嵐のような向い風の中で | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

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ヨットと飛行機の共通点
 

それは風上に向かって進むことです。
風が吹くと、普通は風に煽られて飛ばされてしまいます。

ところが、ヨットと飛行機は風に向かい
その風の力を利用して前進することができます。

飛行機は風を翼で受けて揚力を作り上昇します。
ヨットは風をセール(帆)で受けて揚力を作り、それ利用して
風の吹いて向へくる風上に向けて進みます。

風が強ければ揚力も大きくなり早く前に進みます。

向かい風に向かって前に進む!
コロナ以降、強い向かい風に晒されています。

向かい風が吹いてくる方向も強さもどんどん変わり

飛行機やヨットのようには前に進めない。
そう感じる方も多いかもしれません。

飛行機やヨットも向かい風に向かうとき

行けない方向や翼や帆の角度の調整が必要です。

例えば真北(0度)の方向から風が吹いているとき
ヨットは真北には進むことができません。

行ける方向は北東(45度)か北西(315度)なので
向かい風の方向にはジグザグに進みます。

それを可能にするのは

ヨットの帆とセンターボード(キール)の
微妙なバランスや調整です。



がむしゃらに前に進むのではなく知恵を使う

ヨットを操るとき
向かい風が強いときは、セールの揚力も強いため
体を乗り出してセンターボードが海中で

しっかり方向を固定できるように必死に操作します。

ヨットや飛行機のように

苦しいときに前に進む方法は必ずあるような気がします。
 

風に向かって直進はできないけれど

向かう角度を調整しジグザグでもいいから、
能力や協力しながら前に進みたいですね。

でも
向かい風があまり強いと

愚痴も出れば文句も出ます。

愚痴や文句を言う自分にがっかりしたり

他人のせいにして批判ばかりする人がいても
 

人間ってそういうもんですから!

 


あいだみつを作

向かい風が強いときは
 

愚痴もでます。
言い訳も出ます。
悪口もでます。
嫌味もでます。

人間って勝手ですから、

自分の言い訳は許せますが

他人の言い訳には厳しいのです。

それは自分を守る脳の癖。

自分の愚痴、言い訳、悪口、嫌味
他人の愚痴、言い訳、悪口、嫌味
これらの言葉に囚われず

ストレスを感じたら
深呼吸して追風でのんびりしたり
ときにはヨットみたいに方向転換(タックして)

違う方角から目標に進むのもいいことに
してみませんか。

私はしんどいとき

この歌詞を思い出します。

向かい風の中で嘆いているよりも
上手くいくことを想像すれば
いつの日か変わるときがくる