【漫画】ねぬさん幻実記 譚ノ1:犬になりたかった猫 | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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NENU the half Cat and half Dog.

画材:アクリル絵具・同人漫画用原稿用紙(A4)

制作:2014年8月18~19日

 

「ボクね、イヌになりたいの!」

 

ニャのすけくんの言葉には、ご両親も困っています。

 

でもやはり、イヌとネコのハーフである「ねぬさん」にしてみれば、

とっても切実な話でありまして・・・。

 

果たして、「犬」としてのアイデンティティを持てば良いのか?

 

それとも、「猫」としてのアイデンティティを持てば良いのか?

 

「犬」と「猫」の両方のアイデンティティを持てば良いのか?

 

いや、そのどちらでもなく、

「ねぬ」(猫犬)としてのアイデンティティを持てば良いのか・・・?

 

 

 

 

 

よく、「あなたは、イヌ派?ネコ派?」という質問があります。

 

犬好きの人は、人見知りしないフレンドリーさが良いのでしょうし、

猫好きの人は、孤高で媚びない姿勢が好きなのでしょう。

 

犬嫌いの人は、媚を売ってる感じが嫌なのでしょうし、

猫嫌いの人は、自分勝手でマイペースな所が嫌なのでしょう。

 

皆で仲良く愉しもう的な人は、概ね犬が好きなのかも知れませんし、

マイペースな人は、概ね猫が好きなのかも知れません。

(あくまで私の勝手な憶測ですが)

 

 

 

 

 

そういえば以前、「犬と猫の祖先は共通である」

みたいな話を何かで見た記憶があります。

 

改めて調べてみた所、6500万年前~4800万年前に、

今のヨーロッパ地方あたりの森に生息していた、

「ミアキス」(Miacis)という動物が、

犬と猫の祖先だとされているそうです。

ミアキス - Wikipedia

http://happylifestyle.com/7711

http://www.shofujuika.com/p_55.html

 

でも、本当なんですかね?

 

水と油っていうくらい、性質が違います。

 

漫画の5コマ目でも触れましたが、

猫の瞳孔は縦に細くなりますけど(これを“縦型瞳孔”という)、

犬の瞳孔はそうなりません。

 

祖先が同じなのに、瞳孔が変化するというのは在り得るのでしょうか?

 

話はズレるのですが、こんな話まで・・・↓

オオカミは犬の祖先ではないと判明! ゲノム解析で新事実続々 - IROIRO

頭が混乱します!!

 

 

 

 

 

---「ねぬさん」とは---

さて、この漫画を初めて知る方の為に、

「ねぬさん」誕生の経緯を述べたいと思います。

 

2013年9月10日のブログ記事

何か色々とアイデアを思いついたので…

に於いて、 犬と猫のハーフの事を弊ブログで初めて書いたのですが、

その時、犬と猫のハーフの為の固有名詞を作ろうと思って、

「ねぬ」という名称を発案しました。

 

ところが、既に「ねぬ」という言葉が使われているのかどうか、

ネット検索してみた所、「カラパイア」という、

世界中の不思議な現象・事件等を紹介するブログが、

2008年9月17日に「犬顔の猫」の映像を紹介した時、

「ネヌ」という言葉を使用していた事を知りました。

犬顔の猫、「ネヌ?」 - カラパイア

 

「何か色々とアイデアを思いついたので…」という記事中、子供の頃に、

犬と猫のハーフの事を思いついていたという事も書いています。

 

>10代の頃だったか、とにかく子供の頃、何気なく、

>犬と猫のハーフである「ネヌ」を思いついていたというのを、

>最近思い出したのですが、

 

実際私は、子供の頃、度々ですが、

「犬と猫のハーフっていないのかな?」

みたいな事を考えていたのです。

 

それから、約2ヶ月後の2013年11月7日に、

「絵随筆シリーズ」の第5作目として、

ねぬさん(犬と猫のハーフ)インタビュー(絵随筆その5)

という漫画を描いてブログに上げました。

 

2013年9月10日の時点で、

「ねぬ」をテーマにした漫画なり物語なりを描こうと思っていたのです。

 

それを、ここに再掲します↓

 

絵随筆第5回 2013-11-7.jpg(再掲)

 

「絵随筆シリーズ」は、元々、

身近に起こった面白い話を漫画にしたものですが、

第2話でネタ切れになってしまい、第3話以降は、

脳内妄想という名の“出来事”を漫画にしています。

 

そして今回、「ねぬ」というのは、

考えても見れば深遠なテーマではないかと思ったため、

それだけを一つのシリーズとして独立させようと思い、

その第1作目を描いたわけです。

 

 

 

 

 

---奇妙なシンクロニシティ(共時性)体験---

所が、「ねぬ」を巡っては、実に不思議な体験をしております。

 

シンクロニシティ体験をしたのです。

 

私が、「ねぬさん(犬と猫のハーフ)インタビュー(絵随筆その5)」

という記事を上げた2週間くらい後(正確な日時は不明)に、

改めて「イヌとネコのハーフ」という言葉を検索してみると、

なんと「イヌとネコのハーフ展」という展覧会が、

2013年10月20日~27日に於いて、

デザインフェスタギャラリー(DESIGN FESTA GALLERY)

で既に行われていたという事を知り、愕然としました。

http://designfestagallery-diary.blogspot.jp/2013/10/ismwest1-f201310201027.html

 

それ以前は、検索で全く出てこなかったのです。

恐らく、「イヌ」や「ネコ」を漢字にして検索していたからかも知れません。

 

 

 

 

 

それから、同記事のコメント欄より、血まみれマリーさんが、

絵本の「ねぬ」(架空社)が2014年1月に発売されているという情報を、

2014年3月4日に提供してくださいました。

http://damica.net/book.html

(追記:血まみれマリーという人、人間性に問題のある、

危険人物であることが分かったので、絶交しました)

 

絵本・造形作家の、こしだミカさんという方が作者です。

 

何なんでしょうか?この偶然の重なりは!!

 

恐らくですが、デザフェスギャラリーの「イヌとネコのハーフ展」と、

こしださんとの間にも、繋がりは無いと思われます。

 

こういっては何ですが、私は、奇妙な偶然の一致体験がかなりあります。

 

何か意味があるのか知りませんが、シンクロニシティ体験が多いのです。

 

今回の件も、その中の一つなわけですけど。

 

現在はもう撤去されましたが、2~3ヶ月くらい前に、

東京駅北口の丸善という書店の絵本売り場に行くと、

絵本「ねぬ」の小コーナーが設けられていて、

この絵本が制作された動機の紹介文が出ていました。

 

記憶が違っていたら申し訳無いのですが、確か、

「ずっと以前からイヌとネコのハーフの事を考えていた」

みたいな事が出ていたと記憶しています。

 

私と同じではないですか!!

 

私は子供の頃、何か画期的なアイデアを思いついた時、

他の人も同じことを考えていると思っていました。

 

しかし、周囲にその事を話しても、同意を得られない事が多く、

非常に納得行かなかった事があります。

 

通常は、「俺って凄いだろ!!」みたいに慢心するのかも知れませんが、

私の場合は、他の人も同じ考えだと思ってしまうのです。

 

話を元に戻しますが、子供の頃に思っていた「犬の猫のハーフ」についても、

他の人も考えている筈だと思っていました。

 

その事に関して、周囲に同意を求めた事はありませんが、

少なくとも、こしださんがいたという事が確認出来て、とても嬉しいです!!

 

因みに、台詞を平仮名と片仮名だけにしてにふき出しを使わなかったのは、

絵本を意識したからです。

 

 

 

 

 

今はもう、「誰が先か?」については全くどうでも良いのですが、

敢えて考察してみます。

 

私は今まで、展覧会で作品を何度か発表した経験があるので、

企画立案から展覧会開催までどれ位の期間があるのか大体分かります。

 

通常は1年くらいです。

凄く早くても、半年以上だと思います。

 

なので、私が「ねぬ」について初めてブログに書いた9月10日の時点で、

既に「イヌとネコのハーフ展」の企画が進行中だったと思います。

 

絵本の「ねぬ」の場合はどうなのでしょうか?

 

私は、数年前に、手作り絵本を制作した事がありますが、

書店に出回る本格的な絵本の制作は経験がありません。

 

ですが、絵柄にもよりますけど、絵本の絵1頁分を描くのにも、

かなりの時間とエネルギーを要します。

 

それを、十数頁とか、数十頁も描くわけですから、

何ヶ月も掛かるのは容易に想像できます。

 

実際私も、絵本の制作に1年以上掛かりました。

 

こちらの頁によれば、最低でも3~6ヶ月掛かるそうです↓

http://ehonpress.com/sakuhin.html

 

なので、私が「ねぬさん」を描いた時には、

既に絵本の「ねぬ」の制作は佳境に入っていたのではないかと思います。

 

つまり、私が一番後、という事ですね。

 

 

 

 

 

「生きるとは何か?」「アイデンティティとは何か?」

明るく気丈に振舞うも、やはり出自を考えると、

思い悩まずにはおれない「ねぬさん」。

 

ねぬさんの人生追求の旅は、今始まったばかりである・・・。

 

※出来れば、外来語的な言葉を使わずに、

「犬と猫の合いの子」という言葉を使用したい所ですが、

「あいのこ」は蔑視的意味合いで生まれた言葉だそうですので、

現在では差別用語として使用してはいけないようです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1418493839

 

 

 

 

 

---題名について(追伸)---

気の利いた題名を考えようと苦心しました。

 

「省察記」「奇験譚」「妙隋録」等々・・・。

 

その苦心の果てに「幻実記」という言葉を思いつき、使用しました。

 

「幻想」「架空」な「幻」と、「現実」「事実」な「実」という、

相反する言葉の組み合わせ。

 

が、やはり、既に使われているのかどうかの確認を行った所、

「幻実アイソーポス」というのが既にあるのを確認しました。

http://www.youtube.com/watch?v=-iNmf_FzTns

 

世の中広いわァ~!!

 

【追記:2022/11/29】

作品画像2枚、スキャンし直し

 

 

 

 

 

【関連エントリー】

ねぬさん(犬と猫のハーフ)インタビュー(絵随筆その5)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11675968384.html

何か色々とアイデアを思いついたので…

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11610311712.html