以前、ここ から、横浜美術館で見た実験映画上映会についてのレポートシリーズを
書くつもりでいましたが、何だかんだ言って、あれから10ヶ月くらい経過してしまいました。
大部分、内容を忘れてしまったというのもあるのですが、
物凄く気になる映像作家というのが一人いるので、取り敢えずその人だけに、
勝手にスポットライトを当ててみました。
それは、関口和博さんという方です。
私が彼の存在を知ったのは、
日本の実験アニメーション(横浜美術館)1995.2.17~19
という上映会で、3日間の内、2日分見れば、全てのプログラムを見たことになります。
何という映像なのかというと、
MEMORY OF CELL(1992, 16mm, カラー, サイレント, 3'30")
という作品です。
内容は、雄大な景色を背景に、謎の物体というか、生物みたいなものが、
空中を蠢きながらメタモルフォーズして、分裂していくというもの。
分裂したそれぞれの生物(?)たちが、それぞれ皆違う形をしていて、
皆違う動きをしています。
はっきりとは憶えていませんが、確か9個位まで分裂していたような・・・。
雰囲気としては、『テトリス』とか『インベーダー』みたいなゲームっぽいものを感じました。
動きが非常に滑らかだし、凄い計算して丁寧に作ったんだろうな、と非常に感心しました。
時間が経つと、背景が夕焼けになるんです。
で、前回 の記事を書いている時に取り敢えず『関口和博』で検索してみたところ、
非常に興味深い映像作品を幾つも作っている事が分かった上、
そのつい1ヶ月前(2008年7月)に彼の作品を集めた上映会が開かれたばっかりだと知り、
非常に悔しがりました。
「あと1ヶ月早く検索していれば!!」と。
DVD出してくれたら、3枚以上は買うかも知れない、等と思っています。
関口和博アンソロジー(スペースneo)2008.7.26
http://www.neoneoza.com/so_far/so_far_2008_2.html#seki
今、『関口和博』で検索すると、ニコニコ動画に彼の作品が幾つか出ています。
『M=M』と『Nude Descending』を拝観させていただきました。
流石です。
面白くて好きです。
ラピュタ・アニメーション フェスティバルvol.1 2000
(ラピュタ阿佐ヶ谷)2000.8.3~9
などでも作品が上映されています。
http://www.laputa-jp.com/laf2000/animpro.html
更に検索すると、『ドラえもん』の映画や『ゲームセンターあらし』などの背景を
描いている人と名前が同じだったりするんですけど、
同じアニメでもジャンルが違うので、同一人物なのかどうか・・・?
『阿佐ヶ谷美術専門学校』の先生はしてらっしゃるそうです。
まあ、取り敢えずこんなところで。
【関連エントリー】
”超キャンバス展”(遠藤一郎)と”エストニアアニメ上映会”(ラピュタ阿佐ヶ谷)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10243343921.html
横浜美術館の実験映画上映会(『動く絵展』《1992》他)