しかし、あのシーンが
もし映画の1シーンならば
観客はスカッとしたに違いありません。
そして
私がウィル・スミスの妻だったら
夫がきっぱりと卑しいジョークにNOと言ったことは
どれほど嬉しかったのか分かりません。
暴力は正しいことではありません。
でも私は人をあざ笑う言葉が大嫌いです。
人の容姿や病気を笑いにする人も
他人の文化を笑う人もまったく理解できません。
そして
シリアスなシーンなのに
会場ではそれを誤魔化す卑しい笑い
(Mean smaile)もありました。
もし映画の中でこの笑いを見たら
観客のあなたは不愉快な気持ちで
正義の味方になった気分のあなたは
その人達も許せなく感じるかもしれません。
しかし、
実際はアカデミー会場の笑いを
私たちもしてしまうことがあるのです。
疑問に思ってもNOと言いたくても
私たちは反射的につられて笑うこともあります。
自分はそういうときに
絶対に笑わないと言えるだろうか
それも考えなければなりません。
言葉の暴力は、人の命を奪います。
何も考えないでへらへら笑う状況も
人を傷つけます・・・。
ネットの意見はさまざまです。
暴力反対だから我慢すべきだという意見もありますが
ではどのような言葉であの場は
対応したら良かったのでしょうか。
あの時
あなたがウィルスミスの妻だったら
どう抗議すべきだったのでしょう?
この問題は根が深く
実は見えない課題がたくさんあります。
私は
人の気持ちを理解する想像力を持つことこそ
今自分ができる小さくても
大きくて大切な課題のように思えました・・・。
そして
私たちはどういう風に「NO]というべきか
改めて考えたいと思います