山本祥一朗の酒情報 -67ページ目

山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

ここにあるコースターは、かつて灘の大関が愛飲家の集まりの折にグラスの下に敷いていたものである。これは気が利いていてわかりやすいと思い、持ち帰ったものである。陶磁器の酒器では下に置けないので並べることになるが……。

もう一つの漫画は、当時の社長だった長部文次郎氏が描いたもので、これもまた愛飲家を思えばこその漫画ということになろう。

この他にも同氏は、何かと新しいアイデアを打ち出してくれた。ワンカップを発売したのもこの人で、今では小容量のものを出すところは多いが、当時は「灘の大手がコップ容量の酒とは!」と非難するところも多かった。何かにつけて先駆けることには風当たりも強い。

ただ、これらが愛飲家、消費者を思っての発想から出たことで、先見の明として今に注目されているのだと思う。


阪田美枝さんは「日本酒で乾杯推進会議の百人委員」のお一人だが、かつて平成11年度に「日本酒大賞功労賞」を受賞されている。

それは「定本・日本の酒造り唄」を出版された功績による。阪田さんはその前に「日本の紙漉き唄」を出版されていた。それというのも「日本の心」を追い求めてのことである。

阪田さんは同志社大学を卒業された後、図書館での勤務や音楽関係の仕事を通じて、幼い頃から母親が長唄の師匠だったこともあり、「日本の心」に強い関心を抱いた。その一つとして「日本の紙漉き唄」をまとめて出版された。これに次いで出されたのが「酒造り唄」である。

最近では来るべきオリンピックの前兆というわけでもないが、世界中からがわ国の古き良きものが注目されている。紙漉きにしても日本酒にしても、わが国ならではの最も誇るべき伝統の一つである。


4月14日に東京交通会館での「太田商店・酒EXPO2015春」では開場の30分ほど前から参会者が会場に続々とつめかけ大変な行列となった。
出展メーカーは清酒57社、焼酎25社、その他3社の合計85社。

①例年のことだが、「蚤の市」の限定酒が人気で、今回は清酒51社88アイテムが揃った。

②夏酒をひと足早く先取りする企画は、これで5年目となる。夏向きの清酒60アイテム、スパークリング清酒25アイテム、夏焼酎12アイテムが揃った。

③東京農大の花酵母研究会とコラボレーションした試みで、最近はバナナやイチゴの酵母も登場した。

④生もと山廃は燗に向くといわれているが、冷くてもうまい品質を認識してもらう狙い。

⑤焼酎蔵の隠し酒の登場である。

この日は1000名の来場を予定していたが、それを上回る人気だった(資料は次頁へ)。