INFOBAR A02の詳細が発表された。
事前の予想を裏切ってあっと言わせて欲しいと思っていたが、予想通りというか何も驚きのない機種になってしまった。
INFOBARはデザインで勝負することはやめてしまったらしい。
今までのモデルは持っているだけで、他のスマホとの違いがわかったが、今回のデザインではそれは望めない。
考えてみれば、A01もかろうじて物理キーでINFOBARらしさを保っていた訳で、今のスマホではデザインで勝負するのは難しいんだろう。
カラーも普通のスマホとの決定的な違いはない。
それどころか青などはあんまり持ちたくないような下品な色だ。
A01のチョコミントに使ってる青はセンスのいい青だったが、今回の青はおもちゃのように安っぽい。
ICE GRAYにいたってはただの白いスマホでしかない。
残念ながら、高い金払ってデザイナーを使った成果は、全くと言っていいくらい感じられない。
初号機がニューヨークの近代美術館の収蔵品として選定されていることを考えると、さびしい限りだ。
iidaUIは改良されて搭載されている。
まだ実際に触っていないので、なんとも言えないが、あのぷにょぷにょした動きには何の魅力も感じない。
A01で初めてiidaUIを見たときはすごく格好いいと思ったが、今回のは見た目を前回のを踏襲しているので、見た目だけで魅力を感じるという事は無い。
スペック的にはINFOBARはどの機種もその時期の最先端ではなかったが、今回も他社の春モデルに比べて一寸ずつ低い。
特に気になるのはRAMが1Gだというところだ。CPUはクワッドコアでまあ最先端といっていいが、RAMは他のモデルに比べて少ない。
結構メモリ使いのiidaUI搭載しているので、気になるところだ。
特にA01使いのおやじとしてはA01の動作の遅さに嫌気が差しているので、その辺がとても気になる。
docomoが頑張って春モデルに国産スマホを多く出してきたのにauのアンドロイドで力を入れてくれるはずのINFOBARがこの程度では情けない。(HTC J Butterflyはいいらしい)
おやじなりにA02の良いところと悪いところをあげてみたい。
良いところ
・バッテリーが取り替えられる
・iidaUI(逆に言うと、これしかINFOBARのアイデンティティを現すものがない)
・イヤホンジャックがある(A01との比較)
悪いところ
・デザインが他とかわらない(一目でINFOBARとわからない)
・ニシキゴイ以外のカラーはまったく良くない
・RAMが1G
・ディスプレイが4.7インチなのに大きい(ほとんどHTC J Butterflyと同じ大きさ)
・重たい
こんなところだが、良い点はUI除いてINFOBARであることは関係ないことが多いのに対して、悪いところはINFOBAR A02に期待されていた所だったけどという点ばかりだということだ。
つまりはA02はINFOBARとしてはらしくない機種に仕上がった(仕上げた?)という風に思える。
まあ、冷静になって考えてみればINFOBARは初号機のデザイン最優先(というかデザインのみ)からだんだん変遷してきている。
A01ではデザインはかろうじてINFOBARの面影を残し(カラーリングは他のスマホの比べて圧倒的にスタイリッシュだったが)その代わりデザイン優先の画期的なUIを搭載した。
しかしスペックが悪すぎた。発売当初から動きがもっさりしていると言われていたが、半年後にはフリーズしたり頻繁な再起動が必要になったり、実用性に問題があったと思う。
A02になって、デザインでの差別化は捨てたように思う。そのかわりiidaUIの機能を多彩にして初期設定でもそこそこにいろんなことができるようになっている。
アンドロイドスマホはカスタマイズしてなんぼのものなので、カスタマイズしないとつまらないスマホでしかない。
その点INFOBARは究極のガラスマといっても良いかもしれない。
カスタマイズすることなくスマホのいろんな機能を使えるのだから。
A03へと続くのかどうかは分からないが、今後はデザインより使い方でINFOBARのアイデンティティ
を示していくことになっていくのだろう。
果たして、A02の使い勝手はどうなんだろう。iidaUIにはいろんな機能が最初から搭載されているが、その使い勝手や使ってうれしいわくわくするような機能なのか?
いろんな機能を問題なくさくさく使うのにRAM1Gは足りるのだろうか?
この変遷を上手く乗り越えないとINFOBARに未来はないな。