私の知る限りでは、
スコットランドの国民楽派的な最初のクラシック曲は、
フェリックス・メンデルスゾーン
Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy(1809-1947)
による、
交響曲第3番『スコットランド』です。
スコットランド人のクラシックの作曲家では、まず筆頭に
サー・アレグザンダー・マケンズィー(マッケンジー)
Sir Alexander Mackenzie(1847-1935)
が挙げられます。
私の知る限り、民族的意識を持って作曲した最初のスコットランドの
クラシック音楽の作曲家が彼です。
しかし、私の知る限りでは、彼の民族的な主題の曲を聴いてみても、
メロディ的にはそれほど際立った民族的な特徴が
余り感じられないのが残念。
私の知る限り、スコットランドの民族的要素を顕著に感じる曲を
最初に書いたスコットランドのクラシック作曲家は、
ヘイミッシュ・マッカン
Hamish MacCunn(1868-1916)
です。
彼については以前詳細に紹介しました。
20歳にも未たずに既に技術作風共に完成されていたという
早熟の天才です。
ルーマニアのジョルジェ・エネスクの様な存在。
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話を本題に移します。
幾つかのスコットランド狂詩曲(Scottish Rhapsody)
の存在を知ったので、その紹介をします。
まず最初は、前述のマッケンジーによるものです。
hyperionというレーベルからマッケンジーの管弦楽曲集が出ていて、
その中に、
スコットランド狂詩曲第2番(Second Scottish Rhapsody)
が収録されております。
作曲年が1881年なので、
かなり早い時期に書かれているのは重要ですが、
個人的な感想を述べさせて貰うと、
メロディがあんまり印象深くありません。
往々にしてスコットランド民謡は、
特徴的で憶え易いようなメロディが多い気がするのですが、
同曲は、あんまりパッとしないメロディでした。
hyperion【CDA66764】1995
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ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)
Sir William Turner Walton
が、スコットランド狂詩曲を書いています。
陽気で楽しい曲ですが、声楽が編成に組み込まれています。
http://www.youtube.com/watch?v=ShPrbtWiN9A
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ロナルド・ビンジ(1910-1979)
Ronald Binge
のスコットランド狂詩曲は未だ聴いていないのですが、
20世紀の作曲家でありながら
美しいロマンティックな穏健な作風なので、期待出来そうです。
Marco Polo【8.223515】1987
Binge: British Light Music [Import] [from US] - Amazon, 日本
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クレア・グランドマン(Clare Grundman)?
何故だか知りませんが、
YouYubeでこの曲の演奏が幾つか出ているのですけど、
作曲者の名前が出てないんです。
そんなわけで、
恐らくこれだろうとおもうものをネット上から探し出しました。
クレア・グランドマンの書いた、吹奏楽によるスコットランド狂詩曲です。
私は或る程度なら楽譜が読めるので、
その楽譜を見てみればその曲なのかどうか分かると思います。
吹奏楽曲には、やたらと『〇〇狂詩曲』というのがありますね。
マッケンジーもこういう親しみやすい感じの曲作れば良かったのに・・・。
日本でもお馴染みのメロディが幾つか出てきます!!
ディアレッツォ:楽譜 - オーケストラ - Clare Grundman - A Scottish Rhapsody
http://www.youtube.com/watch?v=KI8e0MdZh7U
【追記:2023/2/26】
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