チャップリンの堂々とNOという強さ ヒットラーのYESを人に強制する弱さ | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

ある幼稚園のことが
連日話題になっています・・・。

TVで画像を見て衝撃を受けました。

 

首相の名前を連呼させたり

著しく偏った愛国論を叫んだり

 

五か条のご誓文を暗記させたり
教育勅語を連呼したり


子どもに自由にトイレに行かせなかったり

水分も自由に取れないような
戦前の軍隊式のような学校に


なぜ、それを良しとして従う先生がたくさんいるのか

なぜ、そのような学校に
自分の大切な子どもを通わせる親が
こんなにたくさんいるのか

 

この事実をどう考え
どう理解したらよいのか分かりません。


子どもは強制されれば
従うかもしれませんが

 

それは教育でしょうか?

洗脳するように
思想教育やヘイトスピーチをさせたり

体罰や心理的虐待で人をコントロールしたり


偏った思想で
違うものを排除したり

憎しみや恐怖で人を支配するようことは

私は、恐ろしいです。

そんな環境に幼い子どもを置くと
どんな影響を深層心理に与えるか・・・。

まるでどこかの某国のようです。

私は納得いかないことは

勇気をもってNOということを
 

自分で考えて
自分で判断して
自分で決断し
自分で行動できるような
そんな人間が増えてほしいです。

 

コメディ王のチャップリンを知らない世代が増えましたが

彼はある有名人物と誕生年が一緒です。
チャップリンと同じ年の有名人は
あのヒットラーです。

同じ年の彼らですが
まるで光と影のように
二人の生き方も行動も違います。

 

ヒットラーはインパクトがある演説で人を魅了しましたが
その考えは違いを排除する思考です。

違いがなくなることの安心感にたくさんの人が呑み込まれ

善悪も分からなくなった世の中になり

違いを排除しないと自分も排除されるような恐怖に呑み込まれ
歪んだ価値観に麻痺して
疑問も持たないようになった時代が過去にあり

多くの人の命と幸せを奪いました・・・。

その時代に生きてない私には
映画や本の中だけで知る想像の世界だったのですが、
ひょっとしたら今世の中は過去の逆戻りしているのでしょうか。


あの時代にチャップリンは
「独裁者」という映画を堂々と作成しました。
モデルは誰がみてもヒットラーだと分かります。

暗殺される危険もあったあの時代に
正面切って世の中の偏った考えに
NOといったチャップリの強さは本物です。

一方
自分が排除されることを恐れたり

違うことを憎むのは

実は行動とは裏返しの心理があります。

 

強いモノ言いをする人はとても臆病ですから

力で支配して押し付けた独裁者は
本当はとても弱いのだと思います。


それは、強くてよく吠える犬は弱いのと同じです。

大きな犬は実は猫パンチには勝てません。


私も

自由を愛する猫のように

違うことを憎んだりする風潮には

猫パンチの代わりに
きちんとNOと言いたいです・・・。

だって、

皆同じ世の中なんて・・・

気持ち悪くないですか?

違いこそ面白いです。

違うから進歩するんです。
 

未来を生きる子どもには
違いを理解したり、違いから学び
違いを埋めるために諦めないで健全に交渉する力を

今こそ学んでほしいです。


冷静に穏やかに

でも毅然としていたいですね。

人の失敗に不寛容で皆で追い詰めたりすることは

冷静でも穏やかでもないし、
毅然とした強さではなく、卑怯な強さです。

チャップリンのように
大切なことには命をかけてNOと言える勇気を
子どもたちには持ってもらいたいし

私もそうあらねば・・・と、そう心に刻みました。