画材:製図ペン・アクリル絵具・同人漫画用原稿用紙(A4)
完成:2017年11月28日
《1コマ目》
のび太: ドラえも~ん…
《2コマ目》
のび太: なんかこの服 おへそが見えちゃって
なんだか 恥ずかしいよォ~!!
《3コマ目》
のび太: だって ふつう へそだしって 女の子がやるもんでしょ?
ドラえもん: 男はこう 女はこうという言い方は やめといた方がいいよ
メンドくさいのが絡んでくるから ネットでよく見かけるでしょ
《4コマ目》
ドラえもん: それよりキミは そのへそチラセーラー服で
全世界のショタスキーたちのハートを わしづかみにするんだっ!!
《5コマ目》
のび太: イヤだよう 特殊な趣味の人たちに
性的に目差されたくないよォ~!!
まなざし村のみんなァ たすけてェ~!!
《6コマ目》
のび太: …あっ そういえばさァ ドラえもんってば
セーラー服着たことあるよね?
たしか 神戸のご当地ドラだっけ? また着てみてヨ!
ドラえもん: そうだっけ?
《7コマ目》
ドラえもん: 着てきたヨ
のび太:そうそう コレコレ!
《8コマ目》
ドラえもん: うわっ のび太くんのエッチ!!
のび太: ボクだけじゃ心細いから ドラえもんもおなかだしてヨ
シャツをペロッとめくってひみつ道具を出すの なんかよくない?
ドラえもん: よくないッ!!
久々の漫画です。
ずっとイラスト制作ばかりやっていたので、、意外と完成にてこずりました。
やはり、絵は描き続けないと、腕がなまる危険性があるかもです。
北欧旅行後の謎の画力向上や、
イラスト制作を一通りやった後の漫画制作ですが、
やはりそれ以前に比べたら、漫画の方の画力も多少上がったかも?です。
それ以前は、何となく素人臭い下手な感じの漫画を描いていました。
この調子で頑張って参りたいと思います。
ところで、今回のパロディの元ネタですが、
来年(2018年)公開予定の、
『映画ドラえもん のび太の宝島』
です。
広告とか予告編を見てみると、のび太がやたらと腹チラしていて、
「うわあ、そういう方向性で行くのか?」
と思ったのが切っ掛けです。
「えっ、しずかちゃんじゃないの?」
という。
10数年前から、
所謂“藤子系ショタ”なるジャンルの存在は知っていましたが、
まさか、公式のところでやるとはね、という。
(否、私が勝手にそう妄想しているだけですが)
それと、ご当地ドラえもんで、
セーラー服のがあるのを事前に知っていたので、
それに引っ掛けてみたのです。
画像の無断転載禁止だそうなので、リンクするに留めます。
「ご当地ドラえもん 神戸」「ドラえもん セーラー服」
などで検索すると、色々関連情報が出てきます。
いやあ、でも、こんな漫画描いて良いのかな?と一瞬躊躇はしましたが、
丁度タイムリーな事に、
『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』
が開催されております。
これくらいは全然大丈夫と思います。
それから、私が今までに描いた、
ドラえもんのパロディ画を振り返って見てみようと思います。
「ストリート系ドラえもん」
画材:ペン・らくがき帖(無地 B5)
制作:2002年11月15日、17日
何か、凄い口が悪い文章でごめんなさい。
当時は今よりも尖がっていたので、今見ると凄い恥ずかしいです。
多目に見てくださいまし。
名古屋の人にも怒られそうです。ごめんなさい。
当時は、出てくるアイデアを紙にどんどん書き付けていました。
本作は、その中の一つです。
自分で言うのもなんですが、まさか後にこの通りになってしまうとは…。
登場人物の服装が今風になったのは、この5年後の2007年なんですけど、
1枚目に書いた通り、やはりブーイングの声が上がりましたよね。
「ドラえもん」のび太たちがストリート系に | もあれアイニージュー
私のイメージでは、「藤子不二雄=昭和」なんですよね。
服装が昭和時代のものですからね。
だから、あくまで「シャレ」のつもりでこのドローイングを描きました。
ちなみに、こんなスピンオフのイラストも過去に描いています↓
「今風パーマン」
画材:製図ペン・アクリル絵具・同人漫画用原稿用紙(A4)
完成:2011年6月19日
2011年6月22日
新しく登場したものって、大抵反発されるものですよ。
でも、それが有意義なものであれば、
徐々に受け入れられて行くと思いますが、
そうでない場合は、いつまで経っても違和感を感じ続けます。
例えば「いらっしゃいませこんにちは」には、今だに慣れない。
多分、一生慣れない。
もし私がコンビニの店員か何かになったとしても、
頑なにそのセリフを言うのを拒絶します。
実はこれ以前の1990年代に「モジャ公」がアニメ化された時、
登場人物の服装が今風になってましたけど、
それ以前に、脇役自体がオリジナルのものとはかけ離れていましたよね。
「マグリえもん大百科」
画材:製図ペン・コピー用紙(B5)
制作:1999年
個人誌「とくがくいちねんせい」の巻末にオマケで描いたもの。
ルネ・マグリット(René Magritte)やサルバドール・ダリ(Salvador Dalí)
などの具象系シュルレアリスム絵画の世界と、
ドラえもんのひみつ道具によって起こされる現象が、
何だか似ていると思ったから。
「マグリえもん=マグリット+ドラえもん」
「四次元ポケット」ならぬ「四次元筆」
しかし、この私と同じ考えを
他の人も指摘しているのを全く見た事がありません。
何だか納得行かないんですけど。
藤子不二雄でマグリットに心酔しているのは、
むしろAさんの方なんですね。
作中にさりげなくマグリットの作品を描き入れていたりします。
また、せいぜいシュルレアリスムとドラえもんとの関連といっても、
ダリの「記憶の固執」のぐんにゃりした時計と、
タイムトンネルの壁に出ている時計の柄が似ている事を指摘する意見くらい。
それはともかく、描かれている内容の説明と行きます。
○海手袋(水手袋)
海の表面をめくれる手袋
「ダリえもん」の持ち物
元ネタ↓
海の皮膚を引きあげるヘラクレスが
クピドをめざめさせようとするヴィーナスにもう少し待って欲しいと頼む(1963年)
Hercules ascenseurs la peau de la mer et arrête venus pour un immédiate waking amour
○水クリタフォーク、水クリタナイフ
確か、1979年頃の水クリタ(栗田工業)のCMで、
海にナイフで四角く切り込みを入れ、その四角く切ったところにフォークを差し、
引き上げると、立方体の形に海が引き上げられるという
トリック映像がありました。
まだ3DCGが無かった時代なのに凄いと思いました。
しかし、YouTubeで検索しても見つけられませんでした。
○宇宙暴露カッター
空気を切るカッター
「空気ブロック製造機」の姉妹品
元ネタ↓
暴露された宇宙(1932年)
L'univers démasqué
René Magritte, The Universe Unmasked | Flickr
○人間の条件キャンバス
気に入った風景の前でボタンを押すと、
その風景がキャンバスに写し取られる。
元ネタ↓
人間の条件(1933年)
La condition humaine
The Human Condition (Magritte) - Wikipedia
○結婚した司祭マスク
これを付けられたものに生命が宿る、外すと元に戻る。
元ネタ↓
結婚した司祭(1961年)
Le prêtre marié
○複製禁止鏡
自分の後姿が写る便利な鏡
元ネタ↓
複製禁止(1937年)
La reproduction interdite
Surreal Encounters: Collecting the Marvellous - Art Fund
○ヘラクレスブリッジ
これを橋の袂に置くと、橋の半分が消える。
追いかけられた時に便利。
元ネタ↓
ヘラクレスの橋(1935年)
Le Pont D'heraclite
Artwork by René Magritte - Le pont d'Heraclite, | Artstack - art online
○無謀企画筆
空中に思い通りのものを描き出す事ができる筆。
また、描き出されたもの自体も、ちゃんとその機能を持っている。
例えば自動車の場合、ちゃんと走行する事ができる。
元ネタ↓
無謀な企て(1928年)
La tentative de l'impossible
La tentative de l'impossible (1928) de René Magritte - France Culture
○危険な関係ガラス
ガラス越しに見えるものが、
向いている方向とは逆に向いている様に見えるガラス。
元ネタ↓
危険な関係(1935年)
Les Liaisons dangereuses
○発見薬
これを飲むと、体に木目が現れる。
元ネタ↓
発見(1927年)
La Découverte
○モザイク消しゴム
モザイクなどで修正されている映像の修正を消すことが出来る消しゴム。
実はこのネタ、人から聞いたもので、私のオリジナルではありません。
マグドラ・アートファイターズ(MAGDORA ART FIGHTERS)
画材:製図ペン・アクリル絵具・同人漫画用原稿用紙(A4)
制作:2009年3月26日
マグドラ・アートファイターズ(Medved Bojan+Doraemon+Magritte)
2009年3月26日
格ゲー風のこの漫画も、
前出の「無謀な企て」が元ネタの一つとなっており、
「マグリえもん」と同様に、
マグリットとドラえもんの近似性を感じたことから生まれたもの。
描いたものが実体化する絵筆って、
ドラえもんの道具にありそうですもんね。
この作品には更に、
「くまのボヤン」(Medved Bojan)
というスロヴェニアのアニメも絡めています。
というのも、描いたものが実体化する絵筆を持った
熊の子が主人公として活躍するからです。
基本設定が、「無謀な企て」そのまんまですもん。
でも、この手のアイデアを
漫画とかアニメに利用しない手は無いと思います。
というわけで、長々と失礼いたしました。
私の過去のドラえもんネタはまだまだあるのですが、
ドラえもん展に触発されて絵を描こうと思っているので、
その発表の時にでも残りの作品をご紹介します。
【追記】
画像更新
8コマ目のドラえもんの頬を赤くした(2017/12/4)