小保方さんがやっと記者会見を開いた。
この件に関しては以前もエントリをアップしているが、違和感はますます大きくなっている。
マスコミ報道は相変わらず、何の根拠もないねつ造報道だったり、つまらないゴシップ記事のようなものを報道しているだけだ。
まるで自分たちが正義のような顔をして、証拠もない話で小保方さんを糾弾している。
最近少し風向きが変わってきたのは理研の対応のひどさに、小保方さん一人の責任のような報道の危うさ(自分たちの報道に対する世間の見方が厳しくなるんじゃないかと言う)を感じたのだろうか。
小保方さんが記者会見をすると発表したとたんに、彼女だけを悪者扱いをする報道は減ったような気がする。
会見で爆弾発言があり、小保方さん個人の責任ではない事を暴露された場合の事を恐れたのか?
それにしても、あれだけひどい対応の理研を追求するマスコミがないのは理解できない。
研究と言うものを少しでもやった事がある者なら、あれだけの権威ある雑誌に投稿する論文を30歳の駆け出しの研究者一人で書きあげて提出することはありえないと言う事を誰でも知っている。
上席の研究員や大学で有れば教授のような人に嫌と言うほど書き直しやデーターの再検証を命じられ、最初の草稿など一つも残らないようなものになってしまう事も多々あるのが普通の事だ。
それを理研は小保方さんが一人でねつ造をしたとたったあれだけの調査期間で決定し発表したのである。
その会見の際に、今回の小保方さん個人での会見のようにその矛盾を追求するような質問はなかった。
ただ、理研のいう事をうやうやしくうかがうだけのマスコミと言う状況だった。
そんな状況で小保方さん一人を悪者にした報道を続けてきたわけだから、彼女の口から組織ぐるみだったのような発言があったら世間の目はそれまで彼女一人を悪者にすることに加担してきたマスコミにも批判の目がむけられることを恐れたのかもしれない。
マスコミと言っていいのか分からないが報道なのかバラエティなのか分からないような番組で、おおよそ科学的な事などなにもわからないようなコメンテーター(と言うよりは芸能界ゴロのような連中)の小保方さんバッシングにも辟易した。
特にテリー・伊藤のそれはひどかった。たまたまTVを見ていたら出てたのだけど、まるで芸能人の浮気問題のようなレベルでの話にして勝手にののしっている状態だった。
本当に最低の男だと思った。
時流に乗りたかったのか、なにも分かってないのに一個人を犯人扱いしバッシングする根性が気に食わない。
くそのような番組しか作ってこなかったディレクターとはいっても、小保方さんのような一個人と比べると持ってる力の差は歴然としている。
強いものが何の根拠もなく力のないものを糾弾すると言う一種のいじめを公共の電波を使ってやっているのだ。
こう言う事をやってる人間がコメンテーター面するのはやめてほしい。
元から、自分のお気に入りの芸能人の不祥事はかばい、そうじゃないのは徹底的ににバッシングすると言うつまらない人間なのだ。そう言う輩が正義面をするのを見るのは吐き気がする。
STAP細胞が実際にあるものなのか、ねつ造なのかは今の段階ではごく一部の関係者以外には分かっていない。これが現在分かっている事のすべてなのだ。
それなのに理研は小保方さんが一人でねつ造したと断定した。
違和感ありありだろ。
前に書いたようにこれだけの論文をたった一人の力でねつ造できるなんて事がありえない事は、研究をやっているものなら誰でも分かる。
組織のなかでもかなり力のある人間がかかわっていなければ出来る事ではない。
もし本当に小保方さんが一人でできたのだとしたら理研の存在意義はない。
組織としての体をなしていないからだ。
理研の理事長の「未熟な研究者のやった事」のような発言、また調査委員会の「小保方一人で行ったねつ造」のような発表を見る限りでは理研の無責任さ、あるいは故意に一人の責任にしようとする意図が明確に分かる。それは、STAP細胞の有無などと言う事と比べようもなくはっきりと第三者にもわかる。
STAP細胞があるのかないのか、小保方さんの論文は真っ赤な嘘なのかはおやじには分からない。
しかし力のあるマスコミ(屑のコメンテーターも含む)や大きな組織が、寄ってたかって力のない個人を踏みつぶそうとしているのは感じられる。
個人が物を言えない時代がまたやってくるのではないかと言う恐ろしさを感じる。
それが今回の小保方さんにかかわる問題に関しておやじが感じている大きな違和感の本質だと思うのだ。