刀剣乱舞小説199 | 美桜@マユのブログ

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薄桜鬼小説は画像のイメージです。悪しからず。
日常の話は感じた事をありのままに伝えてます。

刀剣乱舞小説

新章 夢見る私の憧憬

第7話

注意:新刀剣男士ネタバレです(汗)

お詫び:新刀剣男士の一人称が違ってました(汗)


吾唯足知

口という字が大きい石を見た稲葉江。本丸庭園の池の近くに置かれている。

「吾唯足るを知る…か…我は…何を知った…?」

「……」

大倶利伽羅が池の近くまで来た。鯉用餌を撒いた。数匹の錦鯉が餌に群がる。

「伊達の…刀か」

「……どうでもいいな…馴れ合うつもりは無い」

「……彼奴らの言う夢とは何だ?」

「……知るか」

「篭手切江の言う夢とは何だ?」

「……俺に聞いて如何しろと?」

「我には分からぬ…」

「……」

「……」

まるで会話が噛み合ってないような雰囲気が漂う。

「伊達藤次郎正宗…貴様の夢は…見果てぬ夢か?」

不意に大倶利伽羅が呟いた。

「……伊達政宗…?見果てぬ夢…とは何だ?」

「天下を取り損ねた人の…叶わぬ夢だ」

「…天下を取り損ねた…?」

「俺にはどうでもいい話だ」


見果てぬ夢 追い求めてきた

仲間の想い継ぎ歩き出せ

信じた道 果て無き道


篭手切江の歌声がした

「天下を取り損ねた人の…見果てぬ夢…」

稲葉江は歌い踊る篭手切江を見ながら呟いた。


続く