この記事はSSSRC Advent Calender 2022 18日目として書かれています。

B4の西尾です。今回はSSSRCの3人で行ったピザ屋「Pizzeria アオ 中百舌鳥店」での話をしたいと思います。

 

この話の登場人物

S氏、H氏、M氏、後輩のM君、私(西尾)

 

ものづくりをする学生団体には、何かものづくりをしたい意志を持つ学生たちが所属するのではなかろうか。かくいう私も衛星開発に興味がありSSSRCに所属している。ほかにもSSSRCには、そういったものづくりへの興味と熱意を持つ学生が多数所属している。

 

たとえば、衛星を作る学生、ロケットを作る学生、そしてピザ窯を作る学生

———S氏だ。

 

本題に入る前に少しS氏の紹介をしよう。彼はSSSRCにてロケット製作に勤しむ学生である。彼は今回のアドカレでボール盤の使い方説明をしているように、実際に手や体を動かすものづくりが好きなようである。一年か二年前、そんな彼の関心はコンクリートによるピザ窯製作へと移ったことがあった。

 

当時、彼はSSSRCの新入生教育で学んだ要求分析を用いて、即座にピザ窯の仕様検討と設計を進め、必要な材料を買い集め、持ち前の器用さと根気強さで、あっという間にピザ窯を完成させた。

 

その後のSSSRCの所員で行ったBBQでは、彼が、彼のピザ窯で焼いた美味しいピザを他の所員に振る舞った。それ以降はピザ窯製作だけでなく、ピザ調理にもすこし興味を持ったようで、ピザ会を定期的に開き、ピザ生地をこね、オープンで焼き、何枚ものピザを作り続けた。ほかにも彼のピザ窯とピザに関するエピソードはいくつかあるのだが、ここでは省略させていただこう。

 

12月某日、SSSRCのslackで、S氏が主導するpizzaチャンネルで後輩のM君から一つの写真を添付された宛先(メンション)のない一つのメッセージが送られた。

 

「オープンしてますね」

 

宛先(メンション)はないが,誰に向けて送られたかは明らかであった。

SSSRCの誇るピザ窯学生S氏が新規開店したピザ屋のピザににどう反応するのかにM君しいてはSSSRC所員は興味があるのだ。

 

店の外観

 

前置きが長くなかったが、その反応に興味がある私は、ピザ窯を作った学生S氏ブランデーモカ分量最適化のH氏B級映画好きのM氏を誘って、ピザ屋「Pizzeria アオ 中百舌鳥店」に行くことにした。しかし、M氏は研究やらとなにかと忙しく、一緒に行けなくなったため,M氏には後で感想を伝えることになった。

 

そうして,今回はS氏とH氏ともに行った中百舌鳥門前に最近新しくオープンしたピザ屋「Pizzeria アオ 中百舌鳥店」での食事について紹介します。

 

店のピザ窯

 

彼は初めてピザ屋に行くようでテンションが上がっていた。中百舌鳥門前に集合し、入店した後、S氏の興味はすぐに厨房の奥にある大きいピザ窯に移った。かくいう私とH氏もピザ窯の構造に同じく興味をもち、観察していた。

 

私たちはメニュー表にある「ピッツァ・ロッサ」と「ピッツァ・ビアンカ」の意味を聞いて,S氏が普段作るピザをS氏のピザと比較するために一つずつ(マルゲリータとクワトロフォルマッジ)選んだ。

 

それらピザ2枚と唐揚げ(フリット)を注文後、待ち時間に3人でピザ窯の構造やお店のピザ調理について観察と考察を行った。S氏曰く「SSSRCの所員は、(S氏と行った何回ものピザ会の経験により)一般人よりもピザ知識レベルが高い」ため、スムーズに考察を進めることができた。今更だがロッサとビアンカの違いもわからなかった3人がよく言うものである。

 

ピッツァ・ロッサ・・・トマトソースがのっているピザ。赤ピザ。

ピッツァ・ビアンカ・・・トマトソースがのっていないピザ,クリームチーズなどが使われたピザ。白ピザ

 

S氏は、

「ピザを美味しく焼くにはおそらく温度が高ければ高いほど良くて、試作した窯の目標値を400度以上に設定してて,多分そのくらいの温度にはできなかったけど,ここの窯は440度と表示してあるね。440度にしては少し焼くのに時間がかかっているように見えるけどなんでだろう」

と,彼は時計の針を見ながら考察を話していた。

彼はピザを窯で焼く時間を計っていたのだ。彼のピザ窯の知識に関する知的好奇心は旺盛である。

 

 

唐揚げ(フリット)

 

マルゲリータ

 

クワトロフォルマッジ

 

S氏は

「薄生地のピザでしっかり火が通っているのに破れてなくてすごい」

と評価していた。ほかにも

「マルゲリータのバジルは、葉っぱで入れるとオーブンなどで焼くときは丸こげになっちゃうけど,ここはいい感じに焼けてる。おそらく、焼き途中にバジルを入れているのか、窯が大きいので焼き焦げずに済んでいるのかもしれない。」

 

彼のピザに関する知的好奇心もとどまるところを知らない。こういった,ものつくりに対する興味と熱意は見習おうと思う。

そうして食事後、会計を済ませ帰途についた。

 

「偵察してきました」

その後slackで、私は今回のS氏とH氏とのピザ屋での食事について、pizzaチャンネルに報告した。

 

すぐに,後輩のM君から反応が来た。

「@(Sの名前) 巨匠のジャッジは如何に」

 

そしてS氏は返信した。

「おいしかった」

 

自分とH氏と同じように、S氏は満足していたようだった。

 

ちなみに映画好きのM氏に感想を伝えたら、

「行きたかった。」

と述べていた。また行こうと思う。