刀剣乱舞小説22 | 美桜@マユのブログ

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刀剣乱舞小説
第15章 廃屋(中篇その3)
注意 ホラー要素あります(汗)

2階に上がった鶴丸国永と薬研藤四郎は階段付近の部屋を調べる事にした。
「先程のあの金属音、嫌な音だったな」
「ああ…それより、調べるぜ!先ずは此処からだな!」
鶴丸国永が部屋の戸を開けたが、中からこの世とは思えない悪臭がムワッと広がった…
「うわっ!臭い!ゲホゲホ!窓はあるか?」
「確か、あの辺に…」
辛うじて、部屋の窓を開けたが、中は黴だらけだった。長年の湿気でこうなっただろう。
「こりゃ、ひでぇな…黴だらけじゃんか…」
「此処は書庫みたいだな…」
「おかしいと思わんか?薬研…見取図だと、此処の広さ、6帖の筈だぜ…」
「そう言われてみれば、此処の広さ…3帖…位は…有るか無いか…違和感だらけだ…」
薬研藤四郎は書卓の上のノートらしきものを拾った。
「これは…記録帳のようだな…何か挟まってるな…」
重要書類親展と書かれた封筒が挟まってあった。封は切られた後だった。
「中は…通告書…?」
『通告書 貴方は貴本丸の審神者としては不適格と認定致しました。よって、貴本丸を閉鎖する法的措置を取らせて頂きます。なお、貴方が前審神者を殺害した事について関連性があり、当方は警視庁に申請済みであることを肝に命じていただきたい』
「えっ?前審神者殺害?!」
「…他に何かないかな…」
あちこち書棚を調べる。薄いノートを見つけた薬研藤四郎。
「中は交換日記みたいだが、このページ、くっついてて離れないな…」
薬研藤四郎が無理にそのページを開こうとした。ベリっと音がした。が、そのページは悍ましい血が付いていた。
「!こりゃ、ひでぇな…それに、悲痛な叫びが…」
「助けて…数ページ助けてって言葉ばかりだぜ…」
「近侍との交換日記だったみたいだな…確か、このページの最後の近侍…」
薬研藤四郎がある筆跡を辿ったその時、
「何をなさるんですか?お引き取り下され!」
「うるっせぇ!退け!」
「退きませぬ!」
「退け!」
「退きませぬ!」
そういったやり取りをしている様子の声がした。
「あの声…小狐丸の旦那の声だったな…幻聴か?」
「否、ハッキリ聞こえたぜ?」
審神者部屋らしき部屋の方角を見た。中を覗くと、宮司の服装をしていた男性が女性審神者を撲殺している様子が見えた。その音をかき消すような金属音が響いた。リピート再生で流れているようだ。
「あわわ…」
鶴丸国永はその様子を見てガクブルと震えた。
「…馬鹿な女だ…呆気なかったか…ふん、まぁいい。この俺こそ、審神者に相応しいって証明してみせる!女は審神者になれねぇんだよ!ずっと、昔から決まってたんだよ!」
「何だって?!」
薬研藤四郎は思わず声を漏らしてしまった。
「誰だ!」
(しまった!)
薬研藤四郎は慌てて息を潜めた。
「…気の所為か…」
(やべぇ…鶴丸の旦那、とりあえず、此処に隠れようぜ!)
(合点承知之助!)
薬研藤四郎と鶴丸国永は葛籠の中に隠れて息を潜めた。そして、審神者部屋の様子をチラ見した。
「おい、貴様、小狐丸とか言ったな?今日見た事は他言無用だからな!」
「は、はい…(怖泣)」
男性が去り際に葛籠を見た。そして中を見ずに去ってしまった。
(…行ったか?…はー、肝が冷えたじぇ…(汗))
(…鶴丸の旦那、殺害の目撃者は小狐丸の旦那だけだったか?)
「…確かにそうだったが…」
鶴丸国永は葛籠から出て話した。薬研藤四郎も続いて葛籠から出た。
「それにしても、彼奴、何故、葛籠を見たんだ?」
「恐らく、死体を隠そうとしたんだろ?だとしたら、辻褄が合うと思わんか?」
「確かにな…」
「書庫が狭いのは、多分…」
鶴丸国永は書庫へ行き、書庫の壁をコンコンと叩いた。
「やっぱりか…こりゃ、此の板はベニヤ板だ。だとしたら…」
「待て!待て!鶴丸の旦那!こじ開ける気か?」
薬研藤四郎が慌てて止める。
「何で止めんだ?」
「何でって…あれ?俺達…」
「如何した?」
「…おかしい…!此処、誰も居ない筈だ…!それなのに、何故、俺達、審神者殺害事件の様子を見たんだ?」
「…(汗)…イヤイヤ、冗談で言ってんだろ?マジ、有り得…?」
鶴丸国永は冷や汗タラタラ垂らして、ガクブルと震えながら、後退りした。
「とにかく此処は危険だ!でも、如何する?」
「階段壊れちまったからなぁ…」
途方に暮れる鶴丸国永と薬研藤四郎。此の2振りが見た事は、後に合流する事になる石切丸と燭台切光忠が見た話で知る事になる…

続く