『愛の反対は憎しみではなく無関心です』マザー・テレサ
ただ「関心」というのも他者に対してのもので度が過ぎるとそれは愛情過多すぎてツライです。
たまに、そういう愛情過多な方がおられます。
つい最近、あるご婦人とお話をしている時のことです。
そのご婦人はチワワをペットとして飼っておられて、まさに目に入れても痛くないぐらいの可愛がりようでした。そして、ご自身がそのチワワに話しかけるときの一人称は「ママ」でした。
「ママがご飯つくってきてあげるね」
「◯◯ちゃん(犬のプライバシー権に考慮して伏せ字)は可愛い息子ちゃんなんです~」
等々の犬大好きトークを展開されておりました。
うちの親も猫を子どものように扱うトークをすることもありましたし、飼い犬を息子と呼ぼうと、娘と呼ぼうと一向に構いませんし、気にも成りません。
それどころか僕自身もフサオ(本名ポテト)さんという雑種の中の雑種、キング オブ ミックスと呼びたいような犬を飼っておりますので、決して犬は嫌いではありません。
いや、むしろ好きです。
ただそのご婦人との会話で困ったのが、そのフサオさんのことを、
「息子ちゃんですか、娘ちゃんですか(ほぼ原文ママ)」
と、聞いていることです。
僕は、「オスですよ~」とお答えするのですが、ご婦人は「息子ちゃんですか~」と返してきます。
いや、息子ではありません。飼い犬です。飼い犬のオスです。
うちの嫁さんは10歳になるゲームとマンガと時々空手のみで生きているような息子は産みましたが、犬は産んでません。
また、僕自身もどこかでメス犬さんと道ならぬ恋に落ちた記憶もありません。
とはいえ、うちのフサオさんは家族の一員ですし、とても大事な友でもありますし、愛情も沢山あります。これからの人生で良き時間を一緒に作れたらと思っています。
しかしながら「息子ちゃんですか~、パパさんが散歩に言っているの~」とか言われると、ただでさえ細い僕の眼が、もう、ミクロの世界に突入するレベルで細まってしまうのです。
ご婦人が飼い犬を息子と呼ぶのを一向に構わない僕のように、ご婦人も僕がフサオさんのことを「飼い犬、オス、友達」とする僕の立場を放っておいて欲しいのです。
ですが、そのご婦人は、僕が、
「いや、フサオさんは犬ですから。オスですから」等々の言い方に対して、
「ワンちゃんに対して愛情が無いわ~」という反応であり、「家族の一員として可愛がってあげないと~」と諭されたことであります。
いや、家族の一員であることは間違いないんです。
でも、決して僕の息子では無いのです。
とうとう最後にはご婦人が「あれ、息子ちゃんを外で飼っているの!可哀相に~」と言われました(´・ω・`)
飼い犬を自分の息子、娘と呼び、自身を親とすること自体は本当に気にもならないのです。全くもって嫌では無いですし、実際、僕の友人にそのような間柄を犬や猫と築いていて、その関係性を微笑ましく見ている僕もいます。ぜひ、そのまま良い関係を続けていっていただければと思っています。
しかしながら僕がフサオさんと親子関係を結ばないことに関しては、放っておいて欲しいのです。
あなたの思いは、どうぞあなたの思いとして大事にしていてほしいのです。そのあなたが大事にしている思いと同じように、他人である僕も色々と大事にしたい思いを持っているのです。
法に触れているのでもないのに、それを否定したり、諭されたりしても、眼が細くなるばかりなのです(´・ω・`)
なにが言いたいかと言いますと、僕はメス犬と付き合っていませんということです。
あと法を犯さず、公序良俗を乱さないような他人の思いは無闇矢鱈にさわるものでは無いと思うことであります。