独裁者に服従しなかったチャップリンの勇気と覚悟 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表


アメリカの大統領選
「コロナウイルスなんか怖くないわよ。かかったって死ぬ人はごくわずかでしょ。私がかかったってすぐ治るからコロナなんか怖くない!」

 

そう興奮して叫ぶトランプ支持者。

見ていて怖くなりました・・・。

 

自分がウイルスをまき散らすことも
23万人の国民が亡くなったことも

無視して自分のことしか考えない。
 

933万人の感染者の中には

未だ副作用に苦しんでいる人がいても

自分が関係なければ無関心。
 

人を突き動かすのは

思考ではなく感情や感覚。

改めてそう思いました・・・・。

 

反対者(特に政府の要人)を暗殺する
国民を強権でおどすとか

暴力や恐怖によって政治上の主張を押し通す。

これがテロリズムです。
今まではテロ=反政府運動だと
思い込んでいました。

元々の意味は「恐怖政治」
暴力で政治を支配することを指すようです。

独裁者はいつも暴力で
社会を支配しようとします。

独裁者により支配される
体制を独裁制と呼ぶびます。

今のアメリカを見ていると
その方向に突っ走っているように見えます。

戦後生まれの私は
ヒットラーが熱狂して国民に選ばれたことや
ナチスの行動を受け入れ残虐な行為を
した一般人の人達を理解できませんでした。

日本軍の残虐な行為も
とても恥ずかしいと思いますが

過去の日本にもし私が生きていたら

権力に服従していたのだろうか……。


なんのために

私達は歴史を学んだきただろう。

人間は何を学んでも

動物的な情動部分を刺激された途端。
人間ではなくなってしまうのだろうか。

チャップリンの「独裁者」。
あの当時この映画を作ったことが

どれほど勇気と覚悟が必要だったか。
今なら分かります。

平和という言葉が
今は遠くて見えない言葉になりました……。