自坊での報恩講という浄土真宗のお寺にとって一番大事な法要が終わり、片付けのあと届け物をしに近くの親戚のお寺へ。
と、いうか法要に来ていたときに渡せば良かった(笑)
前住さんに届け物をして、そのままオコタに入りお茶を飲みながら前坊守さんにPCの操作を説明。
そしてグダグダ世間話
前住さん「○○寺は今日の法要に来てなかったね」
僕「○○寺さんは静岡の■■寺さんのご法要へ講師として行かれているんですよ。昔から毎年行っているそうなんですが、なんとその■■寺さんに僕の友人が入寺したんですよ」
前住さん「静岡の■■寺?それうちの遠い親戚だよ。たしか△△寺つながりかな~」
一般の家庭に生まれ育ってお寺界に飛び込んだ僕が感じた数多いカルチャーショックのうちの一つがこれ。
「あそこのお寺は親戚」
……三代前の坊守さんが、あそこのお寺から来た。
……あそこのお寺の三男が養子に来た等々。
一般社会の僕からしたら
「いや、それ、もう親戚とかのレベルじゃなくて知り合いっすよ」
てな感じでした。
実際の血のつながりとかではなく、関係性としての「親戚」なんでしょうね。
で、お寺の葬儀なんかにはこういった複雑怪奇な親戚関係図があらわになります(笑)
しかしながら、どこのお寺グループにもそういった親戚関係図を把握する人がいます。
うちの母がそうww
養子で入った僕のために葬儀や法事の場などで色々説明してもらいますが、まったく覚えられません。
また、うちのお寺の親戚で一般の会社に勤めている方が自分の家系図を作ろうと、うちのお寺に相談に来たことがあるのですが、その関係図があまりにも複雑で横で見ていた僕が思わず笑ってしまうほどでした。
なにはともあれ静岡のM寺さんが、うちのお寺の親戚寺(かなり近い)と遠い親戚ということは、うちのお寺とも遠ーーーーーい親戚になるということなので、寺の関係上とはいえ、友人が遠い親戚になってしまった話でありました。
ま、築地本願寺で働いている坊さん同士でも多々あることですが(笑)