エヴァルト・アーヴ(Evald Aav)エストニアの作曲家 | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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エヴァルト・アーヴ(Evald Aav)1900-1939


エストニアの作曲家、指揮者。

タリン(Tallinn)生まれ

タリン音楽院(Tallinna konservatoorium)で

アルトゥル・カップ(Artur Kapp)に作曲を学ぶ。

タリンで亡くなる。


【主な作品】

交響曲二短調(Sümfoonia d-moll)1938

交響詩『人生』(Sümfooniline poeem "Elu")1935

歌劇『ヴァイキング』3幕(Ooper "Vikerlased")1928


【参考資料】

Evald Aav - Wikipedia, eesti

Evald Aav - Koolielu




Evald aav(1924)


エヴァルト・アーヴ(24歳)


エストニアのマイナー作曲家。

エストニアの作曲家と言えば、

アルヴォ・ペルトとかエトゥアルト・トゥビン(エドゥアルド・トゥビン)

などといった現代音楽系ばかりが有名ですが、そこが非常に解せない。

もっとロマンティックで一般受けすると思える様な曲が何故無名なんだろう?

ヨーロッパ小国系のクラシック音楽によくあることです。

一般受けしそうにない現代音楽ばかりやたらとCDが出ているという印象。

(追記:アルヴォ・ペルトの場合は、現代音楽には珍しく美しいメロディなので、

人気が出て当然かも知れません。)


で、今回紹介するアーヴは、2010/9/24現在YouTubeにも出ていませんが、

何故取り上げたのかというと、

エストニアクラシック音楽史に於ける重要な存在だからです。

それは、エストニア初のオペラを書いた事です。

『ヴァイキング』(Vikerlased)という歌劇です(1928年9月8日初演)。

台本は、ヴォルテマル・ロー(Voldemar Loo)。

1928年なので大分遅いなとは思いますが、

エストニアのクラシック音楽の歴史自体

浅かったりするのでしょうがないとは思います。

エストニア初の管弦楽曲が書かれたのが1890年代と、大分遅いですし。


作風についてですが、聴いた事が無いので何とも言えませんけど、

色々と資料を見た限りでは、

民族主義的ロマン派という親しみやすい作風のようです。

前出の『ヴァイキング』も、エストニア初の民族主義オペラだとのこと。

また、チャイコフスキーからの影響もあるらしい。

アーヴは1900年代生まれですけど、

エストニアのクラシック音楽の歴史の浅さを

考えれば、ロマンティックな作風であるのも頷けます。

それにしても、若くして世を去ったのが非常に残念に思います。


CD化についてですが、

エストニア音楽史上重要である筈の『ヴァイキング』のCD化は、

確認出来ていません。

が、交響詩『人生』は、

他のエストニアの作曲家の曲とのオムニバスで収録されています。

約35分もあるとのことで、

通常の交響詩から考えると演奏時間はかなり長い。

とても聴いてみたいところですが、日本では、

有料会員制のマイナーレーベルもOKという販売サイトで、

取り扱っているようです。

そこの紹介文でも、かなり好意的な感想が述べられています!!

ARIA CD

クラシックCD通販ショップ アリアCD 第82号(10)


ERCD 017


ヴァッロ・ヤルヴィ指揮によるエストニア管弦楽曲演奏録音集

(Dirigeerib VALLO JÄRVI, VALLO JÄRVI conducts Estonian Orchestral Music)

演奏:エストニア放送交響楽団(Eesti Raadio Sümfooniaorkester)

・ヘイノ・エッレル(Heino Eller)

『弦楽のための5つの小品』から『ロマンス』『舞曲』『祖国の旋律』(1953)

Viis pala keelpilliorkestrile, Romanss, Tants, Kodumaine viis

・エウケン・カップ(Eugen Kapp)

バレエ音楽『カレヴィポエク』から(1948)

Süit balletist “Kalevipoeg”

・アルトゥル・カップ(Artur Kapp)

交響的前奏曲『墓地』(1917)

Sümfooniline prelüüd “Hauad”

・エヴァルト・アーヴ(Evald Aav)

交響詩『人生』(1935)

Sümfooniline poeem “Elu”

【ERCD 017】

Vallo JÄRVI conducts Estonian Orchestral Music - MusicWeb International




【表記修正】

エヴァルド → エヴァルト

エドゥアルド・トゥビン → エトゥアルト・トゥビン

ヴォルデマル → ヴォルテマル

エウゲン → エウケン






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