「しえはチョコのソフトクリーム食べたい!!」
「いーよ!かわいーから!」
ワクワクしながらコンビニ到着。
「らっしゃいますぇ~~~こんにちは~!」
「こんにちは」
せーが長い。
マジで5秒くらい。
名札に「とし」と書いてある。
「しえはチョコのソフト!」
年彦「ごめんね、チョコは冬まで待ってね~!今はイチゴだけなの~!」
「声でかいしまだ冬じゃん。」
しえ、おちながらチョコの棒アイスを選んでレジに。
「あ、ちょっと待ってね~」
年彦が小走りでなんか取って来て袋に入れてた。
お釣りを渡す熊みたいな手は、
しえの手をしっかり包み込んでいた。
しえは、とても可愛い笑顔を向けていた。
「また来てね~!」
手を大きく振り、見送ってくれた。
「ありがとうございました~!」
声でかいそしてたーが長い。
外に出て、まさかと思い振り返ると、やはりまだ大きく手を振っていた。
車に戻って袋のぞくと、おしぼりが2枚入ってた。
私に限っては、100円の棒アイスにおしぼり付けられたの初めてだった。
年彦が、目を細めながら笑顔でしえの手を包んだ時の空気感が、なんか、なんか頭から離れなかった。
昔は、
いらっしゃいませすら聞こえてこないのは当たり前で、
こっちも店員にそーゆーの求めてなくて。
でも今は、どこ入っても、
いらっしゃいませこんにちは!
って迎えられる。
だから小さくこんにちはって言うけど、前より気持ちがいいけど、なんか機械的だ。
頻繁に利用する割に、そこに人と人との繋がりなど、お互い端から求めてない。
しかし彼は、愛情持ってこの仕事してんだなって思わせてくれた。
頭から離れないのは、
きっとあの数分で、彼としえに確かに人間関係を築けてたから。
愛情持って本気で何かに取り組むと、伝わるんだな色々。
まあ、彼はほぼ素だから大袈裟だけど。
彼が入れてくれたおしぼりで口のまわりのべったべた拭いた。
「おかーさん、あのおじさん、ちょっとへんだけどやさしくておもしろかったね」
「しえよ。あーゆー人をカッコイイというのだよ。」
きっとしえ、今日の棒アイスは格別だったんだろな。
年彦ありがとまた行くよ。