兵庫県の美術巡り オーケストラ・ナデージダ、エクセルシスの演奏会情報(2017年) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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久々の更新です。

 

現在、気合いの入ったイラストを鋭意制作中ですが、

ブログ開設10周年である9月17日までには確実に間に合わない上に、

今回紹介する2つの演奏会が、その日を跨いで開催されるというので、

9月17日に更新する事に拘らないようにしました。

(追記:ブログ開設日は9月10日の誤りです)

 

でもその前に、兵庫県の美術巡りをしてきたので、そのレポートと行きます。

 

こうぶんこうぞうさんの画業20周年記念個展

『CHILD STORY』

が開催されるというので、その初日の12日に、

神戸ポートピアホテル内にあるポートピアギャラリーに行って参りました。

 

 

ブログが縁で知ったのですが、

こうぶんさんの創造したコットンくんという謎キャラ

(ドラゴンボールの界王神みたいな)を気に入ってしまい、また、

裏表が無く、真っ直ぐでブレないこうぶんさんの人柄も気に入って、

ずっとファンをさせていただいています。

 

こうぶんさんについては、以前にもブログで展覧会のレポートを書いています。

『Dress...』展(こうぶんこうぞう)を観に行った(2010.3.6)

2010年3月7日

怪人・ルイヴィトン作業着男あらわる!!

2014年12月29日

 

最初にお会いしたのが7年も前か…。

早いものだ。

 

 

 

 

 

実はその一つ前に『怖い絵』展(兵庫県立美術館)を鑑賞していました。

こうぶんさんの個展に行くついででした。

 

 

平日だと思って空いているだろうと思って行ってみた所、意外にも激混みで、

「一体この人達は普段何しているの?」と思いましたが、

チケット売り場が大行列で、1時間は軽く待ちそうな気配でしたが、

駅から美術館に向かう途中のBBプラザという複合娯楽施設で、

当日券が売られているのをチラ見して知っており、

面倒でしたがそこまで戻ってチケットを購入しました。

それなら最初からそこで購入すれば良かった事を学びました。

 

感想ですが、絵画展示数も内容も、凄い濃かったです。

ただ個人的には、オーストリアの幻想画家、

アルフレート・クービン(Alfred Kubin)

の作品があれば尚良かったなと思いました。

 

『誕生の瞬間』(1903年)

The Shadow World of Alfred Kubin | by Christopher Benfey | NYR Daily

 

シュルレアリスムを先取りした一人と言われ、

奇怪な異形の者の描写が、まるで仮面ライダーの敵怪人か、

デビルマンに出て来る悪魔か、ウルトラ怪獣を先取りしている様で、

私のお気に入りの画家です。

 

ちなみに、クービンについては過去に幾つか記事にしています。

アルフレート・クービン(Alfred Kubin)オーストリアの表現主義・幻想画家

2009年10月20日

アルフレート・クービン(Alfred Kubin)オーストリアの表現主義・幻想画家(2)

2009年10月22日

 

「怖い絵展」の切っ掛けともなった、

同名の書籍をお書きになった中野京子さんはドイツ文学者だそうですが、

オーストリアはドイツ文学関係あるのかなとか、色々考えました。

(不勉強ですいません)

 

まあでも「怖い絵」といっても、

あれもいいねこれもいいねとやってるとキリが無いと思うので、

選ぶのに苦労したとは思います。

 

あと面白かったのは、展示が終わった後のグッズの売店での商品。

展示内容にちなんだものが売られていました。

例えば、ホガースの酒に関する諷刺画にちなんで、

イギリスの酒が売られていたり、「白い恋人」とのコラボ商品、

「黒い恋人」も販売されていたり(私が見た時は売り切れ)。

 

よく、伊藤若冲とかブリューゲルなどのキャラを、

ソフビ人形か何かのグッズにするとか最近してますよね。

私はユーモア大好きなので、個人的にこういう路線は好きです。

 

 

 

 

 

兵庫県立美術館の最寄駅は、阪神電鉄の岩屋駅なのですが、

その外壁上部には、子どもたちが描いたと思われるカエルの絵が

デザインされています。

 

 

兵庫県立美術館にも、くいだおれ太郎みたいなカエルが飾られていますけど、

岩屋の辺りは何か蛙にゆかりのある土地柄なのでしょうか?

よく分かりません。

 

私は兵庫県立美術館の蛙を、

「くいだおれ次郎」「くいだおれケロ」

と勝手に名付けました。

正式名称は知りません。

 

それから、岩屋駅前のクリーニング店のマスコットが何だか…。

 

 

「モハメドペンちゃん」だそうで、つくづく関西はユーモアあって好きだなあ。

 

 

 

 

 

帰りに立ち寄ったのは、武庫之荘にある「ゴーダ屋」という立ち飲み屋さん。

 

 

関西に来たらこの店に立ち寄ろうと前から決めていたので、

念願が実現いたしました。

何故来ようと思っていたのかというと、

「四国で一番有名な一般人」氏の妹さんがオーナーだからです。

(さて誰でしょう?)

 

 

毎週火曜日は「あてカレーの日」だそうですが、

こうぶんさんの個展の初日が奇遇にも火曜日だったので、

あてカレーを戴くことができました。

 

基本的にあてカレーにはご飯は付いていないそうですが、

「ご飯は?」と言ってしまったために、ご飯つきになってしまいました。

(ただし、玄米ご飯です。私は玄米ご飯大好きです)

申し訳ありません。

 

そんなわけで、「ゴーダ屋」をよろしくお願いいたします!!

(勝手に宣伝)

ちなみに、業田良家さんは無関係です。

 

 

 

 

 

最後に、町で見かけたもの。

 

 

2025年に大阪に万博誘致を目指しているというポスター。

もし実現したら、55年ぶりですか?

 

 

前に大阪に来た時にも見かけましたが、

地下鉄の歩きスマホを注意するポスターが、

ケモナーにはたまらない絵となっています。

 

あと、武庫之荘駅のホームで見た、

初音ミクが「リボンの騎士」のサファイア王子に扮しているポスター

も撮影したかったのですけど、

夜だったので別の所でも見られるだろうと思いきや、

結局出会えず撮影できず残念でした。

 

コレですね↓

【お知らせ】手塚治虫記念館第71回企画展 「初音ミク×手塚治虫展-冨田勲が繋いだ世界-」

 

 

 

 

 

お次はやっと演奏会情報

 

オーケストラ・ナデージダ第17回演奏会

 

 

【プログラム】
グレチャニノフ:交響曲第1番 ロ短調 作品6

Александр Тихонович Гречанинов

Симфония № 1 си минор, соч. 6

ラウタヴァーラ:愛の話 - 「幻影の書」より第3曲

Einojuhani Rautavaara

A Tale of Love : from Book of Visions
ラフマニノフ:交響詩「死の島」 作品29

Сергей Васильевич Рахманинов

Остров мёртвых (симфоническая поэма)

チャイコフスキー:デンマーク国歌による祝典序曲

Пётр Ильич Чайковский

Торжественная увертюра на датский гимн, D-dur

 

指揮:渡辺 新

 

開催日:2017年9月16日(土)
開場:13:00 (開演:13:30)

入場料:1,000円(全席自由席)
※江戸川区在住の方と65歳以上の方は入場無料

(詳細はホームページをご覧ください)

会場:タワーホール船堀

後援:ロシア文化フェスティバル日本組織委員会 日ロ文化交流センター

オーケストラ・ナデージダ第17回演奏会 | まいぷれ[江戸川区]

 

グレチャニノフの交響曲第1番は、

二十代初頭にCDを手に入れて聴いております。

それを生で聴くのは初めてです。

ロシア情緒に溢れています。

 

ラウタヴァーラは、フィンランドの現代音楽家。

現代音楽なのであえて避けてはいましたけど、

現代音楽にも味わい深いものはあるので、

期待はしています。

 

交響詩「死の島」は、実は、スウェーデン国民楽派の作曲家、

アンドレアス・ハッレーン(Andreas Hallén)が、

ラフマニノフよりも11年も早く書いています。

ラフマニノフの方が知名度が高いので、どうせなら、

「ハッレーン版死の島」にして欲しかったと個人的には思っています。

ハッレーンのも情感豊かで凄く良いんですよ!!

 

というか、そろそろナデージダもエクセルシスも、

ハッレーンとかミエルク辺りを取り上げても良さげな時期の気はします。

 

シベリウスの少し後の世代のフィンランドの数々の作曲家たちが、

私の知る限りでは、ナデージダもエクセルシスも、

今まで取り上げているのを見た事が無いので、

そろそろかなとは思っていますが。

 

これは凄い奇遇なんですけど、前述の「怖い絵展」に、

マックス・クリンガー版「死の島」が展示されていたのですけど、

兵庫県立美術館でしか展示しないそうです。

(他の巡回展(上野の森美術館)では展示しないらしい)

toteninsel.JPG

「怖い絵」展 - Twitter

 

「デンマーク国歌による祝典序曲」は、

有名作曲家による知名度の低い曲と思われるので、

こういう取り上げ方もいいですよね。

 

 

 

 

 

オーケストラ《エクセルシス》第8回演奏会

 

 

【プログラム】

クーラウ:劇音楽「妖精の丘」序曲 op.100

Daniel Friedrich Rudolph Kuhlau

Elverhøj, op 100

リスエア(リーサゲル):シンフォニア・ガイア(交響曲第4番)

Knudåge Riisager

Symfoni nr 4 op 38 Sinfonia Gaia

ベアセン:交響曲第2番「海」

Hakon Børresen

Symfoni nr 2 A-dur op 7 Havet

 

指揮:大浦智弘

 

開催日:2017年9月18日(月)

開場:13:30 (開演:14:00)

入場料:1,000円(全席自由)

会場:杉並公会堂

後援:デンマーク大使館 杉並区

オーケストラ《エクセルシス》第8回演奏会 - motton

 

今回は、デンマークの作曲家に焦点を当てた演奏会です。

ナデージダの2日後です。

 

デンマークのクラシック音楽というと、クラシック音楽界一般的に、

カール・ニルセン(ニールセン)の名前だけが、

音楽の教科書に掲載されているという理由で

かろうじて知られているという印象で、全体的にパッとしない。

 

ちょっとマイナークラシック音楽を知るレベルだと、ニルス・ゲーゼ、

ヨーハン・ペーター・エミリウス・ハートマンを知っている程度でしょうか?

(追記:あと、ルーズ・ランゴー、ハンス・クリスチャン・ロンビもいましたね)

でも勿論、余り知られていないだけで、実際はもっといるわけです。

 

クーラウの「妖精の丘」は、生で聴いてみたかった曲の一つで、

これで念願が叶います。

一昨年に日本で「妖精の丘」全曲舞台初演があり、

うっかり見逃して悔しい思いをしましたが、

今回は序曲の演奏だけですけど、コレも中々良いので、

期待しています。

 

オーケストラ・ナデージダの演奏プログラムの一つ、

チャイコフスキーの「デンマーク国歌による祝典序曲」は、

デンマーク国歌の旋律を素材として用いた作品ですが、

実は「妖精の丘」にも、デンマーク国歌の旋律が使用されています。

序曲の終盤でデンマーク国歌が高らかに歌い上げられる所も同じ。

偶然なのか何なのか?とにかく凄い巡り合わせですね。

「死の島」の件も含め、こういった「奇遇」はよくある事とはいえ、

つくづく不思議に思います。

 

リスエアは初めて知る作曲家です。

20世紀の作曲家というと、やはり現代音楽というイメージがあり、

中々取っ付きにくい印象ではありますが、

YouTubeでササッと適当に聴いてみたところ、

中々味わい深い作風なので、これは期待大と思いました。

 

「シンフォニア・ガイア」

というのが何だか雄大でカッコいいので期待しています。

ちなみにYouTubeに出ていないようです。

(交響曲第1~3番までは出ていますが)

 

ヘーコン・ベアセンは確か、

オーケストラ・ナデージダが交響曲第1番を演奏していました。

チャイコフスキー以上に情感が溢れまくっている曲です。

その頃私はまだナデージダもエクセルシスも知らなかったのですが。

 

そのベアセンの交響曲第2番「海」を生演奏で聴けるわけですが、

確かCDで聴いた印象では余りパッとした作品では無かった気がします。

1回聴いただけで聴くのをやめていたのです。

しかし、YouTubeとかCDでは余り魅力を感じなかったものの、

生演奏では味わい深く感じた作品があったので、

この作品も多分感動を味わえる気がします。

 

それと、個人的には、カッコいい雰囲気の

ホーネマンの「グレ序曲」をアンコールで演奏してくれれば、

凄い嬉しいんですが(曲も割りと短いし)。

 

そんなわけで、長々と長文失礼いたしました。

 

【追記】

「死の島」(マックス・クリンガー)の画像追加(2017/10/10)

 

【追記:2024/1/9】

ブログ開設日は9月10日の誤りです。

記憶違いでした。

本文に追記。