oがタンクから漏れてしまいました…。時間もなく、この日の打ち上げは断念せざるを得ませんでした
遂に打ち上げへ
実験最終日(9月8日)。ここを逃せば今回の実験で"東雲"は打てない。ラストチャンスです。
三日目のトラブルは上手くステム(タンクに酸化剤を充填するための管)が刺さっていないことが原因でした。注意深く打ち上げの準備を進めます。
↑打ち上げの時を待つ”東雲”
やれることはやった。さぁ、飛んでくれ”東雲”!!
飛んだーー!!
無事に空に舞い上がった”東雲”。ホッと一安心です。
残念ながらパラシュートが上手く開かず、弾道落下に近い形となってしまいましたが、なんとか打ち上ってくれて嬉しい限りです。
↓打ち上げの動画(巧妙に自団体のSNSを宣伝する男)
https://x.com/sssrc_rocket/status/1832692836107771956?s=46&t=5rWt0zEV7BLt0eHJvsZAfg
おわりに
ということで、初のハイブリッドロケットをなんとか打ち上げることが出来ました
手放しに「成功!」とは言えませんが、これは大きな進歩になったんじゃないかな?と思います。
ですがまだまだ改善するべき点はたくさんあります。パラシュートちゃんと開いてないし、実は
姿勢データもちゃんと取れてないし、そもそもハイブリッドロケットの打ち上げってプロジェクトの初期の初期の段階だし(「じゃあCOLOURSプロジェクトって何目指してるの」だって?気になった方はSSSRCのHPにGO!)。
何が言いたいかっていうと、まだまだ頑張るよってことです。
ここまで付き合ってくれた皆さん、ありがとうございます。
長々と駄文を書いちゃってすみません
今後もどんどん開発を進めていきますので、よろしくお願いします!