【イラスト】「主要登場人物が皆黒人のロボットアニメ」を妄想してみた | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

その他、海外アニメ紹介、無名クラシック音楽紹介など

Afrobot(修正版2) 2017-3-30.jpg

画材:アクリル・ケントボード(A4)

制作:2017年3月8日~30日(修正:2017年4月1日)

発案:2000年から2010年の間頃?


やっと完成です!!


このイラストの制作動機ですが、

いつ頃なのかははっきりと憶えていないのですけど、

多分'00年代(2000~2010年)だと思いますが、その頃ふと、

「そういえば、登場人物が黒人ばかりのSFものって、見た事無いなあ」

と漠然と思った事が切っ掛けです。


SFものに黒人が登場する例は、古くは、

「スタートレック」(Star Trek, 1966年~)があったりしますけど、

黒人ばかり、ないし、黒人しか登場しないSFものは、

見た事無かったです。


というか、無いのではないか?と思ったので、

黒人ばかりが登場するSF的なイラストを描こうと思ったのです。


ところが、検索してみた所、

「アフロ・フューチャリズム」(アフロ未来派, Afrofuturism)

「アフロSF」(Afro Sci-Fi)

なる用語がある事が分かりました。


Wikipediaによると、1990年代に、

マーク・デリー(Mark Dery)と、

アロンドラ・ネルソン(Alondra Nelson)によって見出された概念、

という認識で合っていますか?

Afrofuturism - Wikipedia English


「アフロ・フューチャリズム」について

簡潔に解説してらっしゃる方がおられます。


SF的な想像力を駆使する黒人作家の

宇宙/未来/テクノロジー表象を

「アフロ・フューチャリズム」と呼ぶようになった。


『アメリカ音楽史 ― ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』

著:大和田 俊之(講談社)

サントリー


「アフロ・フューチャリズム」というのは、

奥が深く幅広い概念の様ですが、「アフロSF」というのは、その中の、

「空想科学」(サイエンス・フィクション)に限定された用語と思われます。


私が描いたのは「アフロSF」ということですね。


私のイラストに話を戻しますと、私はこのイラストを描くにあたっては、

特にモデルを一切使いませんでした。


登場人物も、ロボットも、操縦士服も、

皆何も参考にせず、適当にデザインしたものです。


ただ、黒人の顔をまともに描くのも初めてなので、

顔を描くにあたり、どんな色合いで影が付くのか、参考の為に、

「黒人少女」で画像検索した画像を少し見た程度です。


このイラストを描く上で拘ったのは、

「もしガンダムの様なリアルロボットを本当に作るとしたら、

ロボットの操縦システムをどうするか?」

というものです。


恐らくですが、グローブ型になるのかも知れません。

指の一本一本を細かく動かそうとするならば、そうなると思います。

これを私は「操縦掌」(そうじゅうしょう, Control gloves

と名付けようとしましたが「Control gloves」という用語は既出でした。


或いは、操縦士服そのものが操縦桿の様になるとか。

体を動かすと、ロボットもその通りに動くという。

これを私は「操縦服」(そうじゅうふく, Control suit)

と名付けようとしましたが「Control suit」という用語も既出でした。


足に関しては、操縦者がわざわざ足を前後に動かすのではなく、

アクセルペダルでも踏めば、

コンピューター制御で倒れない様に自動的にバランスを取り、

歩くとか。


などと、空想物語にあるものを本当に実現させるとしたらどうするか?

というのを妄想するのは面白くて好きです。


実は、10年近く前に描いたRPG風イラストで、

指の一本一本を細かく分けて動かす事を意識した、

操縦システムを描いています。


操縦者が手を動かすと、

ロボットの手もその通りに動くという。


メラルティンイメージ画2 2008-2009.jpg

勝手にクラシック音楽のイメージ画を描くシリーズ(1)1994~

(2009年06月12日)


海外では意外にも、ガンダムなどの、

所謂「リアルロボット」は余り人気が出ていないと言います。


なので、「黒人ばかりが登場するロボットアニメ」というのは、

恐らく制作される事は今後も無いと思われます。


ですから、このイラストを描いた意義はあったと思います。


因みに、私は「黒人ロボットアニメ」風イラストを、

「アフロボット」(Afrobot)

と名付けたかったのですが、既にこの言葉は使用されていました。

残念!!

https://www.youtube.com/watch?v=ZYw2O33Vcmk






お次は、関連情報です!!


Afrofuturism.jpg  

Aiesha Turman Researches Afrofuturism at the Barnard Library | Library


「アフロフューチャリズム」

黒人SFと幻想文化の世界

Afrofuturism

The World of Black Sci-Fi and Fantasy Culture


「アフロフューチャリズム」のガイドブックでしょうか?

著者は、 Ytasha L. Womack という方で、脚本家の様です。


Afro Sci-Fi.jpg

Amazon.com: AFRO Sci-Fi Anthology


「アフロSF選集」

Afro Sci-Fi Anthology

 

著者は、スタッフォード・レヴォン・バトル(Stafford Levon Battle)です。


Jackie Ormes_1.jpg

Black History Heroes: Jackie Ormes: First African-American Woman Syndicated Cartoonist


JackieOrmes_2.jpg

The Museum Of UnCut Funk | Jackie Ormes: The First African American Woman Cartoonist


JackieOrmes_3.jpg

Profiles in Black Cartooning: Jackie Ormes | Comic Book Legal Defense Fund


余り本稿とは関係無いのですが、偶然見つけてしまったので…。


ジャッキー・オームズ(Jackie Ormes, 1911-1985)という方ですが、

何と、米国黒人女性初の漫画家だそうです!!

Jackie Ormes - Wikipedia English


代表作は「トーチー・ブラウン」(Torchy Brown)という、

黒人女性が主人公の漫画。


ちょっと前に、英文で紹介しているTwitterの呟きがあったので、

リツイートさせて戴いたのですが、意外にも、

日本語で紹介している方がおられない様で…。

(検索で、日本語による紹介記事が見つけられない)


それから、「アフロ・フューチャリズム」に基づいたアニメーション

も見つけてしまったのですけど、日を改めてご紹介したいと思います。


【作品画像更新】

2017/4/1