命の財布 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

お財布にお金が1万円5千円あったら

数千円は食事や本やパスモのチャージで

あっと言う間に使ってしまいます。

 

一万円札がなくなり

残りが5千円を切ると

あぁ、もう色々使えないと感じがしませんか。

寿命をお金に例えると

どうでしょう。

 

平気寿命は83歳ですから

41歳は折り返し地点です。

41歳の残りの寿命を

日で計算すると15000日です。

 

お金に直すと1万5千円。

1万5千円を使いきるのは

あっと言う間です。

 

私の母はある日突然

命の財布が空っぽになりました。

 

破産宣告を突然受け

全財産を失うように

何の前触れもなく命を突然失いました。

 

本当は

知らないうちに命の財布の中身は

減っていたのでしょうけど

本人も家族もわかりませんでした。

 

命の財布の中身も

残高も誰もわかりません。

 

1万5千円あったら

1円なんて・・・目もくれない金額です。

 

1円が寿命の1日だとしたら

1円を無駄には出来ないので

大切に握りしめます。

 

 

台風や大雨や地震で

大切な命がなくなりました。

 

私も自分の

残りの命の残高なんて

あまり考えたことはありません。

残高は分からなくても

命に限りのあることを忘れてはいけないと

今回の災害でつくづく感じてしまいます。

 

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命の財布の中身が少なり

ぎょっとしました。

息子に伝えるべきことがあり

叱るのではなく、このことを伝えました。

 

寂しい顔をしていましたが

先に財布が空っぽになるのは私です。

若いときは気づかない1日の大切さ。

知ってもらいたいです。