STAP細胞の研究発表で一躍時の人となった小保方さんが一転して非難の的になっている。

STAP細胞の研究論文が海外の論文雑誌に掲載され、マスコミはこぞって持ち上げた。
その報道を見ると、女性であることや見た目がそこそこ可愛いなどと言う事から違う意味でヒロイン扱いされていた報道もあったように思う。

マスコミのいつものやり方で褒め千切った後にはバッシングと言う図式にならなければいいんだけどと危惧していたら、やっぱり今はバッシングの嵐だ。

そもそも雑誌に載った論文の写真が使いまわしなどと言う事は、執拗に調べた者がいないと分からない事じゃないかと思う。
一般のマスコミにその手の知識はそれほど深くはないと思われる。
では、この指摘はいったいどこから来たのか。

おそらくは小保方氏の論文を面白くなく思う研究者が発信元だと思う。

おやじは小保方さんのニュースを見てから、次のような心配をしていた。

一つは小保方さんが女性であること。
もう一つは私学出身であること。

残念な事だがいまだに日本の研究者の世界では女性は下に見られている。また。一部の国立大学の権威は著しく高く、私学はかなり下に見られている。だからこう言う脚光を浴びると、執拗なあらさがしが始まると思ったからだ。

そう言う事から、危ういなと思って心配していた。
よっぽどがっちりとした研究でどこからも文句のつけようがない論文じゃ無いと、もしそれが正しいものだとしても少しでもミスがあれば糾弾され、抹殺されてしまう事が多いからだ。

博士論文に関しても色々言われているようだが、これも誰が言い出したのかよくわからない。大学はこれから調査してみるような言い方だった。
この情報元も大変怪しい。足を引っ張ろうと言う意図があるように思える。
もちろん報道が本当だとしたら、論文自体に問題があるのかもしれない。しかし小保方さんの博士論文をいったいどれだけの人が読んだ事があると言うのだろう。学内の博士論文を簡単に読める人たちと言うのはいったいどのくらいいるのか?


STAP細胞が本当にあるのかないのかは部外者のおやじは分からない。

おやじ的にはあったのじゃないかと思っている。
そうじゃないと米国や日本のそうそうたる研究者を騙すのは不可能なんじゃないかと思う。

小保方さんが研究者としての経験が少なく、自分の発見を早く発表したいあまりにデーターのまとめ方が恣意的になってしまったり、杜撰になったのかもしれない。
あるいは、特許関係の絡みがあって急いだのかもしれない。
色んな事が絡み合ってほころびの多い研究論文になったのかもしれないと考えている。

おやじの希望的観測も入っているのだけれど。
だって、すごい発見研究じゃないですか。

しかし、博士論文や雑誌に発表した論文の責任を小保方さん一人に押し付けるのもどうかと思う。理化学研究所のノーベル賞をもらった偉い人がケチョンケチョンにけなしていたが、小保方さんの論文の責任は彼にもあるはずだ。
第三者のような顔をして小保方さんだけに責任をなすりつけるような発言は聞き苦しい。

日本のトップは必ず自分の責任を回避する。
戦前から一貫してトップが責任をとると言う事がない国なのだ。


STAP細胞に関する小保方さんの研究が本物かそうじゃないのかについては今はまだ分からない。
しかし、それにもかかわらずマスコミは小保方さんの責任を問う報道ばかりだ。

また始まったかと、ため息が出てしまう。

持ち上げて落とす、いつものマスコミの常套手段だ。

いつまでもワイドショーの域を出ない日本のマスコミは信頼されなくても自業自得だと思ってしまうのはおやじだけか?