今回は、私が過去に制作した、和風傾向の作品をご紹介します。
耳なが兎一(みみながといち)
画材:アクリル絵具・ケントボード(B4)
完成:2014年9月22日
ギャラリーころころの展覧会「私の小泉八雲怪談展」に出品した作品。
SF的要素を加味した賑やかな作品にしました。
鎧武者ロボットの色遣いが気に入らず、
「ここの色をもうちょっとこう変えた方がいいな」
という不満はあったのですが、とにかく時間が無くて、
吟味する余裕がありませんでした。
色々と実験的な事をやろうとして、基本立体感のある絵だけど、
雲は大和絵風にした上に、暈しの色を付けるという冒険をしました。
正直上手く行くかどうか心配でしたが、
余り違和感が無くてホッとしました。
個人的に特にお気に入りなのは、高層ビルの外壁に、
般若心経をビッシリ書き込むというアイデア。
建物の外壁を文字で埋め尽くすというアイデアは、
確か誰もやっていなかった様な・・・。
建物を梱包する現代美術家、クリスト(Christo)でさえも。
過去記事はコチラを↓
2014年9月26日
マキメカ - 柏(マキメカシリーズ・習作)
MACHIMECHA - Quercus dentata, Study
画材:アクリル絵具・キャンバスボード・F3
制作:2009~2011年8月30日
日本の伝統工芸である「蒔絵」を、
SFテイスト、メカテイストにしてみるという実験。
誰もやっていなかった様なので、提案するつもりで制作。
今まで誰も描いた事が無い絵なので、手探りで描きました。
やっぱり、訳の分からない絵ですよね(自分で言うのもなんですが)?
日本は「ガンダム」の国ですから、
こういった方向性の遊び心が出てきてもおかしくは無いと思いますが。
実は、シリーズとはいうものの、まだこれしか描いていません。
色々とアイデアが浮かびまくるので、
他のアイデアも形にしないといけないので。
でも、もっと「蒔メカ」シリーズを追求して行きたいところです。
それから、蒔絵職人の方が、
ココをご覧になられるかどうかはわかりませんが、
「ザンジバル蒔絵」「サンダーバード2号蒔絵」「ビグ・ザム蒔絵」
みたいなのを作っていただけると嬉しいです!!
たった今ですが「蒔機械」(まきかい)という言葉を作りました。
過去記事はコチラを↓
MACHIMECHA-柏(パロディ蒔絵シリーズ)2009-2011/8/30
2011年9月7日
群雄勇装圖
画材:アクリルガッシュ・ケントボード(B4)
制作:2005年
ポストカードブックの制作に参加するために描いた作品。
錦絵を意識した、ロボット群像です。
3作品描いたのですが、残念ながら、コレだけボツとなりました。
一番気に入っていたのがコレだったのですが・・・。
ガンダムシリーズみたいな巨大ロボットというよりは、
平成仮面ライダーに近い要素をどことなく感じます。
この作品は、mixiの日記でしか発表していなかったと思います。
超獣物語 羅獸傳
画材:製図ペン・ケントボード(B4)
制作:2005年
製図ペンによる浮世絵風のイラストで、人物描写も浮世絵風。
最近、週刊少年ジャンプに、
浮世絵風の漫画が連載されているみたいですが。
この作品は、ミヅマアートギャラリーが関係する、
何かの展覧会に出品したものですが、
何という展覧会なのかは憶えていませんし、
売れたので、手許にありません。
ネット公開は、恐らく今回が初めてかもしれません。
蒙新襲来絵詞(まうしんしふらいえことは)(未完)
Illustrated Account of the Meng-Hsin Invasion
画材:アクリル絵具・ケントボード(B2)
制作:1999年~未完成
「元寇」(蒙古襲来)をロボット大戦風に描いたもの。
殆ど見えませんが、左側には、薄っすらと、
蒙古兵をモチーフにしたロボットの下書きが見えるかと思います。
鎌倉武士風ロボットにしても、蒙古兵風ロボットにしても、
デザイン的に中々上手く描けていると思うのですが、
残念な事に未完成です。
20代の頃は、体が常にダルく、
集中力が続かずに直ぐバテるという体質で、
アイデアは沢山出てくるのに、
作品制作が全く追いつかないという状況でした。
なので、未完成のまま放置されている作品が、かなりあります。
ネタ帳にアイデアを書いたままで終わっているネタが沢山あります。
今でも、山の様に、作られざるアイデアが頭の中にあります。
大人のADHDグレーゾーンなのかどうなのか?
(幼少時は、多動性と注意力の無さが著しかったと親から言われてました)
それに輪を掛けて、絵筆の先が直ぐに揃わなくなるというのもあり、
コレも絵がまともに描けなかった大きな要因であったと思います。
アクリル絵具用の絵筆というのが売られていますが、
2~3回程使用すると穂先が揃わなくなり、
綺麗な線が描けなくなります。
20代当時、コレには凄く悩まされていて、
そのせいで絵を描くのを途中放棄した記憶が幾つもあります。
その後、書道や墨絵などで使う筆を使用すると、
何度使用しても穂先が揃ってくれる事が分かり、
今ではアクリル画を、書道筆で描いています。
もっと早くから分かってたらなぁ~。
そういえば、奇遇にも、この作品制作の直後の2001年、
大河ドラマで「北条時宗」がやっていました。
過去記事はコチラを↓
蒙新襲來繪詞(まうしんしふらいえことは)、大和絵風怪獣画 1999年 未完成
2007年11月20日
大和絵風怪獣画(未完)
画材:アクリル絵具・ケントボード(B2)
制作:1999年~未完成
「蒙新襲来絵詞」と同時期に描き始めた作品で、コチラも未完成。
大和絵風の絵柄で怪獣画を描こうという実験。
「日本の美術4 No.299 絵巻 北野天神縁起」(1991年4月15日号)
を参考にしながら描きました。
詳細は、「蒙新襲来絵詞」の過去記事を参照ください。
寒山拾得漫才圖
画材:アクリル絵具・色紙
発案:1993年
制作:1997年
寒山拾得の絵は、色んな方々が描いておられますが、
奇怪面妖な姿に描いている方が少なくない。
なので、それなりのアイデアが浮かんできてしまいました。
変な風に描いている人がいなかったら、
私はこんな作品を描かなかったです。
過去記事はコチラを↓
2010年3月21日
というわけで、今回も過去作品の紹介記事となりましたが、
中には初公開の作品もあるので、これで良かったと思います。
最近調子が悪いので、中々絵が進まないからというのが、
過去作品記事を書こうと思った本当の理由なんですけどね・・・。
でも、年賀状イラストを描かないと・・・。