【題名英語表記】
Shadid & Tamam
【監督】
アブデルアズィーズ・アル=アライフィ(アレイフィ)
عبد العزيز العريفي(?)
Abdel Aziz Al Oraify
http://www.youtube.com/watch?v=nMOh-HxRLkA
トビネズミとトゲオアガマのコンビの冒険を描くアニメーション。
最初、どこの国の作品なのか、調べるのに苦労しました。
中東といっても、色々な国がありますし。
第19回カイロ国際児童映画祭(2009年)
19th Cairo International Film Festival For Children
に出品されたそうです。
http://194.79.103.179/kids/get_data_e.asp?id_film=578
監督等の基本情報を、この頁で知りました。
でも、トップ頁を開こうとすると、頁が消失していました。
現在ではサイトが削除されていて、
断片的な頁が残っていたという事なのでしょうね。
-あらすじ(多分こうかも知れない)-
2人の男に捕まった、
トゲオアガマのシャディードと、トビネズミのタマームのコンビが、
そこの家のローラという少女と仲良くなる。
その後2匹は抜け出すが、例の2人の男は、再び捕まえようとする。
捕まえようとする人間と、捕まってたまるかとする二匹の闘争を描く。
↑例の2人に捕まえられそうになるが(シャディードと勘違いして?)、
空手(功夫?)で撃退したトゲオアガマ(左側)。
柔道着を着て稽古をつけています(前身頃も右前身頃が上になっています)。
↑こちらも勘違いで捕まりそうになった?チョッキを着たトゲオアガマ(手前)。
一緒にサンドボードをしている場面。
↑紐で縛られたシャディードと篭に入れられたタマームを解放してやり、
仲良くなった、ローラちゃん。
あの2人の男とはどんな間柄なのか?
(妹しか考えられませんが)
↑なんと、UFOまで出てくるとは予想していませんでした。
↑トゲオアガマ型の宇宙人が出てきました。
一体どんな展開なんだよ!?という。
「クリッシュとトリッシュとバルティーボーイ2」(Krish Trish and Baltiboy 2)
というムンバイの作品が、第21回カイロ国際児童映画祭に出品されたとか。
Krish, Trish and Balti Boy 2 nominated at 21st CIFF for Children
クリッシュが猿で、トリッシュは猫、バルティーボーイはロバです。
http://www.youtube.com/watch?v=YI3wIG6RJX4
このアニメの存在も初めて知りましたが、
「2」という事は、既に前作があるということですね。
でもこのアニメは、インドの作品なので、今回のテーマからズレています。
あくまで「ついで」という事で紹介させていただきました。
別の機会に改めて紹介するかも知れません。
カイロ国際児童映画祭(مهرجان القاهرة الدولى لسينما الأطفال)
のFacebook頁です。
Cairo International Film Festival for Children - Facebook
第22回が、2015年に開催されるそうです。
Cairo International Film Festival for Children to be held in 2015 - Egypt Independent
エジプトは、革命騒ぎで色々と大変だったと思いますが、
最近はやっと落ち着いているのでしょうか?
-トゲオアガマとは-
このトカゲの一種について、
Wikipediaの記事を一通り見てみた内容を要約してみますと、
主に中東や北アフリカ付近に分布している、
「動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目アガマ科に属する属」だそうです。
ギザギザな尻尾が特徴的ですが、
アガマ科というのがあるそうで、つまり「トゲオ」というのは、
「棘尾」という事ですね。
棘のある尾の用途は巣穴に潜った時に尾が蓋にしたり
内壁に引っ掛けて抜けにくくするという説や、
外敵に対しての武器にするなどの説がある。
実際、飼育下でも体にさわられると尾をふりまわして攻撃してくることがあり、
手に当たるとかなり痛い。
(Wikipedia)
そうです。
可愛い「トビネズミ」は、日本でもよく認知されているので、
紹介するのはとりやめました。
《名前の日本語表記について》
アラビア語の母音は基本的に「a」「i」「u」の3つですが
(「a」「i」「u」それぞれに長音短音があり、更に「j」「w」などの半母音がある)、
どうも、外来語でなくても「e」の発音をする場合がある様で・・・。
というのも、あくまで私の聴いた限りですけど、
「Abdel」の発音を実際に聴いてみると、
「アブデル」と聴こえるからです。
地方によっては、「アブダル」とも発音するのかも知れません。
「d」に掛かっている母音が表記されていないから、
その辺りはフワッとしているのでしょうか?
アラビア語は、初学者の学習用等の一部の除いて、
基本的に短母音は表記されないそうです。
因みに「Abdel」は、「Abd」(عبد)と、
定冠詞「el」(الـ)が組み合わさったものの様です。
アラビア語の定冠詞は通常「al」で、地方に拠っては「el」となる様です。
「Ahmed」(أحمد)は「アハマド」と聴こえましたが、
「アハメド」という発音も耳にしました。
「Hussein」(حسين)は「フセイン」です(フサイン、とはならない無い様です)。
「フッセイン」と詰まって発音しないのは、「s」が二重に表記されているのが、
あくまでラテン文字表記の方で、アラビア語表記ではそうなっていないから。
というのも、欧州語では単独の「s」が左右を母音に挟まれていると、
濁って「z」の発音をする場合があるからです
(ドイツ語では元から「z」の発音ですが)。
なので、それを避けるための二重表記「ss」だろうと思います。
「Mussorgsky」「Moussorgski」なんて表記はまさにそうでしょうね。
「Oraify」(عريفي)の発音は、「アレイフィ」と聴こえますが、
(下の映像の冒頭の言葉を参照ください)
http://www.youtube.com/watch?v=azkZPDB1PG4
第16回アジア競技大会(広州, 2010年)の柔道に出場した、
バーレーンの選手の名前でも「アライフィ」表記でしたので、
http://www.joc.or.jp/games/asia/2010/result/1116.html
「アライフィ」表記の上、括弧付きでも「アレイフィ」とも表記をしました。
挨拶言葉の「アッサラーム・アライクム」の「アライクム」も、
「アレイクム」の場合があったりしますし、「ai」の発音は、
地方に拠っては「アイ」となったり「エイ」となったりするのだろうか?と。
素人ながらも、こんな風に考えたのですが・・・。
【追記】
上から3~7番目の画像差し替え(2017/1/22)