山本祥一朗の酒情報 -89ページ目

山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

第11回目の日本酒で乾杯推進会議の総会と懇親パーティーが、10月1日に明治記念館で開かれた。

この会には5月の100人委員会の打合せ会と併せて全部出席しているが、この会の流れについてはいずれ全部総括して書いておきたいと思っている。

この日は型通りの石毛直道会長と西村隆治運営委員長の話にはじまり、東大副学長・西村幸夫氏の「ユネスコ世界文化遺産」の講演があった。「和食と日本酒」のテーマは時宜を得て面白かった。

それに続くパネルディスカッション「祭りと酒菜」では、青柳の主人・小山裕久、女優の浜美枝、京大大学院の伏木亨氏の三氏に、コーディネーターは神崎宜武氏。三氏はそれぞれの立場から見たテーマにふさわしい話だったが、話の引き出し役であるはずの神崎氏が自説をどしどし前に出して、三氏の話の邪魔になった印象が強かった。三氏の話をもっと聞きたかった。

(別表は当日の懇親会に出た酒の一覧)

アサヒグループホールディングスが「和食に関する意識調査」をしているのが面白い。お客様生活文化研究所というのがあり、ここが3167人の一般消費者に調査したところ、全体の99%が「和食が好き」と答えたという。そのうち「季節感がある」というのが70.2%、次いで「栄養バランスが良く、ヘルシー」が53.4%となっている。

和食のおかずでは刺身がトップで、天ぷら、焼き魚と続いている。とりわけシニア層になるほど支持は絶大だという。(図はその割合を示すもの)

『鳥井信次郎伝・美酒一代』(新潮文庫、490円税別)が発刊された。これは今や故人となった杉森久英の本である。

サントリーの初代社長を書いたこの本は、30年近く前に出版された時に読んだが、なかなかの力作といえる。杉森久英は直木賞作家で、平成元年に亡くなったが、伝記文学にも優れたものが多かった。

別項でニッカの竹鶴政孝のことに触れたが、その竹鶴も最初はサントリーに籍があった。