皆さま、日頃からSSSRCの活動を応援していただきありがとうございます。


この度、インターステラテクノロジズ様と締結させていただいたLSA(Launch Service Agreement)にて、OMUSAT-IIIがZERO初号機のペイロードに決定したことをご報告させていただきます。


OMUSAT-IIIは当センター3機目となる2U(10cm×10cm×20cm)のCubeSatであり、メインミッションでは世界初となる格子投影法の軌道実証を行います。また、サブミッションとしてはSSTVによる軌道上から撮影した地球の画像のダウンリンクを行う予定です。


打ち上げ時期は2027年1月-2028年1月となっており、地球低軌道への投入が予定されています。


依然として開発における課題は多いものの、夜遅くまで残るメンバーも増え、夏の衛星部屋はさらに熱を帯びています。私たちが作るものが宇宙に行くという実感と共に開発を進めて参ります。どうかこれからも応援のほどよろしくお願いします。


いざ、無重力の宙へ。


2025/9/1 OMUSAT-III Pms 坂本一眞



【お願い】

太陽電池をはじめとする各種部品を購入するための資金が足りておらず、OMU基金による開発資金の援助が頼りでございます。寄付のお願いばかり恐縮ではございますが、どうかOMU基金へのご協力をお願いいたします。


OMU基金: https://www.omu.ac.jp/eng/sssrc/contribution/


※こちらの記事はJLCPCB様の提供でお送りいたします。

 

  基板のご支援をいただいたおはなし

 

 

こんにちは!衛星C&DH系・ロケット電装系燃焼系のB2のなつめろんです。

前回に引き続き今回も高品質・低価格なサービスを提供されている基板製作会社のJLCPCB様よりPCB基板のご支援をいただきました!

いつも私たちのプロジェクトを力強くサポートしていただき、本当にありがとうございます!心より感謝申し上げます。

 

  JLCPCBとは?

 

ここで改めて、私たちがいつもお世話になっているJLCPCB様がどのようなサービスを提供しているのか、ご紹介させてください。

JLCPCB様は、

  • 表面部品の実装

  • PCBの製造

  • メタルステンシル製造(クリームはんだを基板に塗布するための金属板)

といったサービスを包括的に提供している、世界最大級のプリント基板製造会社です。

その最大の特徴は、圧倒的な「低価格」と「製造スピード」にあります。基本的な仕様の基板であれば5枚で$2からという驚きの価格で発注が可能です。この手軽さから、世界中の企業エンジニアはもちろん、私たちのような学生団体や個人のホビイストまで多くの人が利用しています。

また、基板を製造するだけでなく、部品の実装まで行ってくれPCBAサービスも非常に強力です。部品調達から微細な部品のはんだ付けまで一括でお願いできるため、開発の手間を大幅に削減できます。

配送方法も複数の選択肢が用意されており、OCS Expressのような比較的安価な配送サービスを選ぶことで、送料を賢く節約することも可能です。

 

日本語発注システムhttps://jlcpcb.com/jp/

英語発注システム https://jlcpcb.com/JPV/

  今回発注した基板について

こちらが今回ご支援いただいて製作した基板たちです! ロケット電装系と衛星、それぞれのチームで設計した基板になります。

 

ロケット電装系では、電装部の小型化を目指して今回から表面実装タイプのマイコン(STM32F446RET6)を本格的に採用することにしました。それに伴い、以下の試験用基板を発注させていただきました。

 

  • マイコン試験基板: 新しく採用する表面実装マイコンが正しく動作するか、基本的な性能を評価するための基板です。今後の開発の土台となります。(このマイコンの話も、また別の機会に詳しくできたらなと思います!)
  • 電源系統試験基板:ロケットの安定した動作に欠かせない電源回路(電子ヒューズ、充電回路など)を、個別に評価・検証するための基板です。

衛星では、前回の基板でmicroSDカードの試験に成功した経験を活かし、今回はフルサイズSDカードに対応した試験基板や、衛星の頭脳となるBUS基板の電源部分を試験する基板などを発注しました。

  • SDカード試験基板: 衛星のオンボードコンピュータ(BOBC)であるSpresenseで、SDカードの読み書きを試験するための基板です。
  • BUS基板EPS部分の試験基板: 衛星全体の電力供給を司るEPS(電源系)が、設計通りに安定して動作するかを検証します。

ちなみに、私たちの衛星ではBOBCにSpresenseを採用しており、このSDカード回路は公式のSpresense拡張ボードを参考にして設計しています。もし同じようにSpresenseの拡張機能を自作・再現しようとしている方がいらっしゃいましたら、少しは参考にしていただける部分もあるかもしれません。

  Quadceptを利用した基板の発注方法 -ガーバーデータ出力編-

SSSRCでは基板設計用のCADとしてQuadceptを採用させていただいているため、今回はQuadceptでのガーバ―データの出力方法と発注方法を説明します。

 

設計した基板を製造するためには、「ガーバーデータ」という基板工場向けの製造用データを作成する必要があります。これは、いわば基板の「設計図」を格納したデータです。

 

ここでは割愛しますがまず上のような回路図作成や基板の配線作業をまず行ってください!

 

実際のQuadceptの画面に添って具体的な出力手順を説明していきます。

  1. まずデータを出力先となるファイルをPC上に作成します。
  2. 次に、基板の設計が完了したら、画面上部にある[プロジェクト]→[ガーバー]をクリックします。するとエクスプローラーが開くので先ほど作成したファイルに出力します。
  3. 基板作成にはドリル穴のデータも必要なので次にガーバーデータの下のNCドリルからドリル出力を選択し、先ほどと同じファイルに保存します。
  4. JLCPCB様で発注する際今作成したファイルはZIPファイルにする必要があるのでエクスプローラーからデータを保存したファイルを選択しZIP形式で圧縮します。
  5. JLCPCB様のサイトからガーバーファイルをアップロードします。(発注が初回の方は後述するクーポンが使用できるのでそちらをゲットしてから発注してください!!)
  6. 層数などの設定を行いカートに入れた後、ページの右上のカートから発注を行うことができます!!!(各種設定は次の機会に説明できればと思います)
この写真の左側のAdd gerber fileと書いてある場所からアップロードできます!!!
 

 

  最後に

 

JLCPCBは、「価格」「品質」「スピード」の全てにおいて、学生のモノづくりを強力にサポートしてくれる最高のパートナーです。高品質な基板が驚くほど低価格で、しかも短納期で手に入るため、アイデアをすぐに形にしたい私たちの開発サイクルに欠かせない存在となっています。

  • これからオリジナル基板を作ってみたいと思っている初心者の方

  • アイデアをすぐに形にしたいクリエイターの方

  • 高品質な試作基板を低コストで手に入れたい方

あらゆる方に、自信を持ってJLCPCBをおすすめします。

 

【お得情報】新規ユーザー向けクーポン!

これからJLCPCBを使い始めるという方に朗報です! なんと、下記の公式サイトから新規ユーザー登録をすると、$60大幅な割引クーポンがもらえるキャンペーンを実施中です。最初の注文が大変お得になりますので、ぜひご活用ください!

▼公式サイト&クーポンはこちらから!

 

 

この記事は JLCPCB 様の提供でお送りいたします。

 

 

 

こんにちは~。B2衛星プロジェクトC&DH系(もはや全系)兼COLOURSプロジェクト電装系燃焼系のなつめろんです。

 

この度.....なんと......

 

JLCPCB様に基板のご支援をして頂けることになりました!!!

 

JLCPCB様が学生や研究者の支援に前向きであるということを聞き、XのDMでお願いしたところ、ご快諾いただきスポンサーになっていただけることになりました!!!!この場を借りて感謝申し上げます。なんで今までお願いしていなかったのか後悔しています( ノД`)シクシク…

  JLCPCBについて

 

JLCPCBは、
プリント基板(PCB)の製造、表面実装部品の実装(SMT)、ステンシル製造(PCBに実装するときにしようする金属の板)
といったサービスを提供しているプリント基板製造会社です。PCBを低価格、かつ素早く発注できるので、以前からCOLOURSプロジェクトや、衛星プロジェクトの一部系で使用させてもらっていました。どれくらい低価格かというと1-4層のPCBを5枚で2ドルから買うことができます!!つまり一枚0.4ドルですよ。こんなんほぼ無料ですね。使うしかないですね。皆さんも発注したくなったころだと思います。以下のリンクをクリックしてみてね

 

英語発注システム https://jlcpcb.com/JPV/ 

日本語発注システム https://jlcpcb.com/jp/

 

 

 

 

  今回発注した基板について

 

今回は、衛星プロジェクトもロケットプロジェクトもBBMや単体試験期間にあることから主に試験基板の方を発注させていただきました!!

 

 左から太陽センサー試験用基板、Spresenseの拡張ボード模擬基板、ロケットのデータ保存用モジュールの単体試験基板です~。

 SpresenseのmicroSDカード用のICであるTXSO2612RTWRという素子がこれまた小さく手はんだ用じゃないのに手はんだでTRYしていて(熟練者にとってはEZらしい!???!)うまくいっていなかったのですが、今回JLCPCB様で実装までしていただいて何とか成功しました!!!!!本当にJLCPCB様のおかげですこれができてなかったら衛星はデブリになっていたでしょう..ほんとにJLCPCB様ァちゅきちゅきらぶりーちゃんです(⋈◍>◡<◍)。✧♡(伏線回収)

実際の衛星ではSEE(シングルイベントエフェクト:放射線によって衛星に大電流が流れて素子が壊れたりする現象)や振動対策のためにSDカードを使用するので今後はこれをSDカードでできるか試験していこうと思っています。

 

 

ロケットの方の基板では前回の2025年度春加太共同実験で,FRAMの方へのデータ自体の保存はできましたがmicroSDカードへのデータ保存はそもそも上手くいかず(これまたSD関連の話ですな)、データはあるけど読み込めないみたいな状況が発生してしまったため(振動に関する要求分析が足りなかった!!??との指摘も...)、今回からは前回うまくいったFRAMに加え、表面実装型のSPIフラッシュで何とかデータ保存をしたい!成功させたいと考えています。

 

 

  表面実装部品の確認の仕方

 

SMTのおかげで動かせるようになったSDですが、今後僕のようにSMT大好き人を増やすために今回は表面実装部品の在庫の確認の仕方を説明していこうと思います!(基板の作り方の記事はあるけど部品の確認の記事はあるにはあるけどあんまHITしなかったんだよね)でも簡単だから楽にして聞いてー

 

  1. このリンクを開きます
  2. ページ上側の Search by Part #/Keyword と書いているところに調べたい部品の名前を書きます。今回はTXS02612RTWRと入れてみました
  3. 下の方に部品名とかがでてくるのでそこのSTOCKの欄を確認すると在庫があるか確認できます。
 

 

ちなみに名前のとこをクリックするとそこの詳細が出てくるのですがそこにあるJLCPCB PARTS#という部品番号が部品リストを作るときに非常に重要になるので覚えておいてください!覚えましたか!期末に出ますよ!!!

 

 

  最後に

JLCPCB様のサービスは低価格なのに正確かつ早いので是非皆さんも利用してみてください!!新規のかたは以下のリンクから$60引きのクーポンがもらえます!!!騙されたと思ってクリックして利用してみてください!多分、次の日にはJLCPCBのトリコになってるはずです!!

 

ではまた!