NPO法人SSS 事務局ブログ -2ページ目

NPO法人SSS 事務局ブログ

日頃の活動や思いを通じてNPO SSSの情報を発信します!

例年にない長い梅雨傘が明けたと思ったら、

 

いきなり猛暑晴れが到来しましたね

 

まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大

 

収束のきざしを見せず「マスク」が手放せない日々

 

もはや、日常生活で欠かせない「マスク」ですが、

 

SSS埼玉支部の女性施設ではご利用者様が協力して

 

マスクを手作りし、地域の施設病院へ寄付する活動をしています!!

 

製作開始当初より、何度も試作を重ね、改良を加えてきたので

 

かなりクオリティの高いものができましたアップ

 

 

一つ一つ丁寧に作業しながら仕上げていきます

 

大人から小さいお子さんまでお使いいただけるよう

サイズは、SML と各サイズ

 

耳が痛くなりにくいマスク専用のゴムで、長さも調節可能グッド!

 

 

UV-Cライトによる紫外線除菌消毒も念入りに行っていますひらめき電球

 

柄もとってもバラエティ豊富!

 

そんな利用者様やスタッフが心を込めて作った「マスク」が、必要な方に届くように・・・

 

さいたま市武蔵浦和コミュティセンター

サウスピア

ヒマワリ いのちのマスクリレーひまわり

100枚を寄付させていただきました!

 

↓こちらはお届けしたときの写真

 

 

これらのマスクは、「介護施設」「児童養護施設」「小児病棟のある病院」などに配布されるとのこと

 

 

マスクを作ってくださっているみなさまも、誰かの役に立つ事を肌で感じることができ、やりがいを持って取り組んでいらっしゃいますおねがい

 

お届けした際には、とても喜んでいただくことができ、ご利用者様もスタッフも感無量ですラブラブ

 

しばらくは「新しい生活様式」で過ごしていかなくてはなりませんが、

手洗い消毒・マスクの着用・3密を避けるを意識して、暑い夏も乗りきっていきたいものですねヒマワリ

 

最新コラムをアップしました!

 

SSSの施設を「自分にとって、ありがたい場所」と語るAさんが今回のコラムの主人公。

 

生活保護から脱却し自立した今も、AさんとSSSとの絆は続いています。私たちが考える“本当の”自立支援とは?

 

コラム本文はこちらをご覧ください。

 

※Aさんが自立後に暮らしている部屋から見える風景

 

 

更新日:2020年03月18日

施設から地域のアパートへ

行政受託授業『さくら館』のサポートとは?

当事者インタビュー:Aさん(男性・74歳)

失業や病気、借金などで生活困窮に陥った人たちをサポートしているNPO法人SSS。そんな私たちが注力していることのひとつに「就労支援」があります。

 

今回のコラムで紹介するのは、SSSの中でも非常に熱心に「就労支援」に取り組んでいる川越寮の施設長、岸一郎です。

 

 

―――利用者一人ひとりが「働くよろこび」や人に奉仕することで生まれる「生きがい」を味わってほしい。

 

そう熱く語る岸。彼がそんな考えに至ったのは、自身の経験からでした。

 

もともと不動産会社で取締役を務めていた岸。マンション開発事業で数十億の売上をあげるだけでなく、人事労務や人材教育の責任を負うなど、会社経営をけん引していました。

 

しかし、リーマンショックにより業績が悪化。2009年には自主退職を決断しました。当時、強く思っていたのは「売上だけを重視する結果主義はむなしい」ということ。「利益のためではなく、人の役に立てる仕事をしたい」と考えるようになったのです。

 

 

2011年にはSSSに入社。施設長としてのキャリアを歩み始めます。

 

生活に困窮した方に対する自立支援をする中で、働きがいを感じるようになった岸は「この喜びを利用者にも味わってもらいたい」と考えるようになり、自ら工夫をし、独自に就労支援の仕組みを確立しました。

 

入所後、各種手続きを終えて、利用者の生活が安定してきたら、まずはパート・アルバイトを中心に就労先を探すところからスタート。体が慣れてきたり、能力の高い方に関しては6ヶ月後を目安にフルタイムへとステップを踏むよう促しているといいます。

 

さらに『自立支援セミナー』による自己啓発・履歴書添削や求人情報の検索、スーツの貸し出しといったSSSが統一でおこなっている支援の他にも、マインド面でのサポートを欠かしません。

 

 

宮沢賢治の『雨ニモマケズ』のフレーズや『平家物語』の「祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす~」といった部分を説明しながら今までを振り返ってもらったり、これからの人生が永遠でないことなどを一緒に考えるのだとか。

 

自身の内面と向き合うことで、形式だけではなく、自分の人生と向き合い、今後の未来のために自分の意志で一歩を踏み出せるように促すのです。中には涙を流すような方までいらっしゃるといいます。

 

 

結果、岸が施設長を務める川越寮では定員39名のうち31名(約8割)が清掃や介護、製麺工場等に就労しており、30代~50代といった現役世代だけではなく、65歳以上の高齢者もなんらかの形で働いています。しかも、1年間で24名が自立退所した実績も。


また82歳の方が清掃業で働きはじめ、イキイキと仕事に通って1年以上が経過した事例は、岸にとっても大きな自信となりました。

 

岸が目指しているのは、最終的に利用者が「自分の人生はよい人生だった」と言ってもらえるような支援をすること。今後も岸は利用者の人生と向き合い続けていくはずです。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

更新日:2020年02月19日

不動産業界からの転職

キャリアカウンセラーは天職か?

スタッフインタビュー:岸一郎

 

※川越寮の当事者インタビューもぜひご覧ください。
突然の無断欠勤からホームレスへ
「未来へのきっかけ」となった就労支援とは?

当事者インタビュー:Tさん(男性・59歳)
https://www.npo-sss.or.jp/column/2019-6-12

―――身分証も携帯電話もなかった利用者さんが、新しい住まいを見つけて、巣立っていく。

 

居宅移行は、私たち支援員にとって、一つのゴールです。しかし、利用者さんにとっては、むしろ新生活のスタート。その事実を私たちは忘れてはいけないし、「居宅移行した後に利用者さんが元気でいてくれること」が一番嬉しいなと思うんです。

 

そんなふうに語るのは、SSSの無料低額宿泊所「葛西荘」で働く鳥羽支援員。今回のコラムはとても前向きに居宅移行支援に取り組む鳥羽支援員に密着しました!

 

 

2011年に入社した鳥羽支援員。それまでは、家政婦や介護職、一般事務、自然食品の実演販売など様々な職業を経験してきました。

 

さらに、自らの子育て経験を活かし、傾聴ボランティアにも挑戦。仕事をしながらも、「子どもの愛し方や接し方がわからない」といった子育てに悩むお母さん達からの相談を受ける中で、出会ったのがSSSの「支援員」の求人でした。

 

全くの未経験ではありましたが、これまでの自身の経験が活かせるのではと応募をしたといいます。

 

「未知の業界へのチャレンジでしたから、当時の心境はよく覚えています。今話題の映画の楽曲『♪未知の旅へ~』を聞くたびにその頃のことを鮮明に思い出しますね(笑)」と語ってくれました。

 

 

鳥羽支援員が主に支援しているのは、単身、困窮に加えて、高齢、要介護、障害など様々な「自立阻害要因」を持ち合わせている方。住所もなく、生活保護を受けている方が中心です。

 

 

そのため、支援の流れは①住民票の取得⇒②マイナンバーの取得⇒③銀行口座開設⇒④携帯電話の契約⇒⑤債務処理(該当者のみ)⇒⑥転宅というケースが多く、既にノウハウは確立されていると教えてくれました。

 

「とはいえ、そうした状態から、新しい住まいを見つける“居宅移行”までのプロセスは決して簡単ではないのでは?」と鳥羽支援員に聞いてみると…

 

「たしかにアパートの大家さんの中には生活保護者や高齢者というキーワードに抵抗感をお持ちの方もいらっしゃいますが、長年、連携してきた不動産屋さん達は葛西荘の自立支援を理解すると同時に私達のことを信頼してくださっており、家賃や保証人不要といった条件に見合う物件を積極的に探してくれます」と頼もしい言葉が返ってきました。

 

 

そんな鳥羽支援員は、冒頭でもご紹介したとおり、「居宅移行した後も、利用者さんが元気でいることが一番嬉しい」と考えています。

 

だからこそ、「再度、生活困窮に陥ってしまい、葛西荘に戻ってきてしまう方」や「施設の食事から自炊にかわることで、体調を崩してしまう方」が少なからずいることに心を痛めているのです。今後はアフターフォローを課題にし、一つひとつ丁寧に支援をしていきたいと前向きに話してくれました。

 

詳しいコラムはこちらをご覧ください。

 

更新日:2020年01月15日

「未知の旅へ踏み出そう♪」

生活困窮者のアパート転宅をサポート

スタッフインタビュー:鳥羽菜奈子

地域の公共サービスにおいて、民間企業が自治体からの委託を受けてサービスを提供する形は、増えつつあるのではないでしょうか。

私たちのようなNPOと行政が協働することによるメリットは様々あると思いますが、一番の利点は、民間が培ってきた独自の専門性やノウハウを地域に提供できることだと、私たちは考えています。

NPOSSSが生活困窮者支援をはじめてから約20年。
居住支援をベースとした日常生活支援を活動の軸としながらも、ホームレス生活を送る方と「かかわり続けていくこと」は今も変わらず大切にしています。
炊き出しや巡回、入浴、洗濯、食事、相談サービスを継続してきたことで、多くの方を支援につなげることができました。

このような実績を評価していただき、現在、10自治体から14件の事業を受託しています。

今回のコラムは、このうちの一つ、市川市ホームレス自立支援事業を通じて、車上生活からアパート生活へ至ったご夫婦のお話。



 

実はこの事業ですが、SSSが2018年6月に受託する以前は、別の団体が運営をしていました。


以前の団体に大きな信頼を寄せていたTさん(男性・67歳)、 Iさん(女性・55歳)は当初
「今まで会ったこともない、口をきいたこともない...」
「いったいどんな感じだろう...」
「もう相談所に行くのをやめようか」とさえ思ったと言います。



それでも新たにやってきたSSSのスタッフについて、
「人柄がよかった」
「安心した」
と感じてもらえるまでになり、その後のTさんの救急搬送をきっかけに
お二人は「自立支援住宅」への入居を決意しました。



入居後も、スタッフによる定期的な訪問支援を受け、さらに自信をつけたお二人は、いまでは地域のアパートで暮らしています。



行政や地域の方々と密に連携を取りながら、SSSが約20年にわたり培ってきた「支援力」を、これからも地域の見守りにいかしていきたいと考えています。

 

 

詳しいコラムはこちらをご覧ください。

車上生活からアパートへ
行政受託事業を通じた自立支援の実際

当事者インタビュー:Tさん(男性・67歳)、 Iさん(女性・55歳)

 

更新日:2019年11月13日