刀剣乱舞小説
新章 夢見る私の憧憬
第6話
注意:新刀剣男士ネタバレです(汗)
「おい、もうちょい右!」
「御手杵殿、耐えられますかな?(汗)」
「ぐぎぎぃ…(汗)何で俺が一番下なんだよ…(汗)」
「しっかり支えろよ…(汗)」
「ぐぎぎぃ…(汗)」
フラフラとよろめきながら、屋根の上に飛んでしまった五虎退の帽子を取る天下三名槍の三振。
「もうちょい…よし、取れた!」
「は、早くしてくれ…(泣)もう限界…(泣)」
日本号、蜻蛉切が次々と降りてきた。御手杵の足は生まれたての子鹿のようにプルプル震えていた。
「ほらよ。無くすなよ?」
日本号が五虎退に帽子を渡した。
「ありがとうございます〜(泣)良かった〜(泣)」
五虎退は泣きながら受け取った。
「…」
上空を飛ぶ鳥がいた。烏である。
「……馬鹿にされた気分…(汗)」
御手杵は縁側に座り込んだ。その姿をじっと見てる視線を感じた。
「─!…アレ?アレ?…(汗)気の所為か?(汗)」
「如何なされましたかな?」
「いや、視線を感じたんだけどさ…(汗)気の所為だな…(汗)」
「…でもないみたいだぜ…彼処見ろよ」
日本号が顎をしゃくる。
「…稲葉江…?!(汗)」
なんと稲葉江が見ていたのだ。
「彼は…結城秀康殿を知ってるみたいですな…(汗)篭手切江殿とは知り合いのようですが…(汗)」
「……」←普通に見てるつもり
「うぇっ?!(汗)……睨まれたよ…(汗)」
稲葉江は何も言わずに本丸邸内に行った。
その頃、郷のもの部屋前の縁側。新しい剣技の練習をする篭手切江。
「あっ…(汗)難しいです…(汗)」
軌道を描きながら相手を斬る剣技五月雨を習得中だ。持ち手を変えるのが難しい技だ。五月雨江は難なく剣技をする。
「凄いなぁ…雨さんは…俺なんか二束三文…(泣)はぅぅ…(泣)腹痛い…(泣)」
村雲江は横になって腹をさする。
「……」
「……っ?!(汗)」
稲葉江が入って来た。
「先輩…」
「……」
「先輩…あの…本丸には…慣れましたか?」
「……慣れたとは何だ?」
「だから…あの…此処。気に入りましたか?」
「それは何だ?此処とは何だ?」
「それは…っ…(汗)」
篭手切江は答えに詰まってしまった。
「……其の人、答ふる事能わざる也…ですか?」
五月雨江は首を傾げた。
「……ふん」
「あっ…(汗)」
稲葉江と篭手切江のすれ違いは毎日続いた。
続く