あさイチに感謝:心的外傷後成長(PTG:Post Traumatic Growth)とは何? | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

※This photo is by Phil 

 

PTSDは誰もが知る言葉です。

心的外傷後ストレス障害です。

 

PTGは

今テレビで知りました。

心的外傷後成長というそうです。

 

 

テレビを見ながら

深く共感しています。

 

私にはPTSDがあります。

 

一つは仕事の関係で。

もう一つは

自分が育った家庭のことで。

 

PTSDがもたらすものは

いろいろありますが

私は苦しいのは罪悪感です。

 

私が100%の加害者ではないのに。

自分がその場にいただけなのに。

強い罪悪感が心の底に刻まれています。

 

その罪悪感は

自分は幸せになる権利がないという感覚を

いつも作り出します。

 

無意識の領域なので

かなりしつこくてなかなか消えません。

私の場合は

成功しそうになると

突然強い反発が心の底で起きてしまいます。

 

成功を阻むような感覚が

無意識の部分に作られてしまいます。

 

目の前にはプラスの条件や状況があり

幸せの方法がわかっています。

 

さらに手を伸ばせばすぐ幸せがとれるのに。

どうしても取れなくしてしまうのです。

 

まるで催眠術にかかったように

強いブレーキのような感覚に包まれて

全く動けなくなり苦しくて仕方なく

幸せの切符を投げ出してしまうのです。

そして

自分がうまくいかない状況や

虐げられたら不幸なの状況ほうが

ほっとして居心地が良いなんて・・・

説明しても信じがたいかもしれません。

 

でも私が常に感じるこの感覚は

PTSD体験者の中は

共感してくださる方が多いのです。

 

偶然見た今朝のテレビで

心的外傷後成長(PTG)

という言葉をたった今知り

救われた想いです。

逆境を通して、人間的に成長し、

深みを増す人たちを指す言葉ですが

辛いことが起きた直後なら

PTGは決して受け入れられない言葉です。

 

長い年月がたった今。

自分を振り返ることができる今。

 

この言葉が体に

沁みるように入ってきました。

 

PTSDはなくなるものではありません。

過去の事実は消えないからです。

乗り越えるものでもありません。

 

一方でPTSDのおかげで

今の自分があることも

今はもうわかっています。


苦しんできたからこそ

何回も何回も生まれ変われることができ

たくさんの気づきを

深い部分で何度も何度も受け取りました。

 

これがPTGだと思います。

12年前に講師に転職してから

学んだ自己啓発や読んだ本は

他の講師の方々の何倍もあります。

 

多くの人からなぜそれほど学ぶのかと

何度も何度も問われました。

 

私にはもっと学び

もっと気づくことが必要だと

体の深い部分で感じてやめることができません。

 

自分のブランディングをしましょう

と促され、本を書くチャンスを

何度も何度も頂きました。

 

ところが書くことができるのに

書くことが許されないような罪悪感は

人に説明できませんでした。

 

個人向けのセミナーをあえて勉強会とする理由も

腑に落ちました。

PTSDに必要なのは

自分も躊躇なく辛い体験を語り

相手も躊躇なく自分の辛さを語り

 

それを自然に受け入れ

自分も相手も認め合い

起きた事実や自分が感じた真実を

そのまま許した瞬間です。

 

未来マネジメント勉強会は

まさにそういう人たちが月に一回交流する場であり

教えを強いることはなくテーマを話し合うだけです。

 

自分が癒されるために

やっていたことをようやく気付きました。

PTGは誰でも持てるものではありません。

誰もがPTSDを体験する必要もありません。

 

PTGの体験を持っていることが

レアならばそれを伝えたい。

 

何千回何万回と

立ち直るためのプロセスがPTGで

そのプロセスに必要なものを

私は誰よりもたくさん取り入れてきました。

 

そして

そのプロセスを体験しながら

自分は変わり続け

今も未来も変わることを止められません。

 

私はいつまでも変容することができる

能力があるのだと思います。

 

自分のやるべきことが

ようやく具体的になりました。

 

・成功してはいけない

・幸せになってはいけない

という歪んだブレーキを変えることができそうです。

 

成功ではなく

・やるべきことがわかること。

幸せではなく

・やってみたくなることと出会うこと。

 

そこに向かうための

PTGという名前のついた船が今現れ

目の前の景色が広がっていくような気分です。

 

NHKの番組のおかげで
体と心が今動き始めました!

 

ありがとう!

「あさイチ」さんのスタッフの皆さま。

 

 

大好きな根津さんの歌を

皆さまに。

 

秋から踏み続けていた

自分のブレーキもようやく

足を離すことができそうです。