アルマン(آرمن)イランのアニメーション | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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خبرگزاری فارس - انیمیشن ایرانی «آرمن» روی آنتن شبکه پویا می رود

 

تیزر انیمیشن ایرانی آرمن!

 

【監督】(کارگردان)

ホセイン・サファルザデガン=モハンマド・ヘサエイ

(حسین صفارزادگان- محمدرضا حسایی)

 

【作者】

アブドゥッラー・マレキ、ミラード・ハジ・パルヴァーネ(パルヴォーネ)

(عبدالله ملکی و میلاد حاجی پروانه)

 

【スタジオ】

IMAアニメーション・スタジオ

(Ima animation studio)

 

過去のイランのアニメーション記事を更新している時に、

偶然見つけた作品。

 

どこかの星で繰り広げられるSF冒険活劇!!

 

イランに対するある種の偏見が吹き飛びます。

最も、前回ご紹介したイランアニメ、

「最後の物語」(The Last Fiction)

を見た時に、その偏見は既に吹き飛んでいましたけど。

 

西側メディアによるイランを「悪の枢軸」等と

「どの口が言う」的に悪魔化プロパガンダしてた事を考えると尚更。

(カダフィもアサドもやられていましたね)

 

最後の物語(آخرین داستان)イランのアニメーション

2019年8月1日

 

蟻?を思わせる獣人?が活躍します。

キャラクターの雰囲気は、

一瞬アメリカのカートゥーンっぽいですが、

目のデザインに日本のアニメの影響が感じられます。

 

「コロコロコミック」に連載されてる漫画にありそうな絵柄?

 

時間の都合上、映像の一部だけ拝見させていただきましたが、

日本やアメリカ等のアニメーション先進国の技術が

しっかり身についている感じです。

 

タイトルロゴも、スラムの落書きアートみたいでカッコいい。

最初、ロゴの構造がよく分からなかったのですけど、

よく見ると、ロゴの左側がペルシャ文字で「アルマン」を表し、

右側がローマン体で「RMAN」と表記しているのが分かりました。

 

ペルシャ語は右から左に綴るので、真ん中に「A」が来ます。

ペルシャ語の文字もローマン体に置き換えてみると、

「NAMRARMAN」となります。

中々凝った作りをしている事に脱帽。

 

あらすじがイランの動画サイトに出ていたので、

その概要を翻訳引用いたします。

 

数年前、カラカン(کاراکان)という人物が、

人々を制御支配するための中央監視システムを構築。

 

通常の人は、成人に達すると、

マイクロチップを手術で移植される様になった。

 

そうする事で、

監視システムが人々の記憶にアクセスする事が出来る様になり、

誰もカラカンに逆らう事が不可能となってしまった。

 

そんな状況の中、10代のアルマンと名乗る少年が立ち上がり、

仲間たちと共に、カラカンに反旗を翻す事となった。

 

ジョージ・オーウェルの「1984」

「ヨハネの黙示録 13:16-17」

「マイクロチップ問題」

を思わせるディストピア世界?

こういった話、何だか陰謀論とかSFの世界だけでなく、

今現在現実化している感じですよね。

 

1984 - IMDb

 

「ヨハネの黙示録…」というのは、例のアレです。

 

また、小さき者にも、大いなる者にも、

富める者にも、貧しき者にも、

自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、

その右の手あるいは額に刻印を押させ、

この刻印のない者はみな、

物を買うことも売ることもできないようにした。

この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。

ヨハネの黙示録 13:16-17 JA1955 - Bible.com

 

マイクロチップは、

スウェーデンが進んでいるという話を以前目にしましたけど。

 

スウェーデンでは数千人が体内に埋め込んだ、マイクロチップによるパーソナライゼーションの高度化 | ビービットのオフィシャルブログ

冷静に考えたら怖く無いですか?

昔のSF小説に出てきた様なネタを、

便利だからとリアルでやるというのが。

 

最近は「ワクチンパスポート」問題なんかありますね。

 

スウェーデンは、移民政策の失敗とか、新型コロナのノーガード戦法とかで、

人体実験されてるんじゃないか?みたいな事が一部で言われていますが、

ヒューゴ・アルヴェーンとか、民謡とか、スウェーデンは昔から好きなので、

これ以上壊れて欲しく無いですが。

 

そしてここへ来て、新型コロナワクチン問題のその流れで、

ワクチンのどさくさに何かマイクロ的なものも注入されてるんじゃないか?

みたいな話も陰謀論界隈でありますよね(真相はどうなんですかね)。

 

ちなみに、アルマンの映像はイランの動画サイトでしか見つけられず、

YouTubeでは、悪役カラカンのメイキング映像と、

静止画像によるテーマ曲しか見つけられませんでした。

Karakan

(Arman series) Karakan,theme 1

 

「アルメニアのアニメーション」

という情報も何かの記事に出てきたのですが、

監督の名前が明らかにアルメニア系でないので、

イランとアルメニアの合作と思われます。

 

というか、ペルシャ語で「アルマン」は「アルメニア」だか「アルメニア人」

だかを差す言葉らしいので、でもよく調べてみたら、

主人公の名前が「アルマン」だったという、紛らわしい所があって。

 

それから、映像の初めに

「www.nahaltv.ir」

というURLが出てきたので検索してみると、

イランの子どもチャンネルのサイトでした。

 

شبکه نهال سیما

 

「こどもネットワーク」(شبکهکودکونوجوان)

といって、「イランイスラム共和国放送」

の子ども向けチャンネルらしい。

2012年7月18日開設なので、

まだ10年も経過していません。

IRIBナハル - IRIB Nahal - 百科事典

 

どんな作品が扱われているのか見てみると、

「赤毛のアン」「テニスの王子様」「キャプテン翼」など、

日本のアニメが割りと結構ありますね。

 

それと、名前は不明ですが、

アメリカのカートゥーン?と思われるものも。

(カンフーパンダは知ってますが)

イランはアメリカとの仲が悪いですけど、アニメは大丈夫?

 

日本のサッカーアニメっぽいものもありますが、

調べてみると、中国の「超智能足球」という作品でした。

 

実写作品も取り扱うみたいですが、準備中となっていました。

 

 

HPのヘッダー画像は、数秒に1回くらいの割合で変わります。

折角なので、「アルマン」のヘッダー画像も上げておきます。

 

果たしてアルマンたちは、

超監視恐怖社会を打ち破る事ができるのでしょうか?

 

 

 

【追記:2021/9/23】

コメント欄より、

パーレヴィ朝時代のイランの文化について教えて戴きました。

北坂戸市民さん、ありがとうございます!!

 

How Iranian Women Dressed In The 1970s Revealed In Old Magazines - WordPress.com

 

1970年代のイランですが、それにしても、

こんなにファッション文化が華開いていたとは驚きですよね。

パリのファッションと殆ど変わりません。

私は、イラン革命以降しか知らなかったので。

引用はしませんでしたが、腹出しルックのモデルもいます。

 

それで思い出したのが、以下に示す画像です。

 

1960's Afghanistan Was Very Different Before The Taliban - Architecture & Design

 

1960年代のアフガニスタンは、

「中央アジアのパリ」と呼ばれる美しい国だったそうで。

それが今では見るも無残に。

 

2つの画像のうち、下の画像は、

綺麗な池のあった場所と、その現在の様子の比較。

ため息しか出ません。

 

我々は、平和の為に何ができるのでしょうね。