静かな修正力 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

セバストワ選手と大阪選手の試合に

世界中のテニスフアンが痺れました。

 

技術もさることながら

試合中の二人の修正力に

驚かされました。

 

ベストをつくしても

ミスをしてしまうし

ポイントが取れないこともあります。

がっかりするし

心が萎えてしまいます。

 

イライラするし

もやもやするでしょう。

 

自分自身に腹を立てて

怒りに似た感情に

何度も何度も支配されたはずです。

 

 

短い時間に

何度も何度も立て直す二人。

 

プロとアマのメンタルの差は

この「修正力」だと感じました。

 

瞬時に調整する能力は

一朝一夕に作れません。

 

修正力の影には

たくさんの失敗を経験して

 

くじけず諦めず

前に進む練習があってこそです。

 

 

試合結果は

大阪なおみ選手の勝利でした。

 

セバストワ選手の修正力は

大阪選手の修正力よりも上だったような

そんな気がしました。

 

ケガや病気に悩まされ

2013年5月に一旦は引退。

2015年に現役復帰し

今に至る彼女は

知っているのかもしれません。

 

静かに修正する力こそ

プロに必要な力であることを。


 

感情が高ぶったり

人の目を気にすると

静かに修正することはできません。
 

うまくいかないときは

ネガティブなエネルギーが

全身を支配します。

 

そのネガティブな感覚から

抜けるために

テニスラケットを

叩きつけたりしがちです。

 

しかし

その言動が

自分にマイナスの影響を

与えてしまうのも事実です。

 

 

技術を修正する前に

自分をコントロールして

エネルギーはそのままに

クールに調整することが

プロの凄さなのかも・・・。

 

未来が予測しにくい今。

この力こそ求められる力
かもしれません。

 

 

私も今静かに修正中です。

少しずつ、慌てずに

マイペースで。

 

大阪選手が

静かな修正力を手に入れたら

もう誰も勝てない気がします。

 

 

静かだけど

強いエネルギーのあるもの。
私の頭の中に浮かんだのは朗読。
 

天国へ召された市原悦子さん。

何度聴いても市原さんの声に

魅了されます。