早いもので夏合宿も最後の山場、慶応戦を迎えた。
善戦はしても詰めが甘く勝ちきれない。
苦しい経験をしたと思う。
負けたまんまでリーグ戦突入は避けたいところだが、
相手は強敵慶応だ。
心配が募る。
そんな気持ちを抱えて慶応戦を観戦した。
が、結果は以下の通り。
(法政A)
法政 慶応
前半 12 5
後半 20 7
合計 32 12
(得点)
前半:小池T(G◎)⇒西内T(G◎)
後半:西内T(G◎)⇒堀T(G◎)⇒大政PG◎→大政PG◎
法政 勝利
見事リベンジ
試合内容はこんな感じ。
(前半)
3分:いきなり慶応に攻め込まれる。法政浮足立ち反則を繰り返し、
あれよあれよという間に後退。慶応にモールをしっかり組まれ、防げず、
早々トライを奪われる。
法政 大東ショックが続いてるのか? 精彩がない。
法政0-5慶応
この後、しばらく得点的にはこう着状態が続く。
20分:慶応 法政Gラインまであと数m位までせまり、FWでゴリゴリ押してくる。
法政懸命にディフェンスで凌ぐ。
この試合法政のタックルは最後まで出足が素早く前で前で潰している。
そして一発のタックルからこぼれた球を加藤選手が拾い、大きくキックで敵陣へ。
ピンチを脱する。声を出し合い、集中して粘り強くディフェンスしている。
このあたりから法政落ち着きを取り戻し、徐々にペースを握っていく。
加藤選手や小池選手ら大きく声を出し、味方を鼓舞。
29分:敵陣に入ったあたりで相手反則で得たPK。加藤選手、敵陣5mラインあたりまで蹴り込む。
法政 ラインアウトをキャッチ。待望のトライチャンス。モールを組もうとするが、押し切れない。
が、FWで粘り強く押し込み、最後は小池選手がトライ。G成功。
法政7-5慶応
法政逆転
(法政 待望のトライ)
39分:慶応 法政陣内5mラインまで攻め込みトライチャンス。法政にとっては大ピンチ。
ここでの攻防も、法政集中して鋭いタックルで慶応のゲインを許さない。
粘り強いタックルから慶応のミスが出る。こぼれた球を拾ったのは、大政選手。
先ほどの加藤選手同様、素晴らしい走りとキックで、陣地を回復。
法政ピンチを脱し、次へのアタックへとつながる。
ロス:慶応陣内でのプレーが続く。
法政 ノッコンなどのミスがなく、細かくつなぎ左サイドから徐々に慶応22mラインを超えて
攻め込み、FW戦を展開。ここで西内選手 力で持っていき、左サイド隅にトライ。
さすがに強い!!
Gは失敗も慶応を突き放すトライ。
法政12-5慶応
そして前半終了。
前半開始早々、浮足立ち、これは厳しい試合になると思ったが、良く集中して立て直したと思う。
前半を振り返って、臆することない鋭いタックルが良かった。
出足の早い、前で前で止めるタックルがよく、そのあとの二の手三の手のフォローもあり、
ターンオーバーも多くあり、慶応に有効な攻撃をさせていない。
また春季大会 縦横無尽に走られた慶応FB。
今日はしっかり押さえてビックゲインと言ったシーンがなく、安心して見れた。
前回の失敗を活かしている。
(後半)
春季大会は、後半途中で運動量が落ち、土壇場で逆転を許し敗北した。
今回は、あれからの成長を見るためにも注目していた。
法政としては、走り負けず突き放して成長したところを見せたいところ。
9分 法政 慶応陣内22mラインあたりのほぼ中央でスクラムを得る。
大政選手素早く捌いて加藤選手へ。加藤選手 飛ばして右から攻め上がった
FB犬飼選手に素晴らしいパス。もはや前に置くだけであるが、犬飼選手の人の良さが出て
周りを伺っていると慶応DFのタックル。しかし、西内選手がフォローに入っており。そのまま拾って
トライ。
後半先にトライをとって突き放したのは大きい。
法政19-5慶応
10分 法政先にトライを取ったことで安心感が出たのか悪い癖が出る。
慶応 リスタートのキックから法政陣内に怒涛の攻め。
あっさり慶応にボールを奪われると素早く右展開される。
これまでの集中していたディフェンスがほころび、あっという間に崩され、
左サイドからえぐられ、中央にトライされる。ノーホイッスルトライだ
法政19-12慶応
しかし法政、この後、崩れることなくここから再び集中し、慶応に有効な攻撃をさせない。
31分:慶応陣内ほぼ22mライン中央あたりでの密集から堀選手が抜け出し、粘る慶応を突き放す
主将が勝利に大きく前進する貴重なトライをあげる。
法政26-12慶応
(法政勝利を大きく手繰り寄せる堀主将のトライ)
ここで加藤選手OUT 猪村選手IN。
昨日脳震盪かと心配したが、大丈夫なようで元気に走っていた。
34分:敵反則により、法政は勝ちに徹するPGを選択。距離は35m位? ほぼ中央。
大政選手落ち着いて決めて突き放す。
法政の勝利を確信する。
法政29-12慶応
ここで法政 気の緩みを引き締め、更に前に前に出る素早いタックルで、慶応の戦意を喪失
させたかのように、押せ押せの雰囲気で攻め上がる。
堀選手が仲間に「楽しもう!!」と逃げに入らない姿勢を見せる。
法政、更なる得点を狙い前に進む。
ロス:慶応の反則から、再びPGを選択。22mライン手前あたりでほぼ中央。
大政選手楽々決めて、慶応にダメ押し。
法政32-12慶応
そしてノーサイド。
春とは逆の展開で、しかも20点差をつける完勝だった。
今日は完全に走り勝った。
最後まで声が出て、勝ちにこだわる気迫がビシバシ伝わってきた。
終盤勝ちたいあまり守りに入ることなく、最後まで攻め続けた。
勝ってリーグ戦開幕に向かえるのは大きい。
ただ、課題もある。
BKで崩せるシーンがなく、全てFWの得点(犬飼選手がトライとれるシーンはあったが・・)。
FWが強いチームとの対戦を考えると、BKの修正は急ぎたい。
また、突き放した時、集中力が切れたようにDFが脆くなるのも春から良く見られた悪いパターンだ。
この辺の気持ち面での引き締めも必要だ。
開幕まで3週間くらい。
是非修正して開幕の立正戦を迎えたい。
まだまだ伸びれると思う。
これからの3週間が大切だ。
法政の躍進を信じている。
頑張れ 法政